仮想通貨つまり暗号通貨の認知度は上がってきましたが、まだまだビットコインを持っている人は日本人の5%しかいないと言われています。
中国が仮想通貨の規制をしたことで、今は全世界で一番仮想通貨を持っているのは日本人らしいです。
その日本人がまだ5%しか持っていないので、今後の普及が楽しみです。
その普及にあたり、仮想通貨の取引所などに常時保管するのが危険であることはコインチェックの件でも明らかになっています。
なので個人で仮想通貨を保管するにはウォレット(財布)が必要ですが、その種類にはいろいろあります。
今回は最も安全と言われているハードウェアウォレットについてと、他のウォレットとはどう違うのか、そのメリットとデメリットについて解説します。
Contents
ハードウェアウォレットとは
ハードウェアウォレットについて話す前に、コールドウォレットとホットウォレットという概念について解説します。
コールドウォレットとは簡単に言うと、インターネットから切り離されたオフライン上で管理する仮想通貨ウォレットのことを言います。
ホットウォレットとは逆に、インターネットのオンライン上で管理する仮想通貨ウォレットのことになります。
コールドウォレットはオフラインで管理するのでセキュリティの面では優れていますが、送金などの操作に少し手間取るということがあげられます。
逆にホットウォレットはセキュリティはイマイチですが、操作性に優れるということになります。
Coincheckがホットウォレットで管理していたのでハッキング被害が出てネム(XEM)が盗まれたと言われています。
ここで、管理と言っていますが、何を管理と思いますか?
ウォレットにログインするのに必要な複雑なパスワード(秘密鍵)を管理するのです。
トークンへのアクセスはアドレスとこの秘密鍵で行います。
だから、盗まれては一大事です。
しっかりとしたセキュリティが必要になります。
ハードウェアウォレットはコールドウォレットの1つです。
ハードウェアウォレットの中に秘密鍵を暗号化して保持していますので盗まれにくくなっています。
必要無いときは、オフラインで保持できるのでハッキングにあう可能性がなくなります。
他のウォレットとの比較
ペーパーウォレットはハードウェアウォレットと同じコールドウォレットの1つです。
扱えるトークンはハードウェアウォレットと違い1つだけになります。
ビットコインなどのトークンをオフラインで安全に保管できます。
ただ、ウォレット作成時にパソコンがウイルスに感染していれば安全とは言えません、注意が必要です。
ハードウェアウォレットは秘密鍵を暗号化してちゃんとしまっていて、必要な時に簡便に操作ができるようになっています。
デスクトップウォレットは操作が簡単で手軽である。
この点はハードウェアウォレットもほぼ同じであると言えます。
そしてパソコンにインストールして使うものなので、そのパソコンでしか、トークンを扱えません。
ハードウェアウォレットは簡便に持ち運びができ、専用のアプリがインストールされていればどんなパソコンでもトークンを扱えます。
また、パソコンが壊れたり、ウイルスに感染したりすることの対策が必要です。
ハードウェアウォレットはそのパソコンに限定されません、オフラインにしておけば問題ありません。
基本的に1つのトークンしか扱えません。(例外あり)
ハードウェアウォレットは複数のトークンが扱えます。
ウェブウォレットはメールアドレスとパスワードでWEBにアクセスし使用できるので、管理が簡単です、その反面、セキュリティなどは運営サイド任せで自身ではどうしようもありません。
大手の取引所などはこのウォレットに該当している部分があり、ハッキングの対象になりやすいです。
ハードウェアウォレットはウェブウォレットほど簡単ではないですが、簡便な方です、セキュリティーに関しては十分と言えるでしょう。
モバイルウォレットはユーザビリティの高いウォレットですが、スマホをハッキングされたり、盗まれたりしないようにしなければなりません。
ハードウェアウォレットに比べればセキュリティーの面で劣ると言えます。
安全のためには、保管する時はハードウェアウォレットなどのコールドウォレットに保管し、取引する時などに、必要な分だけユーザビリティの良いホットウォレットに入れておくようにしたいですね。
メリットとデメリットについて
これまでのことからもわかるように、
ハードウェアウォレットのメリットはウォレットの操作に重要な”秘密鍵”を暗号化して保管できることですね。
セキュリティがアップします。
そして、その操作性にあると思います。
どんなパソコンからでもウォレットの操作が可能で、秘密鍵の面倒な手入力がいりません。
次に、デメリットはお金がかかることでしょうか。
製品によりますが、たいてい1台1万円以上します。
人気商品は品薄で、手に入りにくいのでより高額になります。
人気商品のLedger Nano Sは正規販売店では1台15800円します。
買う個数を増やせば10%割引してもらえるみたいです。
Amazonなどでも購入可能ですが、中身をいじられているかもしれないので注意が必要です。
少しでも安いものを探そうとすれば、ちゃんとしたチェックが必要です。
まとめ
ハードウェアウォレットはコールドウォレットの1つで、仮想通貨を管理するにはセキュリティの優れたアイテムです。
ただ、1台1万円以上するので、二の足を踏むかもしれませんが、お金をケチって大事なトークンが盗まれたりすれば本末転倒ですよね。
多額のトークンを安全に簡便に管理するには必要と言えるでしょう。