医療保険に加入していると、病気やけがなどをした時に保険給付がもらえて負担が軽減されます。
医療保険の中には国民健康保険がありますが、会社に入るなどすると健康保険に切り替えが必要になります。
その時の手続きはどうすればいいのか、タイミングはいつがいいのかを知る必要があります。
国民健康保険から健康保険への切り替え 手続きとタイミングについて紹介します。
Contents
国民健康保険から健康保険への切り替え
社会保険の1つである医療保険の中に国民健康保険や健康保険は含まれています。
国民健康保険は自営業者や農業従事者、年金受給者、フリーターなどが加入している医療保険になります。
国民健康保険は被雇用者以外が加入する保険で、住民であれば加入する「住民保険」と呼ばれます。
また、健康保険や船員保険、共済組合などが職域保険と呼ばれるのに対して地域保険とも呼ばれています。
国民皆保険の日本では健康保険などの職域保険か、地域保険である国民健康保険のいずれかに加入する義務があります。
健康保険は就職先の会社が健康保険の適用事業者であり、かつ、ご自身の就労条件が短時間(1週間当たり30時間未満)でなければ、会社に就職すれば加入することになります。
国民健康保険に入っていて、会社に就職と同時に健康保険に切り替えるには、健康保険は会社が加入手続きをしてくれるので問題ないですが、国民健康保険に加入していた場合は、その国民健康保険の脱退手続きは会社側ではしてくれないので自分で手続きする必要があります。
脱退手続きをしていないと両方の保険料を支払う羽目になりますので、ちゃんと国民健康保険からは脱退しておきましょう。
もちろん、一度二重で支払ってしまっていても、脱退手続きをすれば、二重で支払っている分は還ってきますから、ご安心を、ただ、すぐには還付されませんのでご注意を、後日、指定した銀行口座に振り込まれる形になると思います。
(会社が適用事業者であれば、国民年金の脱退手続きは会社がしてくれますからご安心を、厚生年金に切り替わります)
手続きについて
会社に就職すると、健康保険への加入を、手続き書類に記入すれば会社側でしてもらえますが、国民健康保険の脱退は自分でする必要があります。
国民健康保険の脱退手続きを行う場所は、あなたの住所地の市区町村役場の国民健康保険の窓口に、以下のものを持って行き、手続きを行います。
1.国民健康保険の保険証(脱退予定のもの、家族がいれば家族分も含む)
2.新しく加入した健康保険の保険証(扶養家族分も)または資格所得証明書
3.本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
4.印鑑
市区町村役場の窓口により少し違うところがあるかもしれないので事前に確認しましょう。
どうしても市区町村役場の窓口に出向くことが困難な場合には郵送でも扱ってくれることがあるようなので、窓口に問い合わせてみましょう。
(1.の保険証は原本を、2.3.はコピーでもOKのようです)
タイミングについて
健康保険に加入するのは入社した日からになります、ただ、保険証が手元に届くのに手続き書類を会社に提出して2週間ほどかかります。
会社によっては、手続きの日に「資格取得証明書」を発行してくれるので、早めに国民健康保険の脱退手続きに行くことができます。
一応、健康保険に加入して14日以内に脱退届を届けるようになっています、まあ、何かと都合があるでしょうから、できるだけその期間内に届けるようにしましょう。
保険料の納付については、その月の末日時点で入っている保険に請求がされるようになります。
仮に、7月16日に会社に就職した場合は、6月は国民健康保険の保険料、7月は健康保険の保険料を払います。
使える保険は7月15日までは国民健康保険で、7月16日からは健康保険になります。
実際に7月16日に病院を受診する場合は、7月16日には保険証が届いていないですが、その旨を病院側に説明して指示に従いましょう。
その時に、国民健康保険の保険証を使ってしまうと、後日に市区町村役場の窓口から返還するように通知が届いて保険で支払った分(7割)を支払うことになり、そして、その支払った分を会社の健康保険に自分で請求するという面倒な手続きをすることになるので注意しましょう。
国民健康保険の保険料は9ヶ月間や10ヶ月間で支払っているので、年間の支払総額を12で割って1ヶ月分の金額を割り出し、7月16日に会社に就職したのなら、4月~6月までの3ヶ月分を保険料を支払うようにしましょう。
まとめ
フリーターなどであったため国民健康保険に加入していたのに、就職が決まって会社の指定する健康保険に加入することになれば、ちゃんと手続きしなければなりません。
健康保険の加入手続きは手続き書に記入すれば会社が行ってくれますが、国民健康保険の脱退届は、各自が必要書類を持参して市区町村役場の窓口に届けなければなりません。
脱退手続きは会社に入った時にできるだけ早く行いましょう。
国民健康保険は脱退手続きしていないと健康保険に入っているのに一度は支払う羽目になります、すぐには還ってこないので、余裕が無いときは苦しくなるので、できるだけ早めに手続きをするようにしましょう。