毎年6月ごろから9月ごろにかけては、赤ちゃんが最も熱中症にかかりやすいとても心配な季節になります。
赤ちゃんが直射日光にあたってないからといって油断は禁物です。
とくに乳児は体温調節の機能が未熟で、水分不足の時に出る症状”のどの渇き”などを訴えることができないから注意が必要です。
まわりにいる、お母さんなどがこまめにケアすることが求められます。
いろいろ悩みますよね、そんなお母さんなどのために、普段の赤ちゃんの水分調節はどうしたらいいのか、月齢別の対応や暑いときの対応はどうすればいいのかを紹介したいと思います。
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赤ちゃんの普段の水分補給は
生後5ヶ月くらいまでの授乳期の赤ちゃんも、6ヶ月過ぎて離乳食が始まった赤ちゃんも、水分は母乳または粉ミルクで足りています。
普段はそれで充分なので、基本的には特に心配する必要はないです。おっぱいやミルクを欲しがるようならあげてください。
もし、水をあげる場合でも、水温に気をつかってください、あまり冷たいのはおなかを冷やして下痢や消化不良をまねきますし、10℃くらいが水分吸収も良いと言われているのです。吐かずに飲めればの話ですが。
そして硬水はミネラル分が多く消化機能が整っていない赤ちゃんのおなかの負担になるので軟水を飲ませるようにしてくださいね。日本の水はほぼ軟水なので、常日頃から軟水を一度沸かして作っておくのがいいですね。それを冷蔵庫で冷やして保存し、飲む前に室温でちょうどいい感じにするようにしましょう。
そんな赤ちゃん用で麦茶やイオン水などがありますからそれを使うのもありかもしれないですね。
大人が飲むスポーツドリンクやジュースなどは塩分や糖分が多いため腎臓の負担になったり、カロリー過多になったりで水分補給には適してません。後に甘さに慣れてスポーツドリンクやジュースばかりを欲しがるようになり、ちゃんとミルクなどを飲んでくれなくなったりしますし、肥満や虫歯のことも考えてください。
自分がおいしく思っているから、赤ちゃんにも良いだろうと飲ませないようにしてくださいね。
栄養補給の観点からも健康の面からも気を付けてくださいね。
赤ちゃんの月齢別での対応はどうすればいい
赤ちゃんの基本的な月齢別の対応としては、以下のように考えます。
月齢別水分補給
0歳~5ヶ月まで | 完全母乳、ミルクでも、水分補給は普通で足りてます |
5ヶ月~9ヶ月まで | 水などをあげても30cc程度、欲しがるときはミルクなどを存分に |
9ヶ月~11ヶ月まで | 水などをあげても50cc程度 |
1歳以上 | 80cc~コップ1杯くらいですが、飲みたいだけ与えます |
赤ちゃんの暑い時の水分補給は
暑い季節になると新陳代謝の良い赤ちゃんは大人の何倍もしっかり汗をかきますから、赤ちゃんは水分をより欲しがるようになり、いつもよりおっぱいやミルクを欲しがることが多くなります。授乳時間や、回数を気にせず、赤ちゃんがおっぱいやミルクを欲しがるときや、足りなさそうにしているときは存分にあげてください。
お風呂上がりや、お散歩に出かけたときなど、普段より多く汗をかいたときも同様です、ミルクなどを欲しがればあげてください。
軟水を一度沸かしてつくった白湯が飲める赤ちゃんなら哺乳瓶やスプーンなどで飲ませてあげてもいいです。
白湯がだめなら赤ちゃん麦茶、赤ちゃん用のイオン飲料水など与えることも考えてもいいですね。
赤ちゃんの腎臓の機能はまだ不十分で、塩分をろ過したり、また再吸収したりなど、うまく使いこなすことができません、かえって負担になりかねないので過度に塩分などを与えるのはいけません、母乳やミルクや離乳食などに含まれているもので充分なのです。
まとめ
赤ちゃんは月齢によって、体の状況が変わり、意思表示もできるようになったりします。過度に心配しなくていいですが、赤ちゃんの状況をちゃんと把握して、栄養補給や健康に留意して適切な対応をとってくださいね。