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はちみつは赤ちゃんに与えても大丈夫? 妊婦や授乳婦が食べても大丈夫?

 

 

家族の一員として、生まれてきた赤ちゃんは目の中に入れても痛くないほど可愛いものでしょう。

 

すくすくと育ってほしいと誰もが望みますが。

 

そんな赤ちゃんに与えるはちみつは大丈夫なのか、また、お母さんが妊娠しているときに食べて胎児に影響しないのか、授乳婦が食べても影響はないのか、などを紹介します。

 

Contents

はちみつは赤ちゃんに与えても大丈夫?

 

はちみつを1歳未満の乳児に与えてはいけないということを聞いたことがあるでしょう。

 

その理由なんですが、はちみつの中に5%ほどの確率でボツリヌス菌の芽胞というものが含まれていることがありまして、それを摂取することで、1歳未満の乳児に乳児ボツリヌス症が発症し、便秘をしたり、ミルクの飲み込みが悪くなったりなどの軽度のものから重症になればけいれんや呼吸停止などを起こし命にかかわることもあるからです。

 

ボツリヌス菌というのは毒素型の食中毒菌で通常は酸素の少ない環境下で繁殖する菌で土中でよく存在しますが、不利な、酸素の多い環境下では芽胞という形をとり生き残ろうとします、ですので土中以外では芽胞の形で存在することになり、はちみつや他の食材、井戸水などに芽胞が混入していることがあります。乳児は基本的に母乳か人工のミルクしか摂取していないですが、離乳食を始めようとしたときにはちみつなんかはついつい与えてしまいがちです、1歳を超えるまではできるだけ控えておくほうがいいでしょう。

 

人間は常にボツリヌス菌の芽胞を食事(特に野菜、果物)や飲み物経由で摂食しているのですが、大人では発症しなくて、生後数日から数ヵ月の乳児にしか発症しない。

 

日本では厚生省食品衛生局が乳児ボツリヌス症対策委員会を作り、1987年10月に中間報告を発表しています。

 

そのデーターでは、

乳児ボツリヌス症の約94% の症例は生後2週間から6カ月の乳児で、平均は12.7週(89日)であり。

 

報告された症例の中で最低年齢は11日、最高年齢は11カ月であった。症例の大部分は母乳栄養(混合栄養を含めて)であるが、ボツリヌス菌感染による乳幼児突然死症候群の全症例は、人工栄養であった。

 

乳幼児突然死症候群( Sudden infant death syndrome、SIDS(シッズ))は、何の予兆もないままに、主に1歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす疾患のことを言います。

 

ではなぜ、乳児にしか発症しないのかですが、

 

大人では赤ちゃんと違い、腸内常在菌叢を含め、胃酸、胆汁酸、脂肪酸等の腸内環境がしっかりしていてボツリヌス菌芽胞の増殖を抑制しているのではないかと推測されているんですね。

 

はっきりしたことはまだわかっていません。

 

赤ちゃんに与えるものははちみつ以外でもボツリヌス菌の芽胞の混入がありえます、煮沸では芽胞を完全に取り除けないことを知っておいてくださいね。

 

はちみつは妊婦の時に食べても胎児は大丈夫?

 

それでは、妊婦であるお母さんが食べるのはどうでしょうか。

 

結論から言いますと、特に問題はありません。

 

胎盤を経由して胎児にボツリヌス菌の芽胞が入ることはないです。

 

はちみつには糖分の他にビタミンやミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどが含まれており、妊娠期の栄養不足を補うことも考えられます、摂りすぎはだめでしょうが(カロリー過多になるかも)、少しづつ摂ることは体に良い影響をもたらし、ひいては胎児にも良い影響がですのではないでしょうか。

 

はちみつは授乳婦の時に食べても赤ちゃんは大丈夫?

 

授乳婦である場合はどうでしょう。

 

結論から言いますが、これも特に問題なしです。

 

ボツリヌス菌の芽胞が母乳に入ることはありません。

 

授乳婦さんも適度に摂取すれば、良い母乳がでるかもしれませんよ。

 

まとめ

 

1歳未満の乳児には、母乳などが一番安全です。離乳食を訓練する時には芽胞の混入していないものを選ぶ必要があります。

 

できれば、1歳超えるまでは母乳か、水道水を煮沸して作った水で溶かした粉ミルクを使うなどしてくださいね。

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