夏が過ぎて涼しい秋が近づくと、自然と食欲の秋を思い浮かべますよね。その食欲の秋には旬で食べごろの食材がいろいろあります。
その食欲の秋に、まず思いつく食材と言えば栗ではないでしょうか。独特の風味と甘みは自然のおやつとしてもピッタリな栗は実は美味しいだけでなく、美容効果にも優れていることがわかっています。
栗に含まれる成分はどんなもので、その美容成分についてや、美容効果を高めるための注意点を紹介します。
Contents
栗に含まれる成分は
栗の可食部分100gあたりに含まれる成分は
成分名 | 含有量 | 所要量* |
たんぱく質 | 2.8g | 55g |
脂質 | 0.5g | |
炭水化物 | 36.9g | |
食物繊維 | 4.2g | 15.5g< |
ビタミンE | 0.3mg | 8mg |
ビタミンB1 | 0.21mg | 0.8mg |
ビタミンB6 | 0.27mg | 1.2mg |
ビタミンC | 33mg | 100mg |
パントテン酸 | 1.04mg | 5mg |
葉酸 | 74ug | 200ug |
カリウム | 420mg | 2000mg |
亜鉛 | 0.5mg | 9mg |
銅 | 0.32mg | 1.6mg |
マンガン | 3.27mg | 3mg |
*所要量とは、第6次改定日本人の栄養所要量(食事摂取基準)による18~29歳の女子の1日の値とする。
食物繊維は生活活動強度により変化するため、強度が低い場合が15.5のためそれ以上と表記しています。あくまで望ましい量としてです。
栗の可食部分300gをとれば、1日量と比較して、ビタミンB1は80%、食物繊維は80%、ビタミンB6は70%、ビタミンCはほぼ100%、パントテン酸は60%、葉酸は111%、カリウムは60%、銅は60%、マンガンは327%を摂取できることになります。
栗に含まれる美容成分とは
栗に含まれる美容成分とはいろいろあります。
ビタミンC
強い抗酸化作用があります。コラーゲンの生成にもかかわっていて、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ働きがある。
タンニン
渋皮に含まれています、それには抗酸化作用があり、老化を引き起こす活性酸素を除去したり、皮膚の保護作用があり、シミの原因となるメラニンを抑制する作用がある。
銅
多くの酵素の成分となり、コラーゲンやエラスチンの生成に関与します、美肌に貢献する成分で、貧血も予防します。
食物繊維
不溶性食物繊維が多く含まれていて、腸内環境を良好に保ったり、代謝を良くしたり、免疫力を高めたりする。
カリウム
むくみの解消の手助けをしてくれます。
マンガン
代謝に関わっていてエネルギー代謝にも関与しています、また、細胞の酸化を防ぎ、アンチエイジングにも良い成分です。
亜鉛
皮ふや髪の代謝にかかわっていて、皮膚のコラーゲンの生成や、髪の発育に欠かせない成分です。
ビタミンB1
お肌の新陳代謝を高めてくれるし、疲労回復効果もあります。
ビタミンB6
たんぱく質の代謝に深くかかわっているので皮膚や髪の毛が健やかになります。肌荒れに良くて美肌のビタミンです。
L-システイン
シミを抑制したり、できてしまったシミを薄くしてくれます。
栗の美容効果を高めるには
栗には炭水化物が比較的多く含まれるため、摂取カロリーが高くなることに注意しなければならない。食べ過ぎに注意することである。
調理法により砂糖などが添加されることがあるので、食べ方などにも気を配るべきである。
抗酸化作用のあるタンニンは鉄の吸収を阻害するので同時に摂取しないよう注意しなければならない。
食物繊維(不溶性食物繊維が大半)が水分を吸って大きくなり便秘を改善することになる、ただ諸刃の剣で、周りの水分を吸い取りすぎて、便を硬くしてしまうこともあって便秘を悪化させ美容に悪影響を及ぼしかねないので注意すべきです。
さつまいもと同じように、含まれるビタミンCはでんぷんによって熱から守られているので、加熱しても損失は少ないですから、心配はいりません。
まとめ
栗はカロリーが高い目で、たくさん食べすぎると、デメリットもあり得ます。不溶性の食物繊維も適切な水分とともに摂取しなければ、便秘を悪化させてしまうことになります。含まれる成分をよく考え適度に摂取することで美容成分を
効果的に補給できる食材が栗なのです。
参考記事⇒栗拾いをするには、滋賀県ではマキノピックランドがあります。