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ノロウイルスの予防 気を付けるべき食材と調理のしかたについて

 

最近では冬場になれば、ノロウイルスが流行しているとの報道がよくありますね。

保育園や幼稚園、小学校などで流行ることもあるようで、通っている子どもが家にウイルスを持ち帰ってしまい、あっという間に家族に広がってしまったり、旬の牡蠣などの生食で集団感染したりとかいうこともありますよね。

できれば、感染することなく無事に過ごしたいと思いますが、こればっかりは、目に見えない相手との戦いなので難しいですよね。

ノロウイルスの感染を防ぐためにどうしたらいいのか、気を付けるべき食材や調理の仕方などについて紹介します。

 

Contents

ノロウイルスの予防

いろんな対策が必要になります。

 

*流行期には。

徹底した手洗い・・・どこにノロウイルスが付着しているかわからないので、外から帰ったときは、普段からせっけんを使って良く洗い落とすことが必要です。できれば、せっけんで良く洗い落としたあとでよく水を拭きとってアルコールが入っている速乾性手指消毒剤で消毒するということを2度くりかえしてください。洗い方も、指先や指と指の間などが不十分になることがあるので、その部分を注意して手洗いをしましょう。

うがい・・・家に帰ったら、うがいをしましょう。浮遊しているウイルスを吸っている場合があります、速やかに除去しましょう。

マスクの着用・・・感染の可能性があるようなところに行く場合は、浮遊しているノロウイルスにも注意するようにしましょう。マスクなどの着用が吸入する可能性を下げるかもしれません、充分じゃないですが。

健康管理・・・できるだけ感染しないように日ごろから免疫力を強化して抵抗力を付けておくようにしましょう。

食品の加熱処理・・・ノロウイルスは熱に弱いので、加熱して食べるようにしましょう。

 

*家族に感染者が出たときに追加すべきこと。

徹底した手洗いの強化・・・トイレの後、嘔吐物・排泄物の処理後、食品を取り扱う直前などは上記のような2度洗いをするようにしましょう。

環境の清浄・・・比較的ウイルスが付着していることが多いのがトイレ内です、トイレの便座、手すり、ドアノブなどを除菌しておきましょう。

消毒には次亜塩素酸ナトリウムの0.02%液を主に使います。この溶液は漂泊作用や金属を錆びさせる作用があるので注意してくださいね。

消毒で使用したあとは水で洗い流すことが必要なときもあります。

汚物・嘔吐物の処理・・・患者の嘔吐物や排泄物には大量のノロウイルスが存在します、できれば感染防止品を着用し、処理する人を決めてうつる可能性を減らしましょう。換気を良くして室内に浮遊しているウイルスの濃度を下げるように配慮しましょう。また、処理時に素早く使用できるように次亜塩素酸ナトリウムの0.1%液を常備しておきます。

処理後には上記の手洗いの2度洗いとうがいを必ずするようにします。

次亜塩素酸ナトリウムの0.1%液は、キッチンハイターなどは原液が6%なので約50倍に薄めるようにして作ってください。

例えば、500mlのペットボトルなら10mlの原液を入れて水を加えればだいたい0.1%になります。

10mlはペットボトルのキャップのおよそ2杯分になります。

0.02%の液の場合は10mlの原液を2500ml(500mlのペットボトル5本分)の水に入れます。

この次亜塩素酸ナトリウムは濃度が高い方がノロウイルスをよく除去できるのですが、漂泊作用と金属の腐食作用に注意して使う濃度を考えるようにしてくださいね。

ノロウイルスの予防のために気を付ける食材とは

ノロウイルスの原因食材が二枚貝などの貝類、とりわけ牡蠣というイメージをもたれているかもしれませんが、それ以外でも原因となる可能性があることを知っておいてください、食品から直接ノロウイルスを検出することは難しくて、食中毒事例でも7割が原因食品が特定できていないことも知っておく必要があるでしょう。

だからと言って、牡蠣などを生で食べることを推奨しているわけではないです、可能性が高いので注意してくださいね。

ノロウイルスが存在するところは水環境、二枚貝などの水中生物、生食用食材などです。

井戸水やいろんな生の食材からも感染することがあり得るということです。また、他の食品や加工食品などでも、それを調理した人などからウイルスが付着している場合などがあるので、全く否定はできないと思います(そんなことはあってはいけないですが)。

井戸水が全て可能性があるかと言えば、そうではないでしょう。近くの浄化槽などから汚水が漏れ出ているときなどが要注意と言えます。

ウイルスはご存知のとおり、細胞以外の環境では増えることはありません、ノロウイルスは比較的長く細胞外で生存し続けるウイルスです。低温下の水中で2週間以上、乾燥状態でも2週間以上生存すると考えられています。なので、普通は細胞外であれば1ヶ月で死滅すると考えて良さそうです。水環境がきれいに整備されたところでは可能性が低くなると言えます。

そういう意味では日ごろからの水環境整備が大事であることは言うまでもないでしょう。

ノロウイルスの予防のための調理のしかた

生が美味しい食材でも、生で食べることを極力避けるようにしましょう、二枚貝などは特に要注意です。

食べるときは、食材の中心部まで十分に加熱処理して食べるようにしましょう。牡蠣なんかは生がおいしいでしょうけどそこは我慢してください。

85~90℃で90秒間以上の加熱(中心部の)でノロウイルスの感染は防げるようです。

井戸水は煮沸すれば大丈夫ですね。

もともとノロウイルスをもっていない食材でも、別のノロウイルスが付着しているものに触れることで感染することもあるので調理の際には注意してくださいね、もちろん、充分な加熱ができるなら大丈夫ですけどね。

サラダなどで食べる生野菜などの消毒には、良く洗浄したあとで消毒用エタノールなどを使うことも考えてくださいね。

まとめ

冬場の流行期だけでなく、年間を通して、ノロウイルスによる食中毒はあり得ます。

ちゃんと管理されていない井戸水や汚染しているかもしれない食材を加熱せずに生で飲食することには注意したいですね。

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