身内に不幸があったときに、悲しみにくれて喪に服すことになります。
そんなときに、神社やお寺に参拝する必要があればどうしたらいいのかと考えますよね。
喪中や忌中の時期における神社とお寺の参拝の是非について紹介します。
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喪中や忌中の時期
故人との続柄が2親等までの人が喪中になるとされています。
2親等の人で同居されていた人という条件を付ける場合もあります。
まあ、これらのことは1つの目安であって、心情的に喪に服したい場合は誰でもOKとされています。
喪中とは忌中を含めた1年間とすることが一般的です。
そして、現在の情勢に合った喪中の期間として、亡くなった方との関係性で以下のように細分化されています。(目安です)
配偶者、父母、義父母 ・・・ 12ヶ月~13ヶ月
子供 ・・・・・・・・・・・ 3ヶ月~12ヶ月
祖父母 ・・・・・・・・・ 3ヶ月~6ヶ月
兄弟姉妹 、孫 ・・・・・・・・ 30日~6ヶ月
曾祖父母、おじおば・・・・・喪中としない
参考までに、明治時代の太政官布告での内容を以下に示しておきます。
これは男尊女卑の色合いが濃いので、今では使えないと思います。
父母、夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13ヶ月
義父母、祖父母(父方)、夫の父母 ・・・・・・・・・・150日
妻、子ども、兄弟姉妹、祖父母(母方)、おじおば、曾祖父母 ・・・・・90日
養子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30日
そして、忌中の期間は、地方の風習によりさまざまですが、亡くなった人との関係により次のように決められています。(目安です)
1)父母・夫・妻・子 50日
2)祖父母・孫・兄弟姉妹 30日
3)曾祖父母・曾孫・甥・姪・おじおば 10日
4)その他の親族 3日
5)配偶者の親族については、前項を一項づつ繰り下げた日数になります。
6)本葬・社葬などが右の期間を過ぎて行われる場合には、さらにその当日のみ服します。
神社を参拝していいの
神社は神道の考え方に従います。
神道では穢れ(けがれ)を神域にもちこむのをよしとしません。
死も穢れの1つであり。
神社で葬儀をするのを見たことないでしょう。
また、お墓自体も神社の敷地にありませんね。
これで納得できるでしょう、神道の死への対処がどういうものか。
遺族に穢れが及んでいる忌中期間は、その穢れをうつさないように神事・祭事・神域への立ち入りを禁じているのです。
日本の神社を統括する神社本庁の見解からも「忌明け後は神様に対しては通常通りに」と示されています。
最近では、1年間は神社に参拝しないという考えが以外に広まっていることがあります。
神社側の見解でないので、1年間にするかどうかはご本人次第ということになります。
一部に、鳥居の脇から入ればOKとかいう話があるようですが、これは間違いです。
神社に参るときは、必ず、鳥居をくぐることが大事で、脇からなんでもってのほかです。
鳥居は入り口なのでちゃんと入らなければなりません。
鳥居をくぐらないようにと言っているのは、神社に入らないようにという意味です。
忌中期間は神社には入らず、忌明けから参拝するようにしましょう。
もし、どうしても忌中にというのであれば、先に神社にてお祓いを受けてからすればいいでしょう。
お寺は参拝していいの
仏教では特にダメということはないようです。
忌中や喪中の概念はありません。
期間をどうのこうの言うよりも、遺された家族の気持ちの問題ととらえているようです。
お参りしたければそれで良し、そうでないならそれでいいのだそうです。
お寺の方からはダメとも良いとも決められないというスタンスのようです。
キリスト教も同じスタンスのようです。
まとめ
喪中や忌中のときには、神社は忌明けに参拝し、お寺はいつでも参拝することができます。
お寺への参拝は故人が亡くなった当日でもなんら問題はありません。
これは宗教としての死のとらえかたの違いから来ています。
参考記事⇒喪中の範囲はどこまで その期間はいつまでで 控えるべきこととは
参考記事⇒喪中の範囲について 離婚した元配偶者との場合はどうなの 年賀ハガキは出してもいい?
参考記事⇒喪中の時に予定していた旅行はどうする?神社などへのお参りはどうなの
参考記事⇒喪中の期間の職場での対応の仕方 一般的な忌引きの期間とは