LINEは日本人の日常に根ざしてきています。
LINE Payもキャンペーンにより普及しつつあります。
簡単に友だちにお金を送ることができますが、その友だちが外国にいればどういう扱いになるのでしょうか。
LINE Payで海外送金はできるのか、そしてそれに関わるLINE Payの外貨両替の詳細についても紹介します。
Contents
LINE Payの送金について
LINE Payで本人確認をしていれば、LINEの友だちに送金はできます。
参考記事⇒LINE Payの本人確認とは 銀行口座登録によるものとそれ以外の方法について
送金と言っても、LINE Pay残高かLINE Payボーナスを送ることになります。
実際のお金というわけではないのです。
まあLINE Pay加盟店ではそれぞれ1円扱いでショッピングや飲食などができるんですけどね。
そして、受け取った友だちがLINE Payを開設していて本人確認が済んでいれば、登録した銀行に円として出金はできます。
このときの手数料は216円とられます。
ここまでできればお金を送ったと言えないわけでもないですね。
LINE Payで海外送金はできるのか
そして、ここでの一番の争点である「海外送金」というものですが。
ハッキリ言って厳密な意味でLINE Payで海外送金できるわけではないです。
ただ、LINEというのは海外でも登録者がいることはいるのです。
LINEの友だちでLINE Payを開設していれば、その海外にいる友だちに送金(狭義の)はできます。
LINEの登録者はアジアには多く、他の地域では認知度がかなり低く少ないです。
台湾やタイ、インドネシアなどでは普及しています。
そういう国の友だちのLINE Payに送金すればLINE Pay残高かLINE Payボーナスが送れますね。
それから、送られたLINE Pay残高やLINE Payボーナスの使い方ですが、いくつかを検証しましょう。
1.銀行口座に出金できるか?
LINE普及率が高いアジアなどの海外では日本よりも銀行口座の保有率は低いのが現実です。
そしてなによりも問題なのは、出金先として登録できる銀行口座は日本の銀行でないとダメだということです。
これで銀行口座で現地通貨に交換して使えることが不可能になりました。
2.LINE Payの決済に使えるか?
海外にLINE Pay加盟店があるのかというのが1つ目の問題点です。
あれば使うことは可能になる。
LINE Payカードを作成していればJCB加盟店でのショッピングや飲食などに使うことができます。
海外にJCB加盟店がVISAなどに比べてそれほど多くないのが2つ目の問題点です。
アジア圏ではJCB加盟店が多く比較的使えるところが多いようです。(台湾、タイ、韓国、シンガポールなど)
また、店によってはLINE PayカードがICチップ対応でないので使えないこともあるようです。(ヨーロッパでは多い)
3.LINE Payの外貨両替との併用でできるのでは?
これについては以下の「LINE Payの外貨両替の詳細について」を参照してほしいのですが。
海外の人が外貨両替機能を使えるのは韓国に在住の人だけのようです。
日本人でも日本国内在住の個人でなければ使うことができない、
つまりは、日本から旅行で一時的に海外に行く日本在住の個人が外貨両替の前に友だちから送金されれば、結果的に海外に送金した形になるのかもです。(無理やりですが。)
ただ、韓国在住の人はLINE Payの外貨両替機能を使って、LINE Payに貯まったLINE Pay残高を韓国ウォンに両替できるそうです。(LINE Payボーナスはできません。)
参考記事⇒LINE Payボーナスとは LINEポイントやLINE Pay残高との違いについて
韓国にある新韓銀行のATMを使っての話ですが。
日本で使われているLINEは日本で作られたもので純国産ですが、韓国ネット企業の日本法人であるNHNが作ったサービスです。
親会社は韓国にあるのです、だからこのようなサービスができるのですね。
韓国に友だちがいる人はLINE Pay送金機能を使って送れば韓国ウォンが手元に届くようです。
もし、韓国以外で送金を考えているならTransferWiseというサービスを考えてみてください。
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LINEの外貨両替の詳細について
LINE Pay外貨両替は韓国の大手金融グループである新韓銀行の日本法人であるSBJ銀行が運営する外貨両替サービスです。
*新韓銀行は外資系では日本で2位の銀行です。
2017年7月から両替サービスが開始されています。
時々「為替手数料が割引になるキャンペーン」があり、通貨によっては非常にお得な両替ができます。
両替に当たっては、他と比べてお得なのかを確認してから使う方がいいです。(みずほ銀行、三井住友銀行、JTBなどでの両替に比べると比較的お得になっています。)
*SBJ銀行の設定した為替レートは比較的割高な傾向があります。
LINE Payの外貨両替はチャージしているLINE Pay残高で外貨に両替ができます。
利用通貨は、米ドル、中国人民元、韓国ウォン、ユーロ、英ポンド、香港ドル、台湾ドル、タイバーツ、ベトナムドン、シンガポールドル、オーストラリアドルの11通貨になります。
為替レートは申込受付時のSBJ銀行設定の為替レートとなります。(為替手数料込)
利用金額は1日1~10万円、1ヶ月30万円以内です。*1度の両替では1種類の通貨のみです。
最低利用金額は通貨ごとに決められていますのでご確認を!
受取り方は、全国宅配(自宅、勤務先)、空港宅配(成田空港1・2ターミナル、関西空港内の郵便局)、両替所(羽田空港(国内線・国際線)、福岡空港国際線、博多港)を選べます。
宅配発送は申込の翌日に日本郵便へ引き渡されて発送となります、空港両替所受取は両替申請の4日後より受取可能になります。
余裕を持った申込が必要ですね。
自宅やお勤め先、空港内の郵便局への宅配には両替金額に応じて配送料がかかります。
3万円未満両替 :600円
3万円以上5万円未満両替:300円
5万円以上両替 :無料
事前にLINEで申し込みが必要です。申込後の変更・取消はできませんので注意してください。
申し込み方法は、
LINE Pay画面より「外貨両替」をタップします。
同意画面が出るので「同意する」をタップします。
SBJ銀行の画面にいきますから、「ご利用時の注意事項と、ご利用条件の内容を確認後、チェック✓を入れて下の「お申込」をタップします。
次の画面で氏名・生年月日・携帯電話番号・Eメールアドレスなどを入力します。
「次へ」をタップします。
次は「受取方法」の入力画面です。
空港/港で受取る場合は「空港/港」をタップし、「受取場所」と「受取日」を選択します。(空港両替所の場合は受取日は4日後または5日後~1ヶ月後までの間で指定可能)
ご自宅/お勤め先で受取る場合は「ご自宅/お勤め先」をタップし、氏名・郵便番号・住所・携帯電話番号などを入力します。
入力が終われば、下部の「次へ」をタップします。
次は両替希望の通貨の選択画面です。
両替通貨と金額の入力をして、下部の「次へ」をタップします。
次の画面で両替金額やお支払い金額、受取方法を確認して、下部の「お支払い」をタップします。
LINEにメーツセージが届きますから申込み内容を確認しましょう。
このメッセージ画面をタップするとバーコードが表示されます、このバーコードを空港両替所で受取る場合に窓口で提示します。
また、空港郵便局ではこのバーコードと本人確認ができるもの(パスポートや運転免許証など)の提示が必要になります。
お支払いはLINE Payで本人確認しているとLINE Pay残高より、LINE Payで本人確認ができていない場合はPay-easy(インターネットバンキング)での支払いになります。
LINE Payボーナスでは支払いができないので、LINE Payに表示されている数字ではなくLINE Pay残高が支払いに十分であることを確かめておきましょう。
参考記事⇒LINE Payボーナスとは LINEポイントやLINE Pay残高との違いについて
特筆すべきは、韓国での外貨両替の機能があります。
2016年4月より開始されました。
この場合はLINE Payでの本人確認の他に、マイナンバーカードの登録が必要になります。
*マイナンバーカードの確認には1~2週間かかる場合がありますから、余裕を持ってしておいたほうがいいですね。
日本で両替予約をしていれば、予約直後から韓国側で受取れます。
新韓銀行のATMに出向いて、両替予約時の6桁の予約番号と4桁の暗証番号で韓国ウォンを引き出すことができます。
この時の出金手数料は108円です。(LINE Pay残高から差し引かれます。)
予約の方法は、
LINE Payの画面の下の方に「韓国ATM両替」というのがありますのでタップします。
次の画面でマイナンバーカードの登録をします。(本人確認は済ましているとします。)
あとは韓国で両替したい金額をチャージしておきます。
それから規制などに対する同意をして、
両替の目的(ビジネスなど)とLINE Pay外貨両替サービス専用の韓国のATMに入力する「暗証番号」を決めて入力します。
下部の「リクエスト」をタップすると予約は完了です。
するとLINEに両替受付の案内が届くので、受付番号(予約番号)を確認しましょう。
この「予約番号」(受付番号6桁)と登録した「暗証番号」を韓国にいる友だちに教えて、24時間以内に新韓銀行のATMから韓国ウォンとして出金してもらいましょう。
*全ての新韓銀行のATMでできるわけではないです、商業施設などに併設されているATMではできない場合があるので確認が必要です。
*24時間以内に出金できないと、自動的に取り消されるので、再度申込をする必要があります。(予約番号再発行)
*ATMで3回以上間違って暗証番号を入力すると、自動的に予約が取り消されます。
*暗証番号を忘れた場合は、既存の受付番号を取消して再発行しましょう。
*1日1回、1~100万ウォン出金できます。
今は韓国だけのサービスです、今後広がるといいですね。
まとめ
LINE Payでの海外送金は韓国在住の人なら新韓銀行のATMを使って韓国ウォンで受け取ることができるようです。
この場合はほぼ海外送金できると言えますね。
他の海外の国の人にはこのようなサービスがないので現地通貨を得ることは難しいと言えるでしょう。
ただ、LINE Pay加盟店でのコード決済やLINE Payカードを用いてJCB加盟店でのショッピングや飲食などには使うことができるかもしれないです。
LINE Payは携帯電話番号が発行された国内のみで使用が可能です、国をまたいで使用はできないのですが、今後国をまたいでの相互利用が検討されつつあります。
もし、相互利用が可能になれば、より便利に使えるようになるでしょう。
参考記事⇒LINE Payとは 登録やチャージの方法について
参考記事⇒LINEとは スマホに新規登録する方法 アカウントの作り方について