お月見の時期にはみなさんはどうされていますか。
中国では唐の時代より月餅を備え名月を鑑賞していたとか。
日本には平安時代ごろに伝えられて、
貴族から名月の鑑賞が根付き、
後に庶民へ広まっていったらしいですね。
月見に適している月のことを中秋の名月と呼んでいますが。
その中秋の名月の時に食べるものと、その意味、おすすめを紹介します。
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中秋の名月に食べるものとは
月を鑑賞する風習が日本に入った当初は、貴族特有の優雅な催しで詩歌や管弦を楽しみつつ酒を嗜むというものであったが、江戸時代ごろから庶民がこの風習を取り入れると、最初の頃は芋煮食べて楽しむというのが主流だった。それが次第に供え物をするようになり、江戸の後期ごろには丸い形をした月見団子が供えられるようになったとの記録がある。
商人がからんでお団子を流行らせたのかもしれないですね。(推測ですが)
土用のうなぎも商人が広めていったらしいですからね。
中秋の名月の夜に、月に照らされた縁側に机を置いて花瓶にすすきを入れ、部屋の正面から見て、右側にお団子、左側に季節の果物や野菜などを盛り付けます。
お団子はお米で作られた丸いもので、季節の果物や野菜といえば、梨、栗、柿、ぶどう、里芋、さつまいも、かぼちゃなどです。
それらをお供えしてお月様に秋の収穫のお礼をしたものです。お礼をした後でお団子やその収穫したものでできた料理を食べたのでしょう。
お月見に特別に食べるものとしては、この米粉でできたまん丸い団子ということになります。
中秋の名月に食べるのはなぜ
日本では庶民に広まった時に、もともとからあった お月様に対する信仰にからまって、秋の満月の時に、美味しい果物やお米がとれて、ありがとうございましたとお団子を作ってお礼をしたんだそうです。そのお団子はとれたお米でお月様に似せたまん丸に作られているんだとか。地方によっては、お米の代わりに里芋などを使うとこもあるのだそう。要は収穫できたのはお月様のおかげですとお礼をするためだということですね。
真ん中のススキはお月様(神様)が現れるときに宿るところとしてまつられ、お団子の他には、季節の収穫物が盛られます。
ススキがまつられたのは稲穂に良く似ているからと言われています。もう一つとしては魔除けの効果があると考えられていたからということになっています。
こういうふうに整え神様であるお月様へ収穫のお礼をする行事が庶民に浸透していったのだと思います。
この行事は商人が広めたのか、自然と広まっていったかは定かではないですけどね。
中秋の名月に食べる物の提案
中秋の名月に食べていたものの歴史はわかりましたよね、それでは現在の生活において何を食べればいいのかを提案したいと思います。
昔の庶民は収穫を祝ってお供えしていました、日常の生活に根差していたとも言えるかも。農家じゃない人も祝うことを考えると、いつも食べられていることに感謝するという意味で、いつも美味しく食べているものを添えて祝ってもいいのではと思います。
カレーライスが好きならカレーライスでも良いでしょう。
肉じゃがが好きなら、肉じゃがでもいいんじゃないですか。
ただ、中秋の名月を意識してという考えがあるのなら、以下のものを食べるというのでもいいかもしれません。
*材料に季節の野菜が入っているもの
けんちん汁
里芋の煮物
筑前煮
さつまいもごはん
栗ごはん
枝マメ
コロッケ(さつまいも、かぼちゃ、里芋)
*季節の果物
ぶどう
梨
柿
*形として連想させるもの
月見うどん(そば)
月見ハンバーグ
団子汁
などですね。
これらを食べながら綺麗なまんまるなお月様を鑑賞してみてください。
まとめ
いろんないきさつがあって中秋の名月にお団子を食べることになったのですね。
その真意を理解したうえで、昔ながらのお団子を味わうのも良いですし、現在風にアレンジして他の料理などを楽しむのもまた良いでしょう。
秋に収穫された物に感謝の気持ちをもつことを忘れずに、それぞれの家庭でお月見を楽しめたらいいですね。
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