複利の意味がわからないあなたへ、やさしい説明

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「複利ってよく聞くけれど、意味がいまいちわからない」「利息に利息がつくと言われても、ピンとこない」と感じていませんか。

複利は、資産運用や預金について調べているとよく出てくる言葉です。少し難しそうに見えますが、仕組みそのものはそれほど複雑ではありません。

簡単にいうと、複利とは元本だけでなく、増えた利息にもさらに利息がついていく仕組みのことです。

たとえば100万円を年利2%で運用すると、1年後には102万円になります。複利では、その102万円をもとに次の利息が計算されます。

この記事では、複利の意味をできるだけ難しい言葉を使わず、具体例を交えながらやさしく説明します。単利との違いや、なぜ「雪だるま式に増える」といわれるのかも順番に見ていきましょう。

  1. 複利とは?意味を簡単にいうと「利息にも利息がつく仕組み」
    1. 複利とは元本と利息を合わせた金額に利息がつくこと
    2. 100万円を年利2%で運用するとどうなる?
    3. 「雪だるま式に増える」といわれるのはなぜ?
  2. 複利と単利の違いをわかりやすく比較
    1. 単利とは最初の元本だけに利息がつく仕組み
    2. 複利と単利ではお金の増え方がどう違う?
    3. 運用期間が長くなるほど差が広がる
  3. 複利効果とは?時間をかけるほど効果が大きくなる理由
    1. 複利効果はすぐに大きく現れるわけではない
    2. 長く運用すると利益が利益を生みやすくなる
    3. 「72の法則」でお金が2倍になる期間の目安がわかる
  4. 複利はどんなところで使われている?
    1. 銀行預金での複利
    2. 投資信託など資産運用で考える複利
    3. 借金では複利が負担を大きくすることもある
  5. 複利のメリットと知っておきたい注意点
    1. メリットは長期間になるほど複利効果を期待できること
    2. 投資では複利だから必ずお金が増えるわけではない
    3. 金利や利回りだけでなく手数料や税金にも注意する
  6. 複利についてよくある疑問
    1. 複利は何年くらいから効果が出る?
    2. 複利ならお金は必ず増える?
    3. 複利と利回りは同じ意味?
    4. 複利は投資をしない人にも関係ある?
  7. まとめ|複利の意味は「増えた利息にもさらに利息がつくこと」
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複利とは?意味を簡単にいうと「利息にも利息がつく仕組み」

複利とは、最初に預けたり運用したりしたお金だけでなく、そこから生まれた利息も元本に加え、次の利息を計算する方法です。

「利息にも利息がつく」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、数字で考えると理解しやすくなります。

たとえば100万円を年利2%で1年間運用すると、利息は2万円です。

1年後の金額は、

100万円+2万円=102万円

となります。

ここまではそれほど難しくありません。

複利のポイントは、2年目にあります。2年目は最初の100万円だけではなく、1年目に増えた2万円も含めた102万円に対して利息がつくのです。

そのため、運用を続けるほど「増えたお金が、さらにお金を増やす」という流れが生まれます。

複利とは元本と利息を合わせた金額に利息がつくこと

複利を理解するために、まず「元本」という言葉を確認しておきましょう。

元本とは、最初に預けたり投資したりするもとのお金のことです。

たとえば、100万円を銀行に預けたり運用したりした場合、この100万円が元本です。

1年間で2万円の利息がついたとすると、1年後には102万円になります。

複利では、この102万円を次の計算のもとにします。

つまり、

最初の元本100万円

1年目についた利息2万円

次の年に利息がつく102万円

という仕組みです。

これに対して、毎年最初の元本だけをもとに利息を計算する方法を「単利」といいます。

複利と単利の違いについては、後ほど詳しく説明します。

100万円を年利2%で運用するとどうなる?

具体的な数字で、もう少し詳しく見てみましょう。

100万円を年利2%で複利運用するとします。

1年目の利息は、

100万円×2%=2万円

です。

そのため、1年後の金額は102万円になります。

2年目は、この102万円に対して2%の利息がつきます。

102万円×2%=2万400円

となるため、2年後の金額は、

102万円+2万400円=104万400円

です。

「400円だけ?」と思うかもしれません。

しかし、この400円こそが複利を理解するうえで大切な部分です。

もし毎年100万円だけに2%の利息がつく単利なら、2年後は104万円です。

一方、複利では104万400円になります。

運用方法 2年後の金額 利息のつき方
単利 104万円 最初の100万円だけに毎年利息がつく
複利 104万400円 増えた利息にも次の利息がつく

最初のうちは差が小さいため、「複利でもあまり変わらない」と感じるかもしれません。

ただし、運用する期間が長くなるほど、利息にもさらに利息がつく回数が増えるため、単利との差は少しずつ大きくなっていきます。

「雪だるま式に増える」といわれるのはなぜ?

複利は、よく「雪だるま式に増える」と表現されます。

雪だるまは、最初は小さくても、雪の上を転がしていくと少しずつ大きくなります。

複利もこれと似ています。

最初は元本だけだったものに利息がつき、その利息が元本に加わります。そして次は、少し大きくなった金額に対して新しい利息がつきます。

つまり、

元本

利息がつく

元本と利息を合わせて運用する

その金額にさらに利息がつく

という流れを繰り返します。

そのため、時間がたつほど「増えたお金が、さらにお金を増やす」という複利の特徴が表れやすくなります。

ただし、ここでひとつ覚えておきたい点があります。

複利だからといって、必ずお金が増え続けるわけではありません。

銀行預金のようにあらかじめ金利が決まっているものと、投資信託や株式など値動きがある金融商品では、お金の増え方が異なります。

投資では運用成績がマイナスになることもあるため、「複利=必ず利益が出る仕組み」と考えないようにしましょう。

複利の基本は、まず「増えた利息も次の運用に回すことで、その利息にもさらに利息がつく」と覚えておけば大丈夫です。

複利と単利の違いをわかりやすく比較

複利の意味を理解するときに、いっしょに知っておきたいのが「単利」です。

複利と単利の大きな違いは、増えた利息を次の利息計算に含めるかどうかです。

複利では、元本に利息を加えた金額をもとに、次の利息を計算します。

一方、単利では、最初の元本だけをもとに毎回利息を計算します。

そのため、同じ元本・同じ金利でも、長く運用すると複利のほうが増える金額が大きくなります。

比較項目 複利 単利
利息がつく対象 元本+それまでの利息 最初の元本だけ
利息の増え方 少しずつ大きくなる 毎回ほぼ一定
長期間運用した場合 単利との差が広がりやすい 増え方は一定

単利とは最初の元本だけに利息がつく仕組み

単利とは、最初に預けたり運用したりした元本だけに利息がつく計算方法です。

たとえば、100万円を年利2%の単利で運用したとします。

1年間につく利息は、

100万円×2%=2万円

です。

単利の場合は、2年目も3年目も、利息を計算するもとは100万円のままです。

そのため、

1年後:102万円
2年後:104万円
3年後:106万円

というように、毎年2万円ずつ増えていきます。

増え方が一定なので、仕組みはとてもシンプルです。

複利と単利ではお金の増え方がどう違う?

では、同じ100万円を年利2%で運用した場合、複利と単利ではどのくらい違うのでしょうか。

先ほど見たように、単利では毎年2万円ずつ増えます。

一方、複利では1年目の利息も次の計算に含まれるため、2年目以降の利息が少しずつ増えていきます。

期間 単利 複利
1年後 102万円 102万円
2年後 104万円 104万400円
3年後 106万円 106万1,208円

1年目は同じ金額ですが、2年目から少しずつ差が出てきます。

3年後でも差はまだ大きくありません。

ただし、複利は「前の年までに増えた金額」も次の計算に使うため、年数が長くなるほど差が積み重なっていきます。

運用期間が長くなるほど差が広がる

複利の特徴は、短期間よりも長期間でわかりやすくなります。

たとえば、最初の数年間だけを見ると、単利との差はそれほど大きく感じないかもしれません。

しかし、複利では毎年、

「増えた利息にも、さらに利息がつく」

という計算を繰り返します。

そのため、時間がたつほど次に利息がつく金額そのものが大きくなっていきます。

これが、長期間になるほど複利と単利の差が広がる理由です。

ただし、実際の資産運用では、毎年同じ利回りになるとは限りません。

特に投資信託や株式などは価格が上がる年もあれば、下がる年もあります。

そのため、複利の計算例は「一定の利率で増え続けた場合の仕組みを理解するための例」として見るのがよいでしょう。

まずは、単利は「最初の元本だけに利息がつく」、複利は「元本とそれまでの利息を合わせた金額に利息がつく」という違いを押さえておけば十分です。

複利効果とは?時間をかけるほど効果が大きくなる理由

複利について調べていると、「複利効果」という言葉を目にすることがあります。

複利効果とは、運用で得た利益を元本に加えて運用を続けることで、利益がさらに利益を生み、時間とともに増え方が大きくなっていく効果のことです。

複利のポイントは、時間をかけることにあります。

短い期間では単利との差が小さくても、運用期間が長くなるにつれて、その差は大きくなっていきます。

複利効果はすぐに大きく現れるわけではない

「複利はお金が雪だるま式に増える」と聞くと、短期間でもどんどん増えるようなイメージを持つかもしれません。

しかし、実際には最初のうちは複利の効果を実感しにくいものです。

たとえば、100万円を年利2%で運用した場合、単利と複利の2年後の差は400円です。

これだけを見ると、「複利にしても、それほど変わらないのでは?」と思うかもしれません。

ところが、同じ条件で期間を長くしていくと違いが見えやすくなります。

運用期間 単利 複利
1年 102万円 102万円 0円
5年 110万円 約110万4,081円 約4,081円
10年 120万円 約121万8,994円 約1万8,994円
20年 140万円 約148万5,947円 約8万5,947円

※100万円を年利2%で運用し、税金や手数料などを考慮しない場合の計算例です。実際の投資では、このように一定の利回りで増え続けるとは限りません。

このように、最初の数年間では小さかった差が、時間とともに広がっていきます。

長く運用すると利益が利益を生みやすくなる

複利で長い期間をかけると差が広がるのは、運用によって増えた分も次の運用に回るからです。

たとえば、100万円が110万円に増えれば、その後は110万円をもとに利益が生まれることになります。

さらに増えて120万円になれば、今度は120万円が次の運用のもとになります。

イメージとしては、

100万円

利益を加えて運用

増えた金額からさらに利益が生まれる

その利益も含めて運用を続ける

という繰り返しです。

これが、複利で「時間を味方につける」といわれる理由です。

反対に、得られた利益をその都度受け取って使い、元本に加えなければ、その部分には次の利益が生まれません。

複利効果を考えるときは、単に「長く持っていればよい」というより、得られた利益を再び運用に回すことが大切なポイントになります。

「72の法則」でお金が2倍になる期間の目安がわかる

複利について知っておくと便利なのが「72の法則」です。

72の法則とは、複利で運用した場合に、元本が約2倍になるまでの年数を簡単に求める方法です。

計算方法は、

72÷金利(%)≒お金が2倍になるまでの年数

です。

たとえば、年利3%なら、

72÷3=24

となるため、約24年が目安です。

年利6%なら、

72÷6=12

なので、約12年が目安になります。

年利 2倍になるまでの目安
1% 約72年
2% 約36年
3% 約24年
6% 約12年

ただし、72の法則でわかるのはあくまでおおよその目安です。

また、投資では毎年同じ利回りになるわけではありません。手数料や税金などによっても、実際に手元に残る金額は変わります。

そのため、「年利6%なら必ず12年で2倍になる」という意味ではありません。

複利の仕組みと、運用期間によって増え方が変わることをイメージするための簡単な計算方法として覚えておくとよいでしょう。

複利効果で大切なのは、短期間で大きく増やそうと考えることではなく、利益を再び運用しながら時間をかけることで、少しずつ効果が積み重なっていくという点です。

複利はどんなところで使われている?

複利の仕組みがわかってくると、「実際にはどんなところで複利が使われているの?」という疑問も出てきますよね。

複利は、銀行預金や資産運用など、お金を増やす場面で目にすることがあります。

一方で、複利は必ずしも「お金を増やすためだけの仕組み」ではありません。お金を借りる場合には、利息にさらに利息がつくことで返済額が増えることもあります。

ここでは、身近な例を見ながら複利について考えてみましょう。

銀行預金での複利

銀行の定期預金などでは、商品によって複利が使われることがあります。

たとえば、預けたお金に利息がつき、その利息を元本に組み入れて次の利息を計算する商品であれば、複利の仕組みで増えていきます。

ただし、銀行預金ならすべて複利というわけではありません。

預金商品によって、

・単利なのか複利なのか
・どのくらいの期間ごとに利息を計算するのか
・適用される金利は何%なのか

などが異なります。

そのため、定期預金などを利用するときは、金利の数字だけでなく、利息がどのような方法で計算される商品なのかも確認しておくとよいでしょう。

また、預金の利息には原則として税金がかかるため、表示されている金利から単純に計算した金額が、そのまますべて手元に残るとは限りません。

投資信託など資産運用で考える複利

投資の話でも「複利効果」という言葉がよく使われます。

ただし、投資信託などの場合は、銀行預金の利息とまったく同じ仕組みで考えないほうがわかりやすいでしょう。

投資では、運用によって得た利益や分配金などを再び運用に回し、その後の利益につなげていくという考え方が複利効果につながります。

たとえば、100万円を投資して運用によって資産が増え、その増えた分も含めて運用を続ければ、次はより大きな金額が運用の対象になります。

反対に、利益や分配金をその都度受け取って使えば、そのお金は次の運用には回りません。

ここで注意したいのは、投資では毎年決まった利息がつくわけではないことです。

投資信託や株式などは価格が変動するため、資産が増えることもあれば減ることもあります。

そのため、

「複利で運用すれば毎年○%ずつ必ず増える」

という意味ではありません。

複利効果は期待できますが、将来の利益を保証する仕組みではないことは覚えておきましょう。

借金では複利が負担を大きくすることもある

複利は「お金が増える」という説明で使われることが多いのですが、反対の立場になると注意が必要です。

お金を借りている場合、利息が元金に組み込まれ、その金額にさらに利息がつくと、返済する金額が大きくなっていくことがあります。

資産運用では、

利益が利益を生む

という複利の仕組みがメリットになることがあります。

一方、借りる側では、

利息にさらに利息がつく

ことで負担が増える方向に働くことがあります。

「借金が雪だるま式に増える」という表現を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これも複利の考え方をイメージしやすい例です。

ただし、実際の借入れでどのように利息や遅延損害金などが計算されるかは、契約内容によって異なります。

そのため、お金を借りるときは金利だけを見るのではなく、利息の計算方法や返済条件を確認することが大切です。

複利は、使われる場面によって味方にも注意すべき仕組みにもなります。

「複利=投資でお金を増やす方法」とだけ覚えるのではなく、元本などに利息や利益を加え、その増えた金額をもとに次の利息や利益が生まれる仕組みと理解しておくと、さまざまなお金の話がわかりやすくなります。

複利のメリットと知っておきたい注意点

複利には、増えた利息や利益を次の運用に回すことで、時間とともに増え方が大きくなりやすいというメリットがあります。

そのため、資産形成について調べていると「複利を活用しよう」と紹介されることも少なくありません。

ただし、複利そのものが利益を保証してくれるわけではありません。

特に投資では、複利のメリットだけでなく、値下がりする可能性や手数料、税金なども含めて考えることが大切です。

メリットは長期間になるほど複利効果を期待できること

複利の大きなメリットは、運用で増えた分も次の運用に回すことで、長期間になるほど複利効果を期待しやすくなることです。

たとえば、100万円を運用して5万円増えたとします。

増えた5万円を使わずに運用へ回せば、次は105万円をもとに運用することになります。

さらに利益が出れば、その利益も含めた金額を運用できます。

このように、

元本で利益が生まれる

利益を元本に加える

増えた金額を運用する

そこから新たな利益が生まれる

という流れを繰り返すのが複利の特徴です。

特に運用期間が長くなると、この積み重ねによる差が現れやすくなります。

一方、短期間では複利の効果はそれほど大きくありません。

そのため、複利は「短期間で一気にお金を増やす方法」というよりも、時間をかけて利益を積み重ねていくときに活かしやすい仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。

投資では複利だから必ずお金が増えるわけではない

複利について特に注意したいのが、「複利運用をすればお金が必ず増える」と思わないことです。

これまで、

100万円を年利2%で運用すると……

という例を使って説明してきました。

これは複利の仕組みをわかりやすくするために、毎年同じ利率で増えると仮定した計算例です。

投資信託や株式などの実際の投資では、毎年決まった割合で利益が出るわけではありません。

たとえば、

1年目はプラス
2年目はマイナス
3年目は再びプラス

というように、運用結果は変動します。

値下がりして資産額が減れば、その後に運用する金額も小さくなります。

つまり、複利は「利益が出たとき、その利益も次の運用に回すことで利益がさらに利益を生む可能性がある仕組み」であって、「必ず資産が増える魔法の仕組み」ではありません。

複利効果を期待して投資を始める場合も、元本割れの可能性があることを理解しておく必要があります。

金利や利回りだけでなく手数料や税金にも注意する

複利でどのくらいお金が増えるのかを考えるときは、金利や利回りだけに注目しないことも大切です。

実際に手元に残る金額には、税金や手数料などが影響することがあるためです。

たとえば、預金の利息には原則として税金がかかります。

投資信託などの金融商品では、商品によって購入時や保有中、売却時などに手数料がかかる場合があります。

仮に運用によって利益が出ていても、コストが大きければ、その分だけ実際の運用成果は小さくなります。

確認したいこと ポイント
金利・利回り どの程度の収益が見込まれるかを考える目安
手数料 購入・保有・売却などで費用がかからないか確認する
税金 利息や投資による利益に税金がかかる場合がある
リスク 投資では価格が下がり、元本割れする可能性がある

また、「利回り」という言葉にも注意が必要です。

利回りとは、投資した金額に対してどの程度の収益が得られたか、または得られると想定するかを割合で表したものです。

一方、「金利」は、預金や借入れなどで元本に対してどの程度の利息がつくかを示す割合として使われます。

似た場面で目にするため混同しやすいのですが、必ずしも同じ意味ではありません。

初心者のうちは、複雑な計算をすべて覚える必要はありません。

「複利は長い時間をかけることで効果が表れやすい。ただし、投資では利益が保証されず、手数料や税金なども影響する」

という点を押さえておけば、複利についての基本的な理解としては十分です。

複利についてよくある疑問

ここまで複利の意味や単利との違いを説明してきましたが、「何年くらい続ければ効果がわかるの?」「複利なら必ず増えるの?」など、まだ気になることもあると思います。

最後に、複利について初心者が疑問に感じやすいポイントをまとめて確認しておきましょう。

複利は何年くらいから効果が出る?

複利には、「○年以上なら必ず大きな効果が出る」という決まった年数はありません。

複利による増え方は、元本・金利や利回り・運用期間などによって変わるためです。

たとえば、この記事で紹介した100万円を年利2%で運用する例では、2年後の単利と複利の差は400円です。

短期間では、それほど大きな差には見えません。

しかし、同じ条件で長く運用を続けると、増えた利息にも次の利息がつくため、少しずつ差が広がっていきます。

そのため、「何年目から複利効果が始まるのか」というより、複利の仕組み自体は早い段階から働いていて、その効果が長期間になるほど見えやすくなると考えるとわかりやすいでしょう。

複利ならお金は必ず増える?

複利だからといって、お金が必ず増えるわけではありません。

ここは、複利を理解するうえで特に大切なポイントです。

たとえば銀行預金と投資では、同じ「複利」という言葉が出てきても考え方が異なります。

投資信託や株式などは価格が変動するため、運用によって利益が出ることもあれば、損失が出ることもあります。

複利は、増えた利益を次の運用に回すことで、その利益からさらに利益が生まれる可能性がある仕組みです。

将来の利益そのものを保証するものではありません。

「複利=必ず儲かる」と考えず、投資をする場合は元本割れなどのリスクも理解しておきましょう。

複利と利回りは同じ意味?

複利と利回りは同じ意味ではありません。

簡単に分けると、

複利=利益を次の運用に回していく仕組み

利回り=投資した金額に対する収益の割合を示すもの

と考えるとわかりやすいでしょう。

たとえば「年利3%の複利」という場合、「3%」は利率を示し、「複利」は増えた利息も含めて次の利息を計算する方法を示しています。

似た言葉として「金利」もあります。

金利は、預金や借入れなどで元本に対してどのくらいの利息がつくのかを表す割合として使われます。

最初から細かな違いをすべて覚えようとすると混乱しやすいため、まずは「複利は割合の名前ではなく、お金が増えていく仕組みに関係する言葉」と理解しておくとよいでしょう。

複利は投資をしない人にも関係ある?

「私は投資をしていないから、複利は関係ない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、複利は投資だけで使われる考え方ではありません。

銀行の定期預金など、身近な金融商品でも複利方式が採用されている場合があります。

また、お金を借りる場面でも利息の計算方法を理解することは大切です。

そのため、投資をする予定がなくても、

「元本だけに利息がつくのが単利」

「元本にそれまでの利息を加えた金額に、さらに利息がつくのが複利」

という基本を知っておくと、お金に関する商品や説明を理解しやすくなります。

複利は難しい投資の専門用語というより、預金・投資・借入れなど、お金と利息の関係を理解するための基本的な考え方のひとつです。

まとめ|複利の意味は「増えた利息にもさらに利息がつくこと」

複利とは、元本だけでなく、それまでに増えた利息も加えた金額に、さらに利息がついていく仕組みです。

最初は少し難しく感じる言葉ですが、「増えた分も次の計算に使われる」と考えるとわかりやすくなります。

この記事のポイントをまとめると、次のとおりです。

・複利は元本とそれまでの利息を合わせた金額に利息がつく
・単利は最初の元本だけに利息がつく
・複利と単利の差は、期間が長くなるほど広がりやすい
・複利効果は短期間より長期間のほうが見えやすい
・「72の法則」を使うと、複利でお金が約2倍になる期間の目安を計算できる
・複利は銀行預金や資産運用などで使われる考え方
・借入れでは、複利が負担を大きくする方向に働くこともある
・投資では複利だからといって利益が保証されるわけではない

特に覚えておきたいのは、単利との違いです。

たとえば100万円を年利2%で運用すると、1年目の利息は2万円です。

単利なら、その後も最初の100万円をもとに利息を計算します。

一方、複利なら1年後の102万円をもとに、次の利息を計算します。つまり、最初に増えた2万円にも新たな利息がつくということです。

この小さな積み重ねが、複利の基本です。

ただし、「複利ならお金がどんどん増える」とだけ覚えてしまうのはおすすめできません。

投資信託や株式などの金融商品には値動きがあり、元本割れする可能性があります。手数料や税金なども実際の運用結果に影響します。

複利は、お金を必ず増やしてくれる特別な方法ではありません。

まずは「増えた利息や利益も次の運用に回すことで、その増えた分からも新たな利息や利益が生まれる可能性がある仕組み」と理解しておけば大丈夫です。

複利の意味がわかると、預金の金利や資産運用について調べるときにも、書かれている内容を理解しやすくなります。

難しい計算式から覚える必要はありません。まずは「利息にも利息がつく」という基本から、少しずつお金の仕組みを理解していきましょう。

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