仮想通貨つまり暗号通貨の認知度は上がってきましたが、まだまだビットコインを持っている人は日本人の5%しかいないと言われています。
今は全世界で一番仮想通貨を持っているのは日本人らしいです。
その日本人がまだ5%しか持っていないので、今後の普及が楽しみです。
その普及にあたり、仮想通貨の取引所などに常時保管するのが危険であることはコインチェックの件でも明らかになっています。
今回は最も安全と言われているハードウェアウォレットとして人気があるLedger Nano Sとマイイーサウォレットとの連携、対応トークンや操作法について解説します。
Contents
Ledger Nano Sとマイイーサウォレットとの連携
まずはLedger Nano Sの紹介です。
こちら⇒Ledger Nano S(ハードウェアウォレット)とは 購入と初期設定について
コールドウォレットの1つであるハードウェアウォレットは多額の仮想通貨を管理するには必須アイテムと言えます。
ハードウェアウォレットの中で有名なLedger Nano Sはリップルを保管するには最適と言われています。
リップル以外にもビットコイン、イーサリアム、その他のオルトコイン(アルトコイン)で全27種類の暗号通貨を管理できます。(2018年6月時点)
アップデートは続くので、今後も対応通貨は増え続けていくでしょう。
Ledger社が開発したこのLedger Nano Sは堅牢なセキュリティで暗号通貨資産、デジタルペイメントを守ります。
秘密鍵を完全に隔離されたオフラインで管理できます。
その秘密鍵は高度な暗号化によりLedger Nano S内に保管されています。
使用する際にはパソコンへの接続の他、PINコードの入力が必要になります。
有機ELディスプレイと2つの物理ボタンの組み合わせで内部の暗号通貨資産、暗号通貨取引のセキュリティを確実に守ります。
Chromeアプリケーションが動作する全てのコンピュータにUSB接続が可能になります。
Ledger Nano Sは複数のWEBウォレッットと連携することで対応通貨を拡張できます。
そのWEBウォレッットには、MyetherWallet、Electrum、Copay、Mycelium、BitGo、GreenBitsなどがあります。
例えば、MyetherWalletとの連携でイーサリアムプラットフォームを使っている「ノアコイン」などを扱うことができます。
Ledger Nano S単体ではLedger Ethereumu Walletを用いてイーサリアムやイーサリアムクラシックは扱えますが、ノアコインなどのERC20トークンはMyEtherWalletととの連携でのみ扱えます。
ERCトークンには他にEXPENSEやAUGERなどがあります。
この場合のLedger Nano SはWallet本体であり、MyEtherWalletはその中身を表示する役割をします。
Ledger Ethereumu Walletを用いて単体で管理する場合は残高表示がないのでMyEtherWalletと連携して使う方が残高が見れていいですね。
対応トークンは
Ledger Nano SとMyEtherWalletの連携で扱えるトークンはETH、ETC、ERC20トークンです。
ERCトークンにはAuger、EXPENSE、Monaco、Numeraire、Noahなど18000種類くらいあるそうです。
ただERCトークンの中にはまだ登録されていないトークンがあるそうで、その時は追加作業が必要です。
登録されていればクリックで設定が完了します。(トークン残高の下にあるShow All Tokensにて設定します)
参考記事⇒マイイーサウォレットとは カスタムトークンの追加が必要な時とその方法
操作法について
Ledger Nano Sは初期設定されていることが必要です。
Ledger Nano Sの初期設定については以下で説明しています。
参考記事⇒Ledger Nano S(ハードウェアウォレット)とは 購入と初期設定について
マイイーザウォレットと連携するにはLedger Nano Sの設定を少し変える必要があります。
パソコンにUSB接続してLedger Nano Sの有機ELの画面にPINコードの入力画面が表示されますから、設定した数字をボタンで上下しながら入力します。
(詳しくは上記参考記事「Ledger Nano S(ハードウェアウォレット)とは 購入と初期設定について」を参照してください)
PINコードが入力され、次の画面で右にあるイーサリアムマークを右のボタンを押して選択します。
そして両方のボタンを同時に押して「決定」します。
すると有機ELの画面に「Use wallet to view accounts」と表示が出ます。
この時に右のボタンを押して下の「settings」を表示します。
ここで2つのボタンを同時に押して決定します。
すると、「Contract data」が出ますから、2つのボタンを同時に押し(決定)ます。
次の画面で上下して「Yes」を表示して、2つのボタンを同時に押して決定します。
すると前の画面に戻りますから、ボタンを押して下にある「Browser support」を選択し2つのボタンを同時に押して決定します。
同じように次の画面で「Yes」を選択し決定します。
これで連携のための設定は終わりです。(Ledger Wallet Ethereumでの管理に戻す場合は2つをYes⇒Noへ変更します)
この状態でMyEtherWalletの正規のサイトにつなぎましょう。
くれぐれも間違ったサイトを選択しないようにしましょう。
参考記事⇒マイイーサウォレットとは 登録の仕方と注意点について
この場合「Ledger Nano S」自体がWallet(ウォレット:財布)なので上部の右端の方の「お財布情報の確認」をクリックします。
(お財布の作成はいりません。)
左端の「どの方法でお財布を操作しますか?」で”Ledger Wallet”をチェックを入れて選択します。
すると右側に「Ledger Walletに接続する」と表示が出ますから、それをクリックします。
( Ledger Nano Sは時間が経つとログアウトしていることがあります。そんなときはもう一度PINコードを入力してログインしてから連携しましょう)
するとポップアップが出てきます。
「HD derivation pathを選択する」では、m/44’/60’/0′ Ledger(ETH)かm/44’/60’160720’/0′ Ledger(ETC)を選択することになります。
とりあえずm/44’/60’/0′ Ledger(ETH)を選択しておきましょう。
下部には「操作したいアドレスを選択してください。」が表示され、あなたのLedger内のアドレスがいくつか表示されていますので、希望のものをチェックして選択します。(どれでもいいです)
それから、下部にある「お財布を解錠する」をクリックします。
そのアドレスの情報が表示されます。
あなたのアドレス、アドレスのQRコード、アカウント残高、トランザクション履歴、トークン残高などが表示されます。
秘密鍵は表示されません。
このあなたのアドレスに他から対応トークンを送付できます。(カスタムトークンは先に追加することが必要です)
このアドレスさえわかっていればLedger Nano Sがパソコンにつながっていなくても、MyEtherWalletのサイトを立ち上げていなくても他から入金はできます。
この画面でカスタムトークンを追加できます。
参考記事⇒マイイーサウォレットとは カスタムトークンの追加が必要な時とその方法
右下部にある「トークン残高」のところにある「カスタムトークンを追加」をクリックしてトークンを追加します。
1)トークン契約アドレス と 2)トークンシンボル と 3)桁数 を入力して、下にある「保存」をクリックすれば追加されます。
例:ノアコインの場合は 1)0x58a4884182d9e835597f405e5f258290e46ae7c2、2)NOAH、3)18 と入力します。
トークンの送付にはLedger Nano Sを連携した状態でMyEtherWalletの「Ether/トークンの送出」をクリックします。
「お財布情報の確認」と同じように操作して他へ送付したいトークンが入っているアドレスで開きます。
すると、「送出先アドレス」「送出数量」と「通貨の種類:通常はETHと表示されています、ノアコインを送りたい時はクリックしてポップアップからNOAHを選択します」「ガスリミット:自動で計算されて表示されています」などが表示されています。
「送出先アドレス」「送出数量」と「通貨の種類」を入力して、下にある「トランザクションを生成」をクリックします。
送出の手数料はイーサリアムで支払われますのでイーサリアムをアドレス内に入れておく必要があります。(事前に入れておきましょう)
どれくらいのETHかというと0.02ETHくらい入れとけばいいでしょう。以下の参考記事を参考にしてください。
参考記事⇒マイイーサウォレットとは トークンの送金方法と手数料について
トランザクションはすぐには表示されないことがあります。
次に「トランザクションの送出」が表示されるのでクリックします。
そしてポップアップが表示されますから「はい、確かです。処理を実行します」をクリックします。
以上で送金作業は終了です。
まとめ
ハードウェアウォレットはコールドウォレットの1つで、仮想通貨を管理するにはセキュリティの最も優れたアイテムです。
多額のトークンを安全に簡便に管理するには必要と言えるでしょう。
そのハードウェアウォレットの中で人気があるLedger Nano SとMyEtherWalletを連携すればETH、ETC、ERC20トークンが扱えます。
Ledger Nano Sはセキュリティの充実を、MyEtherWalletは取り扱いのしやすさや残高表示などをもたらすことになるでしょう。