LINEアカウントの作成には通常、電話番号が必須ですが、電話番号を持たない端末でもLINEを活用する方法があります。2020年以降、Facebook連携オプションの廃止により、電話番号がないとLINEアカウントの作成が困難になりました。しかし、いくつかの対策を利用すれば、通話機能がない端末でもLINEの全機能を利用することが可能です。
電話番号を使わずにLINEアカウントを設定する方法
通常、LINEアカウントを設定する際には電話番号が必要です。登録する電話番号に認証コードが送信され、そのコードを入力して初めてアカウントが有効になります。現在、電話番号なしでのアカウント設定は公式にはサポートされていません。それでも、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使用している場合、電話番号の認証を避けることはできません。
他のSNSプラットフォームと比較して、LINEユーザーは本名を使用して登録することが多く、セキュリティ要件が厳しいため、電話番号を用いた認証が強化されています。これは、アカウントの不正使用や乗っ取りを防ぐために重要です。
電話番号なしでLINEを活用するための代替手段
データ専用SIMやWi-Fiだけを使用してLINEを利用したい場合、いくつかの対策が考えられます。
方法1：固定電話番号を利用
自宅に固定電話がある場合、その番号を使用してLINEアカウントを設定できます。固定電話番号を入力し、認証を進める際、SMSではなく、音声通話による認証オプションを選択します。指定された固定電話に認証コードが通知されるため、そのコードを入力することでアカウントの設定が完了します。
固定電話を使用してLINEに登録する手順は次のとおりです。
1.LINEアプリをダウンロードして開く
2.固定電話の番号を登録
3.音声通話による認証を選択
4.認証コードを受け取って入力
5.新規アカウントを作成
6.プロフィール設定を完了
7.パスワードを設定
8.友人追加設定を行う
9.年齢認証を完了
10.利用規約に同意する
詳しくはこちらです⇒固定電話を利用したLINEアカウントの新規登録方法とは
方法2：低コストSIMカードの活用
もし固定電話の番号がない場合、SMS機能付きの低コストSIMカードをを契約する方法が便利です。こうすることで、LINEのアカウント作成時に必要とされるSMS認証を完了させることができます。ただし、新たに電話番号を取得するには初期費用や月額料金が発生するため、コストパフォーマンスを考慮することが重要です。
ここで、効果的なサブ回線として推薦できる5つのオプションを紹介します。
【ワイモバイル】
ワイモバイルは、ソフトバンクグループの一部であり、信頼性の高い通信網を利用しています。特に家族割やセット割が充実しており、家庭での複数契約に適しています。ワイモバイルは全国に実店舗があり、対面でのサポートも受けられるため、初心者にも安心です。
また、プランはシンプルで理解しやすく、高速データ通信とSMS機能が組み込まれているため、LINEを含む各種アプリの認証用に最適です。
ワイモバイルの料金プランは「シンプル2 S/M/L」というカテゴリで提供されています。これによりユーザーは、自分のデータ使用量に応じて最適なプランを選べます。例えば、「シンプル2 M」プランでは月額2,178円（税込）で30GBのデータを使用でき、通話オプションも追加することが可能です。
【UQモバイル】
UQモバイルはKDDIグループに属しており、auのネットワークを使用しているため、広範囲にわたる安定した通信サービスを提供します。
料金プランは非常に競争力があり、「トクトクプラン」「コミコミプラン+」「ミニミニプラン」の3つのプランがあります。
コミコミプラン＋: このプランは月間33GBのデータ提供を基本とし、追加で10分の無料通話が含まれます。料金は税込3,278円で、特にデータ使用量が多いユーザーや頻繁に通話を利用するユーザーに適しています。また、データの10%を増量するキャンペーンもあり、これが無料で提供されている期間があります。
トクトクプラン: このプランでは15GBのデータが提供され、料金は基本的に月額2,178円です。家族セット割やau PAYカードの支払い割引を適用することでさらに料金を抑えることが可能です。
ミニミニプラン: 4GBのデータ提供で、特にデータ使用が少ないユーザー向けのプランです。税込で1,078円となっており、非常にコストパフォーマンスが高いです。
これらのプランでは、使用しきれなかったデータ容量を翌月に繰り越すことができ、無駄なくデータを利用できます。SMS機能はすべてのプランに標準で含まれており、LINEの認証に必要なSMS受信が可能です。
【楽天モバイル】
楽天モバイルはその「Rakuten最強プラン」で知られています。このプランは、3GBまでのデータ利用が月額1,078円で提供され、20GBまでは2,178円で、その後は無制限のデータ通信が可能で3,278円になります。データ利用が楽天エリア外の場合は、パートナー回線を使用します。
このプランは、サブの電話番号を使う人々にとって、自宅のWi-Fiを使用している限り最低料金で済むため便利です。また、新規契約や解約時に追加料金が発生しないため、利用者にとって安心です。
楽天モバイル利用者には「Rakuten Link」という独自のサービスが提供され、固定電話や他キャリアの電話番号への無料通話が可能です（一部例外あり）。また、楽天SPUプログラムを通じて、楽天市場での買い物でのポイント付与率が大幅に向上します。
【IIJmio】
IIJmioはインターネットイニシアティブが提供する格安SIMサービスで、その柔軟性の高いデータプランが特徴です。ユーザーは自分のデータ使用習慣に応じてプランを選ぶことができ、余ったデータは翌月に持ち越すことが可能です。
IIJmioのSIMカードは、全てのプランでSMS機能が利用可能で、LINEをはじめとする各種アプリのSMS認証に対応しています。また、価格の手頃さも魅力の一つで、コストパフォーマンスを重視するユーザーに適しています。
IIJmioの料金体系は非常に幅広く、小容量から大容量のデータプランまでをカバーしています。例えば、2GBのプランは月額740円から始まり、データ容量が増えるにつれて料金も上昇し、25GBのプランで月額1,950円となっています。これにより、ユーザーは自分のデータ需要に合わせて最適なプランを選択できます。
【mineo】
mineoは関西電力グループの一員であるオプテージによって提供される低価格SIMカードです。このSIMカードは特に、追加の電話番号を低コストで獲得したい方に適しており、「マイそく」というプランを選ぶことで、通信速度に応じて料金を選択できます。このプランでは、制限された通信速度の下でデータ使用が無制限になります。
最も経済的なオプションは「スーパーライト」プランで、月額250円で最大通信速度32kbpsを提供します。この低速度は外出時のデータ使用には適さないため、主に通話専用として利用するのが良いでしょう。
もし外出時にもデータ通信を活用したい場合は、「スタンダード」プランが最適で、月額990円で最大1.5Mbpsの速度を提供します。mineoによるユーザー調査によれば、この速度でのWeb閲覧、音楽のストリーミング、動画視聴などが可能であることが確認されています。
さらに、mineoでは標準的なデータプラン「マイピタ」も提供しており、ユーザーは自身のニーズに合わせてデータ量を選択することができます。
これらの選択肢を通じて、SMS機能付きのSIMカードを利用して新たに電話番号を取得し、LINEアカウントを作成することが可能です。
方法3：データプランにSMS機能を追加
データ専用プランを使用している方にとって、SMS機能の追加は便利なオプションです。
例として、MVNOのmineo（マイネオ）を挙げると、au回線の場合は追加料金なしで、ドコモ回線では月額132円、ソフトバンク回線では月額198円でSMS機能が利用可能です。SMS機能の追加には、SIMカードの交換や手続きに伴う手数料がかかる場合がありますので、この点を確認しておくことが重要です。
年齢認証が可能な格安SIMプロバイダーについて
2024年12月現在、日本において年齢認証機能を提供している格安SIMプロバイダーは限られています。特に以下のサービスは年齢認証が可能なプランを提供しており、成人向けコンテンツの閲覧や特定のサービス利用の際に必要とされる年齢認証をサポートしています。
年齢認証が可能な格安SIMプロバイダー:
1.ahamo
2.IIJmio
3.LINEMO
4.mineo
5.UQモバイル
6.イオンモバイル
7.ワイモバイル
8.楽天モバイル
これらのプロバイダーは、通信プランによっては年齢認証機能を提供していない場合もあるため、具体的なプランを選ぶ際には事前に確認が必要です。年齢認証機能は、利用者が法的に保護されたコンテンツやサービスへアクセスする際に、その年齢が適切であることを証明するために重要です。
まとめ
電話番号を持たない端末でも、上記の方法を利用することでLINEアカウントを作成し、フル機能を利用することが可能です。固定電話、低コストSIM、またはデータプランにSMSオプションを追加することで、誰でもLINEを活用できるようになります。これらの方法は、特に通話機能がないタブレットやWi-Fiデバイスを主に使用しているユーザーにとって、非常に便利です。