マイナス金利下での株主優待について考える(例:マクドナルドについて)
このブログに訪問して頂き、誠にありがとうございます。
日常のあるひとときのことから話を始めたいと思います。
ある週末のことですが、
セミナーのDVDが宅急便で届き、その何枚目かのDVDを見ていると、
セミナーの演者が、あるコンサルタント契約をとったときの話をしていた。
その契約はたった一つのお辞儀でとったのだと言っている。
心のこもった丁寧なお辞儀でとったのだという。
相手は大企業と言えるファーストフードのチェーンである
マクドナルド。
初代社長である藤田田さんの心を動かしたことで大きなビジネスを
成功させたのである。藤田田さんの鶴の一声で全社での
職員教育の仕事を任せてもらえることになったのだ。
Contents
マクドナルドについて
日本マクドナルドは1971年7月20日に1号店として銀座店を三越店内に開店させてから、全国都道府県すべてに出店をすることを実現したのは1990年12月20日で19年と5ヶ月、山形県の「山形やよい町店」の出店で成し遂げたのである。
それ以後価格破壊を業界に仕掛け、デフレ時代の勝ち組ともてはやされ、ついにはジャスダック市場に株式上場を果たすのである。
日本マクドナルドの価格破壊に吉野家などが追随したことで庶民のふところを守ってきたような気がする。小遣いの少ないお父さんの昼時の安住の地が増えることになる。
日本マクドナルドの仕掛けがまわりに波及したことで庶民の生活を守ったのだ。
そんなマクドナルドも年月とともに次第に勢いを失っていくのでした。
2014年以降日本マクドナルドは経営に悪戦苦闘している。
あなたも記憶に新しいこととして思い出すでしょうが、中国の工場での期限切れ鶏肉の使用問題。泣きっ面にハチ状態での異物混入問題が起きたことがその原因となった。
そしてついに、あの衝撃の報道が出ることとなる。
それは、2015年12月、米マクドナルドが保有している日本マクドナルドの株式を大手商社または国内外の投資ファンドに売却の打診という内容である。
米マクドナルドも業績不振に喘いでいおり、経営刷新の最中。
赤字からなかなか脱却できないでいる日本マクドナルドHDの持ち株を減らすことができれば、業績への影響を薄めることができると考えた模様なのです。
マクドナルドの株主優待について
そんな状態の日本マクドナルドですが、外国ではあまり盛んでない株主優待という制度が、日本では、他の銘柄よりも株主にとってよりメリットがあるとされており、マクドナルドの株価が下がると買い付けに走る個人投資家もたくさんいます。
どんな株主優待かというと、
持ち株数により優待食事券がもらえる優待で
100株以上299株以下 優待食事券 1冊
300株以上499株以下 優待食事券 2冊
500株以上 優待食事券 3冊
のようにもらえるものである。
*優待食事券
1冊にバーガー類、サイドメニュー、飲み物、3種類の商品の無料引換券が1枚になったシートが6枚、およそ5000円の値打ちがあるものである。
もし、昨日(2016年6月16日)の終値で買い付けたとすると、1株2906円だから100株で290,600円が必要になる。
証券会社に払う手数料をいれると291000円くらいになる。
(証券会社によって手数料はまちまちである、1例として)
100株の株主になると、11月と4月くらいに優待食事券が1冊ずつ計2冊届くことになる。
株主の権利確定が6月と12月なのでおよそ4ヶ月遅れで、手元に届きます、ほぼ年間で1万円の優待である。
そして、今では12月の権利確定で1株30円の配当がつくので税金を引かれて24円くらいで、年間2400円が手に入ります。
つまり291000円で株主になると、年間12400円を手にすることができますね。
年利換算で4.26%です。
マクドナルドの優待についての考察
ただ、マクドナルドの優待と配当がずっと続くという保証がない。
優待がなくなったり、配当がなくなったり、はたまた両方ともなくなることも、逆に増えるのもあるのです。
こればっかりは、誰にもわからない。
マクドナルドがなくなれば、株券も含めすべてがただの紙切れになります。
リスクを冒さないと利益は得られないのです。
あれだけ大丈夫とされていたJALが上場廃止になり株券もパーになった人もたくさん出たことがありますしね。
マクドナルドは、特に優待目当てで買っていることが多いので、優待がなくなるという報道が出れば、みんなが売って株安に陥ることになるでしょう。
今のところ、優待が無くなるという報道もないだろうとの気持ちから株価が下落すると買いに入っていそうな上昇を、権利確定日に向けてしているような感じですし、5月の売り上げも前年対比で良くなっているとのニュースが出たりして、6ヶ月連続で改善しているらしいので調子は良さそうです。
今の状態で買うことは、親会社が持ち株を減らそうと考えているというリスクがあることと、業績が今後どうなるのかということのてんびんにかけて考えないといけないです。
ただ、状況が改善されることが続けば、株価も騰がるだろうから、キャピタルゲインも得られると思いますが。
今の時期、外部要因で下げることもありえそうだから注意しないとだめですけどね。
どうなるかは、誰にも予測できないので、自己責任で判断をしてくださいね。
ちなみに私は、すべてを覚悟して、少し前から株主です。(笑)
(2018年の時点で売却しました、食事としてのメリットを感じなくなりましたので)
まとめ
マイナス金利の今、これからの生活を守るため、このようなメリットのある株式を探し分析し購入するという作業も必要になるのかもしれません。
ただ、マクドナルドの食については賛否があります。
たまに食べるのなら問題ないでしょうが、マクドナルドばかりを食べるのはどうかと思いますね。
庶民の健康意識が高まったことがマクドナルドの衰退を招いているという意見があっても否定はできないですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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