英語の序数って、ちょっとした表記ミスで「え、これでいいの?」と迷ってしまいがちですよね。特に「1th」という見慣れない表記を見つけると「もしかして合ってるのかな…?」と思ってしまうかもしれません。この記事では、そんな疑問をやさしく、そして丁寧に解きほぐしていきます。英語初心者の方や学生さん、ビジネスで英語を使う方にも役立つように、序数の基本から「なぜ 1th は間違いか」「正しい使い方」まで、わかりやすくご説明しますね。
はじめに
この記事で解決できる疑問
「1番目」を表すときに、なぜ「1st」であって「1th」ではダメなのか — そんな疑問に答えます。さらに、序数の基本ルール、例外、「1st」の使いどころなどを知ることで、英語の序数表記に自信がつくようになります。
なぜ「1th」という誤用が生まれやすいのか
英語の序数表記で多く使われるのは「‑th」。たとえば 4th, 5th, 6th…と続くので、「じゃあ1番目も ‘1th’ でいいんじゃ…?」と考えてしまう人は少なくありません。ですが、この“単純なルール化”が、誤用の原因になっているのです。
対象読者(英語初心者・学生・ビジネスパーソン)
– 英語の基礎を勉強し始めたばかりの初心者さん
– 学校の授業やテストで英語を使う学生さん
– 英語でメールやドキュメントを書く可能性があるビジネスパーソン
そんな“序数に迷いやすい人”にこそ、読んでほしい内容です。
序数の基礎知識
序数とは?基本的な意味と使い方
“Ordinal number”(序数)は、順番や順位を表すときに使う数のことです。たとえば「1番目」「2番目」「3番目」のように。英語の場合、ordinary(普通の)数を表す “one, two, three…” のような数とは別に、順番を伝える “first, second, third…” のような言葉があります。
基数(1)と序数(1st)の違い
「基数(Cardinal number)」は “いくつあるか” を表す言葉で、例:one, two, three。 一方「序数(Ordinal number)」は “何番目か” を示し、first, second, third などがこれにあたります。つまり、単なる「1」ではなく、順位を示すには「1st」を使う必要があります。
英語の序数「1st」と「1th」の違いと正しい位置づけ
「1th」という表記は英語では誤りで、正しくは「1st」です。first に由来する「1st」は、特別な語源を持つ単語から来ており、th を単純に付けるだけでは正しくありません。
日本語との比較で理解する序数の考え方
日本語での「1番目」や「第1回」にあたる表現が英語では「first(1st)」です。日本語では「番目」と接尾語で対応できますが、英語では語尾変化や固有の単語を使うため、文法的な仕組みが異なります。
序数の歴史と由来
「first」が特別な形になった理由
英語の「first」は、実は「one」に「th」をつけて作られたものではありません。もともとは古英語の「furthest(最も遠い・最初の)」に由来していて、特別な単語として存在していたのです。このような歴史的背景があるため、「first」はほかの序数のように単純な語尾変化では表現されません。つまり「first」=「特別な序数」として覚えておくとよいでしょう。
なぜ1だけ「th」がつかないのか?歴史的背景
多くの英語の序数は、基数に「th」をつけて作られています(例:4th、5th、6th)。しかし「1st」「2nd」「3rd」の3つだけは例外です。これらの語は、もともとまったく異なる語源を持っており、「first」「second」「third」として古くから使われてきました。英語の発達過程で最初の3つの序数だけは特別扱いされ、それ以降に「-th」が一般化されたという歴史があるのです。
序数が日常で使われる頻度と感覚的な理解
英語では、日常生活の中で序数が頻繁に登場します。たとえば「January 1st(1月1日)」「the first floor(1階)」「first prize(1等賞)」などです。日本語でいう「1番目」「第1回」にあたる場面で使われ、誕生日や記念日、順番を伝えるときには欠かせません。こうした日常的な使用例を通じて、序数を感覚的に身につけていくことがとても大切です。
「1th」は本当に正しいのか?
結論:「1th」は英語では存在しない表記
結論からお伝えすると、「1th」は英語では誤った表記です。正しい形は「1st(first)」です。英語圏のネイティブスピーカーが「1th」を使うことはなく、文法書や辞書でも「存在しない表記」として明確に否定されています。見かけることがあっても、それは誤入力や非ネイティブによるミスである可能性が高いです。
ネット・SNS・ゲームで「1th」が見られる理由
「1th」という表記をネットやSNS、ゲーム内のチャットなどで見かけたことがある人も多いかもしれません。その多くは、「数字 + th」という規則を機械的に当てはめた結果です。また、英語に不慣れな人が、ルールを知らずに「1th」と入力してしまうケースもあります。一部のジョーク表現として意図的に使われる場合もありますが、正式な英語表現ではありません。
辞書や翻訳ツールが誤変換するケース
AI翻訳や自動変換ツールの中には、文脈を正しく理解できずに「1th」といった誤変換をしてしまうことがあります。特に、数字をそのまま扱っている翻訳ツールや古いソフトでは、このようなミスが起こりがちです。ツールの結果をそのまま鵜呑みにせず、基本ルールに立ち返って確認することが大切です。
正しい序数の読み方と書き方
「1st」の正しい読み方(first)
「1st」は「first(ファースト)」と読みます。日常英会話や文章の中でもよく使われ、「He came in 1st.(彼は1位だった)」などのように使います。書くときは「1st」、読むときは「first」と自然に言い換えられるようになると、英語がグッと身近になります。
序数の語尾「st / nd / rd / th」の役割
序数には、数字の最後の一桁によって使い分ける4つの語尾があります:
– 1 → st(1st, 21st, 101st)
– 2 → nd(2nd, 22nd, 102nd)
– 3 → rd(3rd, 23rd, 103rd)
– それ以外(4〜0) → th(4th, 5th, 10th, 20th)
このルールを覚えておくと、たとえば「25番目」は「25th」、「42番目」は「42nd」ではなく「42nd(→間違い)」ではなく「42nd(正しい)」のように判断できるようになります。
11th・12th・13thが特殊な理由
少しややこしいですが、「11」「12」「13」は語尾に「st / nd / rd」を使わず、すべて「th」を使います。たとえば:
– 11 → 11th
– 12 → 12th
– 13 → 13th
これは、10番台(11〜13)は例外として覚えるしかありません。したがって「11st」「12nd」などと書いてしまわないよう注意しましょう。
「21st」「22nd」「23rd」などの書き方のルール
20以上の数字でも、最後の桁に注目して語尾を決めます:
– 21 → 21st
– 22 → 22nd
– 23 → 23rd
– 24 → 24th
このように、「百の位」や「十の位」ではなく、「一の位」に合わせて語尾を決めるというのがポイントです。ただし、「11~13」は例外として「th」になることも、あわせて忘れないようにしましょう。
「1歳」「1番目」を英語でどう言う?
「1歳」の英語表現:one year old
「1歳」は英語で“one year old”と表現します。これは年齢を表すときに使う決まり文句で、「He is one year old.(彼は1歳です)」のように使います。数字をそのまま並べて「1 old」などとは言わないので注意が必要です。会話では “He’s one.” と簡略化することもあります。
「first」と「one」の使い分けのコツ
“one” は「数量」を表し、“first” は「順番」を表します。たとえば:
– “I have one book.”(私は本を1冊持っています)→数量
– “This is my first book.”(これは私の最初の本です)→順番
「1つ目のもの」「最初の〜」を言いたいときは、必ず “first” を使いましょう。混同すると意味が通じなくなってしまうことがあります。
「1番目」と「第1回」の違いと使い分け
“1番目” は “first” や “1st” を使って表現し、何かの順番を示します。たとえば:
– “the first person” → 最初の人
– “1st prize” → 一等賞
一方で “第1回” のようにイベントや試みの最初の実施を示す場合も “first” を使います:
– “the first meeting” → 第1回の会議
– “the 1st anniversary” → 第1回目の記念日
このように、「順番」や「回数」を強調したいときには “first / 1st” を使い、数量そのもの(例:1本、1人)には “one” を使う、という違いを意識しましょう。
記念日・誕生日の正しい英語表記
「1st anniversary」が正しい理由
「1周年記念」や「第1回記念日」を英語で表現する場合、正しい表記は“1st anniversary” または “first anniversary”です。これは「1番目の記念日」という意味なので、数量を表す「one」ではなく、順番を表す「first(1st)」を使うのが正解です。たとえば:
– “We are celebrating our 1st anniversary.”(私たちは1周年を祝っています)
「1th anniversary」が誤りになる理由
「1th」という表現は、英語の文法上存在しない形です。数字に無理やり「th」をつけた誤ったパターンで、特に初心者の方が「4th」「5th」の感覚で「1th」と書いてしまいがちですが、「1st」が正解です。公式な場面やフォーマルな文章では、特に注意が必要です。
誕生日・記念日で使う序数表現の一覧
誕生日や記念日には序数(1st, 2nd, 3rd, 4th…)がよく使われます。以下に例を示します:
– 1歳の誕生日 → “1st birthday” / “first birthday”
– 2周年記念 → “2nd anniversary”
– 3回目の誕生日 → “3rd birthday”
– 10周年 → “10th anniversary”
このように、数字の後ろに適切な語尾(st, nd, rd, th)をつけることがポイントです。
日付と序数の組み合わせ方:1st of January など
英語では、日付の表現にも序数が使われます。たとえば「1月1日」は以下のように表します:
– “January 1st”
– “the 1st of January”
どちらも正しい表記で、会話や手紙、案内文などでよく見かける形です。読み方は “the first of January”。このように、日付と序数の組み合わせは非常に一般的なので、しっかりと覚えておきましょう。
「1th」に関するよくある間違い
英語学習者が誤用しやすい表記と理由
英語学習者が序数を覚える際に陥りやすいのが、「どの数字にも ‘th’ をつければいい」と思ってしまうことです。たとえば「4th」「5th」「6th」が正しいため、「1th」「2th」も同じように考えてしまうのです。しかし、1・2・3はそれぞれ特別な語尾(st・nd・rd)を持つため、この考え方は誤りです。特に学校での英語学習が始まったばかりの学生や、独学で勉強している方に多く見られます。
AI翻訳やタイピングでの誤変換例
最近では翻訳アプリや自動補完機能が充実していますが、これらが「1th」などの誤った表記を提案することもあります。たとえば、翻訳ツールが文脈を正確に理解できなかった場合や、タイピング時に「st」を打ち忘れて「1th」と表示されることも。見直しを怠ると、そのまま間違った英語を使ってしまうことになるので注意が必要です。
間違いを防ぐためのチェックポイント
「1th」などの誤用を防ぐためには、以下のポイントを意識しましょう:
– 「1番目」は “1st / first” と覚えておく(“1th” は存在しない)
– 2番目は “2nd”、3番目は “3rd”、4番目以降は基本的に “th”
– ただし、11〜13番目は例外で “th” を使う(11th, 12th, 13th)
– 翻訳ツールの結果は必ず自分で確認する
– タイピング時のスペルミスに気をつける
こうした基本ルールを理解し、意識することで、自信を持って正しい序数表現が使えるようになります。
序数全体のルール整理
2nd・3rd・4th・11thなどの規則と例外
英語の序数には基本的なルールがありますが、1〜3は特別な形を取り、また11〜13は例外的に “th” を使うため、注意が必要です。基本的な規則は次のとおりです:
– 1 → 1st(first)
– 2 → 2nd(second)
– 3 → 3rd(third)
– 4以降 → “th” を使用(4th, 5th, 6th…)
– ただし11・12・13は例外で「11th」「12th」「13th」
たとえば、「21番目」→ “21st”、“32番目” → “32nd”、“43番目” → “43rd” など、末尾の数字で判断するのがポイントです。
序数の語尾(st/nd/rd/th)早見表
以下は、数字の末尾によって決まる語尾(接尾辞)の早見表です:
| 数字の末尾 | 語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | st | 1st, 21st, 101st |
| 2 | nd | 2nd, 22nd, 102nd |
| 3 | rd | 3rd, 23rd, 103rd |
| 4~9, 0 | th | 4th, 10th, 100th |
| 11~13 | th | 11th, 12th, 13th |
語尾は数字全体でなく、「一の位」を基準に判断するのがポイントです(ただし11〜13は例外扱い)。
序数を使った英会話フレーズ集
実際の会話でも序数はよく使われます。以下はよく使われる表現の例です:
– “She came in 2nd place.”(彼女は2位だった)
– “This is my 3rd visit.”(これが私の3回目の訪問です)
– “We’ll celebrate our 5th anniversary.”(5周年を祝います)
– “The event is on August 1st.”(イベントは8月1日です)
このように、自然な英会話の中でも序数は頻出なので、使い慣れておくことが大切です。
実用例:序数を使った場面別フレーズ
旅行で使う序数:first class / second floor
旅行中にも序数はよく登場します。代表的なのは “first class(ファーストクラス)” や “second floor(2階)” などです。たとえば飛行機では:
– “I booked a first class ticket.”(ファーストクラスのチケットを予約しました)
– “Our room is on the second floor.”(部屋は2階です)
海外のホテルや建物では「1階=ground floor」「2階=first floor」となる地域もあるため、国によって序数の使われ方が違うことも覚えておくと便利です。
ビジネスで使う序数:first quarter / 1st draft
ビジネスシーンでは、報告書やスケジュールで序数が頻出します。例:
– “We will finalize the first quarter report by Friday.”(第1四半期の報告書を金曜までに仕上げます)
– “Please send the 1st draft by tomorrow.”(第1稿を明日までに送ってください)
このように、「first quarter(第1四半期)」「1st draft(第1稿)」など、文書や期間の区切りに序数が活躍します。
学校・日常で使う序数の実用例
日常生活や学校でも、序数は自然に使われています。たとえば:
– “He came in 1st in the race.”(彼はレースで1位になった)
– “This is my second year at university.”(これは大学2年目です)
– “Her birthday is on July 3rd.”(彼女の誕生日は7月3日です)
テストの順位・学年・誕生日・行事など、序数は多くの場面で登場するため、例文で慣れておくと安心です。
序数の覚え方と勉強方法
語尾ルールを覚える最速の暗記法
序数の語尾(st / nd / rd / th)を覚えるには、数字とセットで声に出して覚えるのが効果的です。たとえば「1st(first)」「2nd(second)」「3rd(third)」といったように、書いて・読んで・話すという3ステップで繰り返すことで、自然に身につきます。フラッシュカードやクイズ形式で練習するのもおすすめです。
英語学習アプリや辞書を活用した学び方
現代では多くの英語学習アプリが、序数の使い方を例文と一緒に紹介しています。たとえば:
– 「スタディサプリENGLISH」
– 「Duolingo」
– 「英辞郎 on the WEB」など
これらを活用すると、実際の使われ方に触れながら学習でき、「ただ覚える」から「使える」に変化させることができます。わからない表現があれば、オンライン辞書で発音・意味・例文を確認する癖をつけましょう。
ネイティブ音声から発音を身につけるコツ
正しい発音を身につけるには、ネイティブ音声を繰り返し聞くシャドーイング練習が効果的です。たとえば “1st prize”, “2nd floor”, “3rd place” のような短いフレーズを真似しながら話すことで、自然なリズムとイントネーションが身につきます。YouTubeや英語ニュース、子ども向け英語番組もおすすめです。
ポイントは、「見て覚える」だけでなく「聞いて・声に出して」使うこと。発音・表現・文脈すべてを丸ごと吸収することで、記憶がぐっと定着します。
間違い防止に役立つツール紹介
スマホ・PCで序数の自動変換を利用する方法
スマホやパソコンの入力補助機能を活用すれば、序数の誤入力を自動で補正することができます。たとえば:
– iPhoneでは「1st」と入力すると予測変換で「1st(first)」が出る
– WindowsのIMEでも辞書登録でよく使う序数を登録可能
また、GoogleドキュメントやWordでは、文法チェック機能が「1th」のような誤表記を自動で修正・警告してくれることがあります。こうした機能を設定しておくことで、タイピングミスによる表記ゆれを防ぐことができます。
英語表記チェックに使える無料ツール
無料で使える英語チェックツールには以下のようなものがあります:
– Grammarly(https://www.grammarly.com/)
– DeepL Write(https://www.deepl.com/write)
– QuillBot(https://quillbot.com/)
これらのツールは、文脈に応じて不自然な語句やスペルミスを指摘してくれるため、「1th」といった誤表記にも気づかせてくれます。特に英語学習者やライティング初心者には心強いサポーターとなります。
初心者がよくつまずくポイントと対策
序数表記で初心者がつまずきやすいポイントは以下の通りです:
– 「1th」「2th」など、全ての数字に「th」をつけてしまう
– 11〜13番目の例外ルールを忘れる
– 数字とスペルの両方を混同する(1st / first)
これらを防ぐために:
– 語尾のルールを表にまとめて手元に置く
– 間違えやすい数字だけを重点的に練習する
– チェックツールを活用してフィードバックを得る
このように、間違いに気づける環境を整えることが、正しい英語習得への近道です。
まとめ
「1st」と「1th」の違いの要点整理
この記事では、「1st」と「1th」の違いについて詳しく解説してきました。要点をおさらいすると:
– 「1th」は英語として存在しない誤表記
– 正しい表現は「1st」、読み方は「first」
– 序数は数字の末尾(1, 2, 3)に応じて「st / nd / rd」を使い、それ以外は「th」
– ただし、11th・12th・13th などは例外的に「th」を使う
こうしたルールを理解しておくことで、英語での正しい表記・伝え方ができるようになります。
英語で序数を正しく使う重要性
英語の序数は、日付・記念日・順位・年齢・イベントなど、日常でもビジネスでも頻繁に使われる重要な表現です。正しく使えることで、相手に誤解を与えず、英語力への信頼感も高まります。逆に「1th」などの間違いがあると、ちょっとしたミスでも信頼性を損なう原因になることもあるため、しっかりと覚えておきましょう。
今後の学習に役立つ参考リンク・リソース
今後さらに英語の序数をスムーズに使いこなせるよう、次のようなリソースを活用してみましょう:
– 英語学習アプリ(Duolingo、スタディサプリENGLISH など)
– 英語辞書(Weblio、英辞郎 on the WEB)
– 音声付きの例文サイト(YouGlish など)
– 無料文法チェックツール(Grammarly、DeepL Write)
見て・聞いて・話して・書いて、4技能で序数表現を身につけていけば、自然と「1th」と迷うこともなくなりますよ。

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