国民栄誉賞とは その由来と授与された人々について

 

 


2018年6月1日、男子フィギュアスケート界のエース羽生結弦さんが授与されることが発表されました。

 

その賞とは「国民栄誉賞」です。

 

近々では、将棋の羽生善治棋聖と囲碁の井山裕太十段に同時授与されたばかりである。

 

時折耳にするこの賞ですが、どういういきさつで作られ、どんな人々が受賞されているのでしょうか。

 

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国民栄誉賞とは

 

国民栄誉賞とは内閣総理大臣が「民間有識者の意見を聞き」ながら決める表彰で、授賞に先立って本人(故人の場合には関係者)に打診がされ、正式な手続きは受賞の意志が確認されてから開始されます。

(民間有識者は授賞対象者に合った分野から選出されます)

 

この賞は1977年8月30日に制定された国民栄誉賞表彰規程に基づいていて、がんじがらめの内閣総理大臣顕彰よりも柔軟な側面があります。

 

ただ「これまでも功績を積み重ね、さらに歴史を塗り替える、突き抜けるような功績を成しとげる」ということが暗黙の了解と言われています。

 

受賞者には「表彰状及び盾」のほか「記念品はたは金一封」が贈られます。

 

今まで贈られた記念品は、「鷲のはく製」「熊野筆の化粧筆7本」「真珠のネックレス」「西陣織の金の帯」などである。

 

贈呈・表彰式は慣例で内閣総理大臣官邸で開催されるが、特例もある。

 

長嶋茂雄・松井秀喜両氏への贈呈は東京ドームでした。

 

その由来

 

内閣総理大臣が与えることができる内閣総理大臣顕彰というものは、「学術および文化の振興に貢献したもの」など6つの表彰対象を定めていて、プロ野球選手において前例がなく、日本国籍であることも要求されるなど、いささか表彰対象に対し厳しい側面がありました。

 

1977年に王貞治選手が本塁打世界記録を樹立し、その時の総理大臣・福田赳夫さんが王選手に賞をあげたいがどうしたらいいかと悩んだ挙句に創設されたとされています。

 

1977年8月30日に内閣総理大臣決定で制定された国民栄誉賞表彰規程では、その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規程され、その対象は「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」となっていて、かなり幅広いとらえ方が可能で王選手への授与を可能にしたのだと思います。

 

王選手が日本であの偉業を成し遂げたことが、この「国民栄誉賞」という内閣総理大臣表彰をもたらしたと言えましょう。

 

授与された人々について

 

国民栄誉賞は2018年6月1日までは26個人と1団体に授与されています。

 

国民栄誉賞という栄えある賞を受賞した面々は以下の表のようである。

 

納得できる方々ばかりが並んでいますね。

 

受賞された方々は多大な貢献をされた方ばかりで、すごいなとは思うのですが、

 

昭和の激動期に日本人の心に寄り添っていたひばりさんと、

 

マラソンを走ったことがあるという親近感からか高橋尚子さんは、

 

私がより記憶に残っている2人になります。

 

 

実は打診された人の中で辞退されている人もいるようです。

 

わかっているだけで、3名の方が辞退されているとのことです。

 

福本豊選手、古関裕而様、イチロー選手の3名です。

 

イチロー選手は2度打診されましたが、引退してからにしてほしいと辞退されたそうです。

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受賞者氏名 受賞時年齢 授賞式開催年月日 職業
王貞治 37歳 1977年9月5日 プロ野球選手
古賀正夫(古賀政男) 73歳(没後) 1978年8月4日 作曲家
長谷川一夫 76歳(没後) 1984年4月19日 俳優
植村直己 43歳(没後) 1984年4月19日 冒険家
山下泰裕 27歳 1984年10月9日
衣笠祥雄 40歳 1987年6月22日 プロ野球選手
加藤和枝(美空ひばり) 52歳(没後) 1989年7月6日 歌手
秋元貢(千代の富士貢) 34歳 1989年9月29日 大相撲力士
増永丈夫(藤山一郎) 81歳 1992年5月28日 歌手
長谷川町子 72歳(没後) 1992年7月28日 漫画家
服部良一 85歳(没後) 1993年2月26日 作曲家
田所康雄(渥美清) 68歳(没後) 1996年9月3日 俳優
吉田正 77歳(没後) 1998年7月7日 作曲家
黒澤明 88歳(没後) 1998年10月1日 映画監督
高橋尚子 28歳 2000年10月3日 陸上選手
遠藤実 76歳(没後) 2009年1月23日 作曲家
村上美津(森光子) 89歳 2009年7月1日 女優
森繁久彌 96歳(没後) 2009年12月22日 俳優
2011FIFA女子ワールドカップ日本女子代表 団体受賞 2011年8月18日 女子サッカーチーム
吉田沙保里 30歳 2012年11月7日 レスリング選手
納谷幸喜(大鵬幸喜) 72歳(没後) 2013年2月25日 大相撲力士
長嶋茂雄 77歳 2013年5月5日 プロ野球選手
松井秀喜 38歳 2013年5月5日 プロ野球選手
伊調馨 32歳 2016年10月20日 レスリング選手
羽生善治 47歳 2018年2月13日 将棋棋士
井山裕太 28歳 2018年2月13日
羽生結弦 23歳 2018年7月2日 フィギュアスケート選手

 

羽生結弦さんの授賞式は7月2日予定であります。(現時点は6月1日なので)

 

今回受賞した羽生さんは、最年少受賞者であり、かつ、フィギュアスケート界で初の受賞になります。

 

国民栄誉賞の受賞基準については、いささか不明な点があるとの指摘がありますが、

 

羽生結弦さんは、仙台市出身で、東北大震災の頃に宮城の東北高校に在学中に被災した経験をもちます。

 

そんな羽生は2014年ソチ五輪で金メダル、2018年のピョンチャン五輪でも金メダルと、世界で66年ぶりの連覇、歴史的な快挙を成し遂げました。

 

被災経験を乗り越えこのような偉業を達成したことは同じ日本人として誇らしい限りです。

 

被災地のみなさんにも多大な勇気を与え、国民全員が勇気をもらえた気がします。

 

羽生結弦さんが受賞したのはもっともだと私は思います。

 

まとめ

 

いくら、幅広い受賞対象をとろうと作られた表彰であるとはいえ、受賞するにはそれ相当の偉業が必要と思います。

 

受賞すれば、もう超有名人ですから、全日本人の注目を浴びることは必然で、模範となるようなふるまいを心がけなければなりません。

 

そんな窮屈な想いをしないために辞退する人がいても不思議じゃないのかもしれません。

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