スマートEXでの交通系ICカードの使い方を紹介します

新幹線の予約や乗車がより便利になる「スマートEX」は、スマートフォンやパソコンから簡単に操作でき、交通系ICカードを利用したチケットレス乗車も可能です。本記事では、スマートEXの基本情報から発券方法、具体的な受取手順、ネット予約の流れ、利用時の注意点、各駅での利用事情、料金や手数料、ICカードとの相性、EX予約の特徴まで、詳しく解説します。これからスマートEXを利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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スマートEXとは?

スマートEXの基本情報

スマートEXは、東海道新幹線(東京〜新大阪)および山陽新幹線(新大阪〜博多)、さらに九州新幹線(博多〜鹿児島中央)の指定席を、インターネットで簡単に予約・購入できるサービスです。スマートフォンやパソコンから操作が可能で、無料の会員登録だけで利用開始できる点が大きな魅力です。年会費や入会金は一切かかりません。予約したきっぷは、交通系ICカードと紐づけることでチケットレスでそのまま新幹線に乗車できるほか、駅の指定席券売機や「みどりの窓口」で紙のきっぷとして受け取ることもできます。専用アプリを使えば、移動中や外出先からでもスムーズに予約や確認、変更手続きが行え、出張や旅行で急に予定が変わった場合でも対応しやすいのがポイントです。

利用可能な交通系ICカード

スマートEXでは、全国で広く使われている交通系ICカードに対応しており、次の9種類のICカードを登録して利用することが可能です。

* Suica(JR東日本)
* PASMO(関東私鉄)
* ICOCA(JR西日本)
* TOICA(JR東海)
* manaca(名古屋地区)
* Kitaca(JR北海道)
* SUGOCA(JR九州)
* nimoca(福岡・大分など)
* はやかけん(福岡市営地下鉄)

これらのICカードをスマートEXの会員情報に登録することで、きっぷを受け取らずに直接改札を通って新幹線に乗る「チケットレス乗車」が可能になります。ICカードは1人1枚ずつの登録が必要で、1枚のICカードに複数の予約はできません。また、ICカードの登録・変更もマイページから簡単に操作できます。利用時には、登録したICカードをそのままタッチするだけなので、スムーズで時間のロスもありません。

スマートEXのメリット

スマートEXを利用する最大のメリットは、チケットレスで新幹線に乗れることです。紙のきっぷを持ち歩く必要がなく、駅での受取手続きも不要。さらに、交通系ICカードとの連携によって改札の通過もスムーズです。予約はスマートフォンやPCから24時間いつでも可能で、列車発車前であれば何度でも無料で変更できます(変更ルールあり)。さらに「EX早特」など、早めの予約でお得になる商品も多数用意されており、通常の窓口価格よりも安くなるケースが多くあります。また、混雑時期でも事前に座席指定ができるため、安心して旅行や出張の予定を立てることができます。アプリやWeb画面も操作が簡単で、初めての方でも直感的に使える設計になっている点も大きな魅力です。

発券方法について

スマートEXアプリの使い方

スマートEXアプリを利用することで、簡単に新幹線の予約ができます。以下の手順で操作します。

1. アプリにログイン
2. 乗車日、出発時刻、乗車駅、降車駅、利用人数を入力
3. 希望の列車を選択
4. 座席を指定
5. 予約内容を確認し、決済を完了

予約完了後、交通系ICカードを指定することで、チケットレスでの乗車が可能になります。

指定席券売機での発券方法

指定席券売機でのきっぷの受取方法は以下の通りです。

1. 「きっぷ受取」を選択
2. 「受取コードで受け取り」を選択
3. 受取コード(QRコード)を読み取る、または16桁の英数字を入力
4. スマートEXのログイン時のパスワードを入力
5. 予約したきっぷを選択し、発券を完了

みどりの窓口での発券方法

みどりの窓口での受取は、指定席券売機の操作に不安がある方や、対面での確認を希望する方におすすめです。受け取りに必要なものは、「受取コード(予約時に発行された16桁の英数字)」「スマートEXに登録した際のログインパスワード」、そして「予約時に使用したクレジットカード(本人確認用)」の3点です。窓口でこれらを提示すれば、係員が内容を確認のうえ、きっぷを発券してくれます。なお、受取コードやパスワードを忘れてしまった場合でも、本人確認が取れれば対応してもらえるケースがありますが、スムーズな対応のために事前に情報を準備しておきましょう。また、営業時間が限られているため、夜間や早朝の利用を検討している場合は、券売機での受取が便利です。

具体的な受取方法

受け取りコードの使い方

受取コードは、スマートEXで予約したきっぷを受け取る際に必要な「QRコード」または「16桁の英数字」です。スマートフォンやパソコンからスマートEXにログインし、予約詳細画面から受取コードを表示できます。

改札口での受け取り手順

スマートEXで予約したきっぷを受け取った後、改札口での乗車手順は以下の通りです。

1. 在来線の改札口から交通系ICカードで入場
2. 新幹線乗換改札機に、受け取ったきっぷを投入し、交通系ICカードをタッチして入場

受取後の注意事項

きっぷを受け取った後は、以下の点に注意してください。

* 受取後の予約変更は、駅の窓口または指定席券売機でのみ可能
* 受取後の払戻しは、乗車日当日までに駅の窓口で手続きが必要
* 交通系ICカードを利用する場合は、きっぷとICカードの併用が必要

ネット予約の流れ

予約手続きの手順

スマートEXでの予約手続きは以下の通りです。

1. スマートEXにログイン
2. 乗車日、出発時刻、乗車駅、降車駅、利用人数を入力
3. 希望の列車を選択
4. 座席を指定
5. 予約内容を確認し、決済を完了

QRコードの利用方法

スマートEXでは、QRチケットを利用して新幹線に乗車することも可能です。QRチケットは、スマートフォンに表示されるQRコードで、改札機にかざすだけで乗車できます。事前にきっぷを受け取る必要はありません。

予約変更とキャンセル方法

予約の変更やキャンセルは、スマートEXのアプリやブラウザから手続きが可能です。変更や払戻しの条件は以下の通りです。

* 改札入場前、きっぷ受取前、予約列車発車時刻前であれば、手数料無料で変更可能
* きっぷを受け取った後の変更は、駅の窓口または指定席券売機で手続きが必要
* 払戻しは、乗車日当日までに手続きが必要

利用時の注意点

発券できない場合の対処法

きっぷの受取ができない場合は、以下の点を確認してください。

* 受取コード(QRコードまたは16桁の英数字)が正しいか
* スマートEXのログイン時のパスワードが正しいか
* 予約時に使用したクレジットカードを持参しているか

受取時のトラブルシューティング

受取時にトラブルが発生した場合は、以下の対処法を試してください。

* 券売機での受取ができない場合は、みどりの窓口で手続きする
* スマートフォンが故障している場合は、みどりの窓口で本人確認を行い、きっぷを受け取る

改札内での注意点

改札内での注意点は以下の通りです。

* 交通系ICカードを利用する場合は、きっぷとICカードの併用が必要
* パスケースに複数のICカードを入れている場合は、正しく読み取れないことがあるため、1枚だけにする

各駅での利用事情

東京駅でのスマートEX利用

東京駅は、東海道新幹線の始発駅であり、多くのビジネスパーソンや旅行者が利用するターミナルです。そのため、朝夕のラッシュ時や連休前後は大変混雑しますが、スマートEXを利用することで、指定席券売機に並ぶ必要がなく、スムーズに改札を通過できます。駅構内には「交通系ICカード専用の新幹線自動改札機」が設置されており、あらかじめスマートEXに登録しておいたICカードをかざすだけでチケットレスで新幹線に乗車可能です。IC専用レーンは通常の改札よりも空いていることが多く、時間に余裕がない時でもストレスなく移動できます。なお、在来線から新幹線への乗り換えも同じICカードで一貫して行えるため、ICカードユーザーには非常に利便性の高い乗車方法です。

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大阪・九州エリアでの利用

スマートEXは、もともと東海道・山陽新幹線の利用者向けに提供されていましたが、2022年6月25日より九州新幹線にもサービスが拡大されました。これにより、東京〜鹿児島中央間を一本のシステムで予約・利用できるようになり、乗り継ぎや運賃計算がシームレスになりました。たとえば、東京から福岡や鹿児島への長距離移動の際でも、1回の予約で全区間の座席を確保できるため非常に便利です。また、大阪駅(正確には新大阪駅)でも東京駅同様にIC改札が整備されており、スマートEXを利用すれば混雑を避けて乗車が可能です。九州エリアでは博多駅、小倉駅、熊本駅、鹿児島中央駅などの主要駅でスマートEXの利用が可能となっており、西日本や南九州方面への出張・旅行にも活用できるようになりました。

全国でのサービス拡大

スマートEXは、日本国内の利用者だけでなく、訪日外国人旅行者向けにも積極的なサービス拡充を行っています。英語対応の予約ページ([https://smart-ex.jp/en/)や、多言語対応のスマートフォンアプリが提供されており、](https://smart-ex.jp/en/)や、多言語対応のスマートフォンアプリが提供されており、)英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語にも対応しています。これにより、海外から日本を訪れる観光客も、自国にいる間に新幹線の予約ができ、渡航後は交通系ICカードを使ってスムーズに新幹線に乗車できます。また、海外発行のクレジットカードにも対応しており、支払い手段にも困りません。東京・大阪・京都などの主要都市を訪れる旅行者にとって、スマートEXの導入は大きな利便性の向上に繋がっており、日本の交通インフラの国際対応力を高めています。特に観光客が多い時期には、現地窓口での長蛇の列を避ける手段としても有効です。

料金と手数料について

利用時の料金体系

スマートEXで予約する新幹線の料金は、基本的に駅の窓口で購入する通常の「乗車券+特急券」と同額です。つまり、正規料金で新幹線を利用する場合と変わらない価格帯で、オンライン予約の利便性やICカードでのチケットレス乗車が付加される点が特徴です。ただし、スマートEXには「EX早特」などのお得な割引商品が用意されており、うまく活用すれば大幅にコストを抑えることも可能です。たとえば東京〜新大阪間であれば、通常料金は約14,000円前後ですが、「EX早特21」を利用すれば11,000円台になることもあります。また、スマートEXの料金は予約完了時点で確定し、追加料金がかからないため、料金の透明性も高いのがポイントです。

手数料が発生するケース

スマートEXでは、便利な変更・払戻し機能が提供されていますが、一定の条件下では手数料が発生します。まず予約変更に関しては、乗車前かつきっぷの受取前であれば無料で何度でも可能ですが、乗車当日の列車発車時刻を過ぎると変更不可となります。また、きっぷをすでに受け取っている場合は、駅の窓口での変更手続きとなり、変更条件が制限されることがあります。払戻しについては、発車前までであれば可能ですが、340円の払戻手数料が発生します。加えて、割引商品(EX早特など)を利用した場合は、払戻しや変更が一切できない条件が付いていることがあるため、事前に注意事項を確認することが大切です。特に早割を選んだ場合は、予定変更のリスクも考慮して選択しましょう。

割引情報

スマートEXの魅力の一つが「EX早特」シリーズを中心とした多様な割引商品の存在です。以下のような商品が代表的です:

* EX早特21:乗車日の21日前までに予約すれば、大幅な割引価格で新幹線に乗車可能。たとえば東京~新大阪間では約3,000円以上の割引に。

* EX早特7:7日前までの予約で利用可能。21日前までの計画が難しい場合に便利。

* EXファミリー早特:2名以上のグループ旅行や家族連れに最適で、指定列車に限り割引料金で利用できる。子ども連れにも人気。

これらの割引商品は、座席数や利用条件に制限があるため、早めの予約と利用条件の確認が必須です。特に繁忙期や週末はすぐに埋まってしまうことが多いため、予定が決まり次第の予約をおすすめします。

ICカードとの相性

交通系ICカードの種類

スマートEXで利用可能な交通系ICカードは以下の通りです。

* Suica
* PASMO
* ICOCA
* TOICA
* manaca
* Kitaca
* SUGOCA
* nimoca
* はやかけん

これらのICカードをスマートEXのアカウントに登録することで、チケットレスでの乗車が可能になります。

ICカードを使った乗車方法

交通系ICカードを利用した乗車方法は以下の通りです。

1. スマートEXにログインし、ICカードを登録
2. 予約時に「IC乗車」を選択
3. 乗車当日、在来線の改札口でICカードをタッチして入場
4. 新幹線乗換改札口でもICカードをタッチして入場

これにより、きっぷを受け取ることなく、スムーズに新幹線に乗車できます。

ICカードによる特典

ICカードを利用することで、以下のような特典があります。

* チケットレスでの乗車が可能
* 予約変更や払戻しがスマートEX上で簡単に行える
* 早特などの割引商品も利用可能

EX予約の特徴

EX予約の事前準備

EX予約を利用するには、以下の準備が必要です。

* EX予約専用ICカードの取得
* 会員登録(年会費が必要)
* クレジットカードの登録

これらの準備を行うことで、EX予約を利用した新幹線の予約が可能になります。

特急券の取得方法

EX予約での特急券の取得方法は以下の通りです。

1. EX予約にログイン
2. 乗車日、出発時刻、乗車駅、降車駅、利用人数を入力
3. 希望の列車を選択
4. 座席を指定
5. 予約内容を確認し、決済を完了

予約完了後、EX予約専用ICカードを利用してチケットレスでの乗車が可能になります。

EX予約とスマートEXの違い

「EX予約」と「スマートEX」は、どちらも東海道・山陽・九州新幹線をネットで予約できる便利なサービスですが、利用できる条件や提供されるサービス内容に違いがあります。まず大きな違いは、年会費の有無と使えるICカードの種類です。

EX予約は、年会費1,100円(税込)が必要ですが、その分、通常料金よりも常に安くなる「EX予約専用料金」が適用され、特に頻繁に新幹線を利用するビジネスパーソンには大変お得なサービスです。また、EX予約を利用するには、専用の「EX-ICカード」または「モバイルSuica(Apple Pay/おサイフケータイ対応機種)」を使用する必要があります。このカードを使えば、チケットレスでスムーズに乗車が可能です。

一方、スマートEXは年会費が無料</strongで、誰でも交通系ICカード(Suica、ICOCAなど)を登録すればすぐに利用できる点が最大のメリットです。出張や旅行など、年に数回程度の利用者にはこちらが適しています。ただし、割引商品の数は限定的で、「EX早特」など対象列車や購入期限が厳しく設定されています。

つまり、「頻繁に利用するならEX予約」、「たまに使うならスマートEX」といった使い分けが理想です。また、同じ区間・同じ座席条件でも、料金に差が出ることがあるため、利用頻度やライフスタイルに応じて、自分に合ったサービスを選択するのがポイントです。

まとめ

スマートEXは、スマートフォンやパソコンから簡単に新幹線の予約ができ、交通系ICカードを利用したチケットレス乗車も可能な便利なサービスです。指定席券売機やみどりの窓口でのきっぷの受取方法、QRコードの利用方法、予約変更やキャンセルの手順など、さまざまな機能が用意されています。利用時の注意点や各駅での利用事情、料金や手数料、ICカードとの相性、EX予約の特徴などを理解し、自分に合った方法で新幹線を利用しましょう。これからスマートEXを利用する方は、本記事を参考に、快適な新幹線の旅をお楽しみください。

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