リテラシーの意味がわからないあなたへ、やさしい説明

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「リテラシー」という言葉を、ニュースや仕事の会話などで耳にすることがありますよね。

「ITリテラシーが高い」「ネットリテラシーを身につける」といった使われ方をしますが、「そもそもリテラシーってどういう意味?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

リテラシーは、簡単にいうと「ある分野について理解し、得た知識や情報を適切に使いこなす力」のことです。

もともとは「読み書きする能力」を表す言葉でしたが、現在ではITや情報、金融など、さまざまな分野で使われています。

この記事では、リテラシーの意味を難しい言葉をできるだけ使わず、身近な例とともにわかりやすく解説します。

「リテラシーが高い・低いってどういうこと?」「ITリテラシーや金融リテラシーは何が違うの?」といった疑問についても見ていきましょう。

  1. リテラシーの意味とは?簡単にいうと「理解して使いこなす力」
    1. もともとの意味は「読み書きする能力」
    2. 現在は「特定分野の知識を理解して活用する力」という意味でも使われる
    3. 「リテラシー」をわかりやすい日本語に言い換えると?
  2. 「リテラシーが高い・低い」ってどういう意味?
    1. 「リテラシーが高い」は知識を適切に活用できるということ
    2. 「リテラシーが低い」は知識や判断力が十分ではないということ
    3. 「リテラシーがある・ない」「身につける」の使い方と例文
  3. 「○○リテラシー」にはどんな種類がある?身近な例で理解しよう
    1. ITリテラシー|パソコンやITを適切に使う力
    2. 情報・ネット・メディアリテラシー|情報を見極めて扱う力
    3. 金融リテラシー|お金について理解し判断する力
    4. ヘルスリテラシーなど、ほかにもさまざまな種類がある
  4. ビジネスで使われる「リテラシー」の意味と例文
    1. 仕事では「基本的な知識や理解・活用力」という意味で使われる
    2. 職場でよくある「リテラシー」の使い方を例文で確認
  5. なぜ今「リテラシー」が大切だといわれるの?
    1. 情報が多いからこそ「知っている」だけでは足りない
    2. ネットやSNSでは情報が正しいか判断する力も必要
  6. リテラシーを高めるには?今日からできる3つのこと
    1. わからない言葉や情報をそのままにしない
    2. ひとつの情報だけを鵜呑みにせず情報源を確かめる
    3. 学んだ知識を実際の生活や仕事で使ってみる
  7. リテラシーの意味についてよくある疑問
    1. リテラシーとスキルは同じ意味?
    2. 「リテラシーが高い」は褒め言葉?
    3. 「リテラシーが低い」と人に言うのは失礼?
  8. まとめ|リテラシーの意味は「知識を理解して使いこなす力」と覚えよう
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リテラシーの意味とは?簡単にいうと「理解して使いこなす力」

リテラシーとは、簡単にいうと「ある分野について理解し、知識や情報を適切に使いこなす力」のことです。

少しわかりにくい言葉ですが、「○○リテラシー」の「○○」の部分に注目すると意味をつかみやすくなります。

たとえば「ITリテラシー」なら、パソコンやインターネットなどのITについて理解し、適切に活用する力という意味です。

「金融リテラシー」であれば、お金に関する知識を持ち、それを生活の中で適切な判断に役立てる力と考えるとわかりやすいでしょう。

単に「知っている」だけではなく、理解したうえで判断したり、実際に活用したりできることまで含めて「リテラシー」と表現されることがポイントです。

もともとの意味は「読み書きする能力」

リテラシーは、英語の「literacy」から来た言葉です。

本来のliteracyには、文字を読んだり書いたりできる「読み書き能力」「識字能力」という意味があります。

つまり、現在日本でよく耳にする「ITリテラシー」や「金融リテラシー」とは、少し違った意味から始まった言葉なのです。

ただ、文字を読めるだけでなく、そこから必要な情報を理解したり活用したりすることも大切ですよね。

そのため現在では意味が広がり、特定の分野について「理解する力」「適切に活用する力」といった意味でも使われるようになっています。

現在は「特定分野の知識を理解して活用する力」という意味でも使われる

現在の「リテラシー」は、読み書きだけに限定されません。

IT、インターネット、メディア、金融など、さまざまな言葉と組み合わせて使われています。

たとえば、インターネットで気になる情報を見つけた場面を考えてみましょう。

書かれている文章を読めたとしても、その情報が正しいとは限りません。

「誰が発信している情報なのか」「信頼できる情報源なのか」「古い情報ではないか」などを確認し、必要な情報を選んで適切に利用することが求められます。

このように、情報や知識を得るだけで終わらず、それを理解し、判断して活用する力まで含めて「リテラシー」と呼ばれることが増えています。

そのため「○○リテラシー」という言葉を見かけたら、まずは「○○について理解して、適切に扱う力」と言い換えてみると意味をつかみやすくなります。

「リテラシー」をわかりやすい日本語に言い換えると?

「リテラシー」を日本語でひとことで表すのは、実は簡単ではありません。

使われる場面によって、含まれる意味が少しずつ変わるからです。

わかりやすく言い換えるなら、次のような表現があります。

リテラシーの言い換え 意味
知識 その分野について知っていること
理解力 得た情報や知識の内容を理解できること
判断力 情報をもとに適切かどうかを考えられること
活用する力 知識や情報を実際の生活や仕事に役立てられること

ただし、「リテラシー=知識」とだけ覚えてしまうと、少し意味が足りません。

たとえばパソコンについてたくさんの用語を知っていても、安全な使い方ができなかったり、必要な機能を使えなかったりすれば、十分なITリテラシーがあるとは言いにくいでしょう。

「知る→理解する→判断する→活用する」までを含んだ力と考えると、「リテラシー」という言葉の意味がぐっとわかりやすくなります。

「リテラシーが高い・低い」ってどういう意味?

「リテラシーが高い」「リテラシーが低い」という表現を、仕事や日常会話で聞くことがあります。

ここでいう「高い・低い」は、その人が持っている知識の量だけを表しているわけではありません。

その分野について理解し、得た情報を判断して適切に活用できるかという意味を含んでいます。

たとえばインターネットを毎日使っているからといって、必ずしもネットリテラシーが高いとは限りません。

怪しい情報をすぐに信じず発信元を確認する、個人情報を安易に公開しない、SNSに投稿してよい内容か考えるなど、安全性や信頼性を意識して利用できることも大切です。

「リテラシーが高い・低い」という表現が出てきたら、単純な知識量ではなく、「その分野についてどのくらい理解し、適切に判断・活用できるか」を表していると考えるとわかりやすいでしょう。

「リテラシーが高い」は知識を適切に活用できるということ

「リテラシーが高い」とは、その分野について必要な知識があり、それを状況に応じて適切に活用できる状態を表します。

たとえば、次のような使い方があります。

「彼女はITリテラシーが高いので、新しいツールにもすぐ対応できる」

この場合は、単にパソコンに詳しいというだけでなく、必要な機能を理解して仕事などに活用できる、というニュアンスがあります。

ほかにも、金融リテラシーが高い人なら、お金に関する基本的な知識を理解したうえで、家計管理や資産形成などについて自分に合った判断ができる人をイメージするとよいでしょう。

つまり、リテラシーが高い人とは「知識が多い人」というより、「必要な知識や情報を理解し、適切な行動につなげられる人」と考えるとわかりやすいです。

「リテラシーが低い」は知識や判断力が十分ではないということ

反対に「リテラシーが低い」とは、その分野について必要な知識や理解が十分ではなかったり、情報を適切に判断・活用することが難しかったりする状態を表します。

たとえばネットリテラシーが十分でない場合、

・SNSに個人情報を不用意に投稿してしまう
・情報の発信元を確認せずに信じてしまう
・不審なメールのリンクを安易に開いてしまう

といった行動につながる可能性があります。

ただし、リテラシーは生まれつき決まっているものではありません。

必要な知識を学び、実際に使いながら経験を積むことで高めていくことができます。

また、人に対して「リテラシーが低い」と直接言うと、知識や能力を否定されたように受け取られることがあります。

相手に伝える必要がある場合は、「この分野についてもう少し知識を身につけると安心です」「この部分を一緒に確認しましょう」など、具体的な内容に言い換えたほうが伝わりやすいでしょう。

「リテラシーがある・ない」「身につける」の使い方と例文

リテラシーは「高い・低い」以外にも、「ある・ない」「身につける」「高める」といった言葉と組み合わせて使われます。

それぞれの意味を簡単に整理すると、次のようになります。

表現 意味・ニュアンス 例文
リテラシーが高い 理解・判断・活用する力が高い 彼はITリテラシーが高い
リテラシーが低い 必要な知識や理解などが十分ではない 情報リテラシーが低いと、誤った情報を信じてしまうことがある
リテラシーがある その分野について必要な知識や理解力がある 金融リテラシーがある人は、お金について自分で考えて判断できる
リテラシーがない その分野の知識や理解が不足している ネットリテラシーがないままSNSを利用するのは注意が必要だ
リテラシーを身につける 必要な知識や活用する力を習得する 安全にネットを利用するために、ネットリテラシーを身につける
リテラシーを高める すでにある知識や判断・活用する力を向上させる 研修を通じてITリテラシーを高める

このように「リテラシー」は、さまざまな表現で使われています。

意味がわからなくなったときは、「リテラシー」というカタカナのまま考えるよりも、「その分野を理解して適切に使う力」に置き換えてみるのがおすすめです。

たとえば「情報リテラシーを高める」なら「情報を理解し、見極めて活用する力を高める」、「金融リテラシーを身につける」なら「お金について理解し、適切に判断する力を身につける」と考えれば、文章全体の意味もつかみやすくなります。

「○○リテラシー」にはどんな種類がある?身近な例で理解しよう

「リテラシー」という言葉は、単独で使われるだけでなく、「ITリテラシー」「情報リテラシー」「金融リテラシー」のように、ほかの言葉と組み合わせて使われることがよくあります。

種類が多いため、「それぞれ覚えないといけないの?」と思うかもしれません。

でも、すべてを暗記する必要はありません。

基本的には、「○○について理解し、情報を判断したり適切に活用したりする力」と考えれば意味をつかみやすくなります。

代表的なリテラシーを簡単に整理すると、次のようになります。

種類 簡単な意味 身近な例
ITリテラシー ITを理解し適切に活用する力 パソコンやアプリ、インターネットなどを目的に合わせて使う
情報リテラシー 必要な情報を探し、見極めて活用する力 複数の情報源を確認して、信頼できる情報か判断する
ネットリテラシー インターネットを安全・適切に利用する力 個人情報やSNSへの投稿内容に注意する
メディアリテラシー メディアから得た情報を読み解く力 ニュースやSNSの情報をそのまま信じず、発信元や背景も確認する
金融リテラシー お金について理解し適切に判断する力 家計管理や貯蓄、保険、投資などについて考える
ヘルスリテラシー 健康や医療に関する情報を入手・理解し、活用する力 健康情報を確認し、自分に必要な情報を判断する

それぞれについて、もう少し詳しく見てみましょう。

ITリテラシー|パソコンやITを適切に使う力

ITリテラシーとは、パソコンやスマートフォン、インターネット、ソフトウェアなどのITを理解し、適切に活用する力を指します。

「パソコンの操作ができること」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それだけではありません。

たとえば、

・パソコンやスマートフォンの基本的な操作ができる
・必要なアプリやツールを目的に合わせて利用する
・インターネットから必要な情報を探す
・パスワードなどを適切に管理する
・不審なメールやサイトに注意する

といったこともITリテラシーに関係します。

仕事では、メールやチャット、オンライン会議、クラウドサービスなど、さまざまなITツールを利用する機会があります。

そのためITリテラシーは、IT関係の仕事をしている人だけに必要なものではなく、多くの人にとって身近な能力になっています。

なお、ITの専門家でなければ「ITリテラシーが高い」といえないわけではありません。

自分に必要なITの知識を持ち、目的に合わせて安全かつ適切に利用できることが大切です。

情報・ネット・メディアリテラシー|情報を見極めて扱う力

「情報リテラシー」「ネットリテラシー」「メディアリテラシー」は似ているため、違いがわかりにくい言葉です。

厳密な使われ方は文脈によって異なりますが、大まかには次のように考えるとわかりやすいでしょう。

情報リテラシーは、必要な情報を探し、その内容や信頼性を判断して活用する力です。

ネットリテラシーは、インターネットの特徴やリスクを理解し、安全かつ適切に利用する力を表す場合によく使われます。

メディアリテラシーは、テレビや新聞、Webサイト、SNSなど、さまざまなメディアから発信される情報を読み解き、適切に判断する力です。

たとえばSNSで「○○すると必ず得をする」という投稿を見つけたとしましょう。

その情報をすぐに信じたり拡散したりするのではなく、

「誰が発信したの?」
「根拠はあるの?」
「ほかの情報源ではどう説明されているの?」
「古い情報ではないの?」

と確認することが大切です。

情報が簡単に手に入る時代だからこそ、「情報を見つける力」だけでなく、「その情報を信じてよいか考える力」も必要になっています。

金融リテラシー|お金について理解し判断する力

金融リテラシーとは、お金や金融に関する知識を持ち、それを生活の中で適切な判断や行動に結びつける力のことです。

難しい金融商品について詳しく知っていることだけを意味するわけではありません。

たとえば、

・収入と支出を把握して家計を管理する
・貯蓄について考える
・保険の内容を理解して選ぶ
・ローンや金利の仕組みを理解する
・投資にはリスクがあることを理解する

といった、日常生活に関わることも金融リテラシーの一部です。

お金は生活と深く関係しているため、金融リテラシーは特別な職業の人だけではなく、幅広い人に関係するものといえるでしょう。

ヘルスリテラシーなど、ほかにもさまざまな種類がある

リテラシーには、ほかにもさまざまな種類があります。

そのひとつが「ヘルスリテラシー」です。

ヘルスリテラシーは、健康や医療に関する情報を入手し、その内容を理解して、自分に必要な判断や行動に役立てる力を表す言葉です。

インターネットやSNSには健康に関する情報もたくさんありますが、すべての情報が自分に当てはまるとは限りません。

情報源を確認したり、必要に応じて医療機関などの専門家に相談したりすることも大切です。

ほかにも、環境について考える「環境リテラシー」など、「○○リテラシー」という言葉はさまざまな分野で使われています。

見慣れない「○○リテラシー」という言葉に出会っても、難しく考える必要はありません。

「○○について知識を持ち、理解して、適切に判断・活用する力」と置き換えてみましょう。

そう考えると、初めて見る「○○リテラシー」でも、おおよその意味を理解しやすくなります。

ビジネスで使われる「リテラシー」の意味と例文

「リテラシー」は、ビジネスの場でもよく使われる言葉です。

職場で「ITリテラシーを高めましょう」「情報リテラシーが必要です」と言われて、「具体的に何をすればいいの?」と戸惑ったことがある方もいるかもしれません。

ビジネスで使われる場合も、リテラシーの基本的な意味は同じです。

仕事に必要な知識を理解し、状況に合わせて適切に判断・活用する力と考えるとわかりやすいでしょう。

仕事では「基本的な知識や理解・活用力」という意味で使われる

ビジネスで「リテラシー」という言葉が使われるときは、特定の仕事や分野について必要となる知識や理解力、活用する力などを指すことがあります。

たとえば、「ITリテラシーが必要な仕事」と聞くと、プログラミングなどの専門知識が必要なのではと思うかもしれません。

しかし、必ずしも高度な専門知識を意味するわけではありません。

パソコンで必要なソフトを操作する、オンライン会議に参加する、データを適切に管理する、不審なメールに注意するなど、その仕事をするうえで必要なITの知識や使い方を理解していることもITリテラシーに含まれます。

また、「情報リテラシー」であれば、仕事に必要な情報を集めるだけではなく、信頼できる情報なのかを確認し、目的に合わせて利用する力などが求められます。

たとえばインターネットで調べた数字を資料に使う場合も、検索結果に出てきた数字をそのまま掲載するのではなく、「どこが公表した数字なのか」「いつのデータなのか」「元となる資料は確認できるか」などをチェックすることが大切です。

このように仕事でのリテラシーは、単に「知っている」「操作できる」というだけではありません。

得た知識や情報を仕事の中で適切に使えることまで含めて考えると理解しやすくなります。

職場でよくある「リテラシー」の使い方を例文で確認

「リテラシー」という言葉は、職場ではどのように使われるのでしょうか。

代表的な表現を例文と一緒に見てみましょう。

表現 例文 簡単な意味
リテラシーを身につける 仕事で必要なITリテラシーを身につける ITについて必要な知識や活用する力を習得する
リテラシーを高める 研修を行い、従業員の情報リテラシーを高める 情報を適切に扱う力を向上させる
リテラシーが高い 彼女はデジタルリテラシーが高く、新しいツールにも対応できる デジタル技術を理解し活用する力が高い
リテラシーが求められる この業務では一定の金融リテラシーが求められる 業務を行うために金融に関する知識や理解が必要になる

また、「リテラシー」という言葉だけで使われることもあります。

たとえば、

「社員のリテラシー向上が必要だ」

という文章です。

ただし、これだけでは「何についてのリテラシーなのか」がわかりにくい場合があります。

ITについてなら「ITリテラシー」、情報の扱い方についてなら「情報リテラシー」のように、対象となる分野を付けたほうが意味が伝わりやすくなります。

自分が「リテラシー」という言葉を使うときも、相手に伝わるか心配な場合は、無理にカタカナ語を使う必要はありません。

「ITリテラシーを高める」であれば「ITを安全に使いこなす力を高める」、「情報リテラシーが必要」であれば「情報を見極めて適切に活用する力が必要」などと言い換えることもできます。

大切なのは「リテラシー」という言葉を使うことではなく、何を理解し、何ができるようになる必要があるのかを具体的にすることです。

職場で「リテラシーを高めよう」と言われて意味がよくわからなかったときも、「何についての知識や活用力を高めるという意味なのか?」と考えると、求められていることが見えてきます。

なぜ今「リテラシー」が大切だといわれるの?

リテラシーという言葉を以前より耳にするようになった背景には、私たちが日常的にたくさんの情報に触れるようになったことがあります。

スマートフォンがあれば、わからないことをすぐに検索できますし、SNSや動画から情報を得ることもできます。

とても便利になった一方で、目にした情報がいつも正しいとは限りません。

古い情報や間違った情報、広告を目的とした情報などが混ざっていることもあります。

そのため現在は、情報をたくさん知っていることだけではなく、「必要な情報を探す」「内容を確かめる」「自分で判断する」「適切に活用する」という力がより大切になっています。

情報が多いからこそ「知っている」だけでは足りない

インターネットで検索すると、ひとつの疑問に対してたくさんの情報が見つかります。

同じことを調べているのに、サイトによって書かれている内容が違う場合もありますよね。

そんなとき、最初に見つけた情報だけで判断するのではなく、

・誰が発信している情報なのか
・いつ公開された情報なのか
・根拠となる資料はあるのか
・ほかの情報源ではどう説明されているのか

といった点を確認することが大切です。

たとえば、制度やルールについて調べる場合を考えてみましょう。

個人のブログにわかりやすい説明が書かれていても、情報が古くなっている可能性があります。

そのような場合は、国や自治体などの公式情報も確認すると、現在の制度についてより正確に判断しやすくなります。

商品について調べる場合も同じです。

SNSで「この商品には○○の機能がある」という投稿を見つけても、それだけで判断せず、メーカーの公式サイトなどで仕様を確認すると安心です。

つまり、情報が簡単に手に入る時代だからこそ、「知っている情報の量」よりも「その情報をどう扱うか」が重要になっています。

これも、リテラシーが大切だといわれる理由のひとつです。

ネットやSNSでは情報が正しいか判断する力も必要

ネットやSNSは、誰でも簡単に情報を発信できる便利な場所です。

ニュースや生活に役立つ情報をすぐに知ることができる一方で、誤った情報や根拠がはっきりしない情報が広がることもあります。

特にSNSでは、短い文章や画像だけを見て内容を判断してしまうこともあるでしょう。

しかし、投稿の一部分だけでは、前後の事情がわからないことがあります。

そのため、気になる情報を見つけたときは、すぐに信じたり人に広めたりせず、まず情報源を確認する習慣をつけることが大切です。

たとえば、次のような点を確認してみましょう。

・発信者は誰なのか
・元となる情報や資料があるのか
・情報が発信された日付はいつなのか
・ほかの信頼できる情報源でも同じ内容が確認できるか
・事実と発信者の意見が混ざっていないか

また、ネットリテラシーでは「情報を受け取る側」だけでなく、「情報を発信する側」としての意識も大切です。

SNSへ写真を投稿したところ、自宅や勤務先などが推測できる情報が写り込んでいた、ということも考えられます。

ほかの人について投稿する場合には、その人の個人情報やプライバシーにも配慮する必要があります。

「投稿しても問題ない内容かな?」と一度考えてから発信することも、身近なネットリテラシーのひとつです。

もちろん、インターネットの情報をすべて疑う必要はありません。

大切なのは、情報をそのまま受け入れるのではなく、必要に応じて立ち止まって確かめることです。

検索やSNSを利用するときに「これはどこから出た情報だろう?」と考えるだけでも、リテラシーを高める第一歩になります。

リテラシーを高めるには?今日からできる3つのこと

「自分はリテラシーが低いかもしれない」と心配になった方もいるかもしれません。

でも、リテラシーは知識や経験を積み重ねながら高めていくことができます。

最初から何でも知っている必要はありません。

大切なのは、わからないことを調べ、得た情報を自分で確かめ、実際の生活や仕事に活かしていくことです。

ここでは、特別な資格や難しい勉強を始めなくても実践できる3つの方法を紹介します。

わからない言葉や情報をそのままにしない

リテラシーを高めるために、まず意識したいのが「わからないことをそのままにしない」ことです。

たとえば仕事中に知らないIT用語が出てきたとき、なんとなくわかったつもりで進めてしまうことはありませんか?

その場では困らなくても、わからないことが積み重なると、新しいツールや仕組みを理解するときにつまずく原因になることがあります。

そんなときは、

・知らない言葉の意味を調べる
・公式サイトや信頼できる資料を読む
・わからない部分を詳しい人に質問する
・自分の言葉で説明できるか確認する

など、小さなことから始めてみましょう。

特に「自分の言葉で説明できるか」は、理解できているかを確かめるひとつの方法です。

難しい言葉を覚えることが目的ではありません。

「これはどういう意味だろう?」と疑問を持ち、自分で確かめる習慣をつけることが、リテラシーを高めることにつながります。

ひとつの情報だけを鵜呑みにせず情報源を確かめる

情報を調べるときは、最初に見つけた情報だけで判断しないことも大切です。

特に、お金、健康、制度、契約など、自分の生活に大きく影響することについては、情報源を確認する習慣をつけておきましょう。

確認するときのポイントは、難しくありません。

「誰が」「いつ」「何を根拠に」発信しているのかを見ることから始められます。

たとえば制度について調べるなら国や自治体などの公的機関、商品の仕様ならメーカーなど、情報の内容に応じて一次情報を確認すると判断しやすくなります。

また、検索結果の上のほうに表示されたからといって、必ずしも自分が探している情報に最も適しているとは限りません。

複数の情報を見比べて、

「こちらは2023年の情報だけれど、公式サイトでは2026年に内容が更新されている」

「SNSではこう書かれているけれど、公式の説明とは少し違う」

などと気づくこともあります。

すべての情報を細かく調べる必要はありませんが、重要な判断をするときほど、元となる情報まで確認する習慣を持っておくと安心です。

学んだ知識を実際の生活や仕事で使ってみる

リテラシーは、知識を覚えるだけではなく、それを適切に活用する力も含んでいます。

そのため、学んだことを実際に使ってみることも大切です。

たとえばITリテラシーを高めたいなら、新しいツールについて説明を読むだけではなく、実際に操作してみると理解が深まります。

金融リテラシーなら、お金について勉強したあとに、自分の収入や支出を確認して家計を見直してみるのもひとつの方法です。

情報リテラシーなら、ネットで気になる情報を見つけたときに、

「発信元はどこだろう?」
「いつの情報だろう?」
「元の資料はあるかな?」

と実際に確認してみましょう。

こうした小さな実践を繰り返すことで、知識が「知っているだけ」の状態から「使える知識」へ変わっていきます。

また、すべてのリテラシーを一度に高めようとする必要はありません。

仕事でパソコンを使う機会が多いならITリテラシー、SNSをよく利用するならネットリテラシー、家計や資産形成について考えたいなら金融リテラシーなど、今の自分に必要な分野から少しずつ学ぶと続けやすいでしょう。

リテラシーを高めることは、難しい専門家を目指すことではありません。

「わからないことは調べる」「大切な情報は確かめる」「学んだことを使ってみる」。

まずは、この3つを日常の中で意識することから始めてみてください。

リテラシーの意味についてよくある疑問

ここまで、リテラシーの基本的な意味や使い方を見てきました。

最後に、「スキルとは何が違うの?」「リテラシーが高いと言われたら褒められているの?」など、リテラシーという言葉について気になりやすい疑問をまとめます。

リテラシーとスキルは同じ意味?

「リテラシー」と「スキル」は似た場面で使われることがありますが、まったく同じ意味ではありません。

スキルは、学習や経験によって身につけた具体的な技能・能力を表す場合によく使われます。

たとえば、パソコンで文字を入力する、表計算ソフトを操作する、プログラムを作るといったものはスキルの例です。

一方、リテラシーは、ある分野についての知識を持ち、情報を理解・判断して適切に活用する力という、より広い意味で使われます。

ITを例にすると、次のように考えるとわかりやすいでしょう。

意味 ITでの例
リテラシー その分野について理解し、適切に判断・活用する力 ITの特徴やリスクを理解し、目的に合わせて安全に活用する
スキル 具体的な作業を行うための技能・能力 表計算ソフトを操作する、資料を作成する

ただし、実際の会話では「ITスキル」と「ITリテラシー」のように、意味が重なって使われることもあります。

厳密に区別しすぎるよりも、「リテラシーは理解・判断・活用まで含む広い力、スキルは具体的に何かをするための技能」と覚えておくとよいでしょう。

「リテラシーが高い」は褒め言葉?

「リテラシーが高い」は、基本的にはよい評価として使われる表現です。

たとえば、

「○○さんはITリテラシーが高いですね」

と言われた場合、ITについて必要な知識があり、適切に使いこなせることを評価されていると考えられます。

「情報リテラシーが高い」であれば、情報を集めるだけでなく、信頼性を見極めたり適切に活用したりする力がある、という意味で使われることがあります。

そのため、「リテラシーが高い」と言われたら、一般的にはその分野についての理解力や判断力、活用する力を評価されていると考えてよいでしょう。

ただし、「リテラシー」だけでは何について評価しているのかわかりにくいこともあります。

自分が相手を褒めるときは、

「ITリテラシーが高くて、新しいツールを使いこなすのが早いですね」

など、どのような点を評価しているのか具体的に伝えると、よりわかりやすくなります。

「リテラシーが低い」と人に言うのは失礼?

「リテラシーが低い」という表現そのものが必ず失礼になるわけではありません。

ただし、特定の人に向かって使う場合は注意したほうがよいでしょう。

リテラシーには知識だけでなく、理解力や判断力、活用する力といった意味も含まれます。

そのため、

「あなたはリテラシーが低い」

と直接言うと、相手には「知識や能力が低いと言われた」ように聞こえてしまう可能性があります。

また、「リテラシーが低い」だけでは、具体的に何が不足しているのかも伝わりにくいです。

仕事などで改善してほしいことがある場合は、

「このツールの使い方をもう少し確認しておきましょう」

「個人情報の扱いについて、社内ルールを一度確認しておきましょう」

など、具体的な内容を伝えるほうが相手にも理解してもらいやすくなります。

「リテラシーがない」という表現も同様です。

人をひとまとめに評価する言葉として使うのではなく、「何について、どのような知識や理解が必要なのか」を具体的に伝えることを意識するとよいでしょう。

まとめ|リテラシーの意味は「知識を理解して使いこなす力」と覚えよう

リテラシーは、もともと「読み書きする能力」「識字能力」を意味する言葉です。

現在では意味が広がり、「ある分野について必要な知識を持ち、理解して、適切に判断・活用する力」という意味でも使われています。

「リテラシー」というカタカナだけを見ると難しく感じますが、「○○リテラシー」という言葉が出てきたら、「○○について理解して、適切に使う力」と置き換えてみるとわかりやすいでしょう。

たとえば、

・ITリテラシー → ITを理解して適切に活用する力
・情報リテラシー → 情報を探し、見極めて活用する力
・ネットリテラシー → インターネットを安全・適切に利用する力
・金融リテラシー → お金について理解し、適切に判断する力

と考えることができます。

また、「リテラシーが高い」とは、単に知識をたくさん持っているという意味ではありません。

必要な情報を理解し、自分で考えて判断し、実際の行動に活かせることがポイントです。

リテラシーを高めるために、いきなり難しい勉強を始める必要もありません。

わからないことがあれば調べる、大切な情報は発信元を確認する、学んだことを実際に使ってみる。

そんな小さな習慣の積み重ねが、リテラシーを高めることにつながります。

「リテラシーって何?」と迷ったときは、まず「知識を理解して、判断し、使いこなす力」と覚えておくと、さまざまな場面で意味をつかみやすくなるでしょう。

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