「いつものように充電器を挿したのに、スマホが充電できない」「充電マークが出ない」となると、故障したのではないかと心配になりますよね。特に高齢者の方にとって、スマホは家族との連絡や電話、写真、調べものなどに欠かせない大切な道具です。しかし、スマホが充電できないからといって、必ずしも本体が故障しているとは限りません。ケーブルのゆるみや断線、コンセントの接続、充電端子のホコリ、スマホの発熱など、ちょっとしたことが原因の場合もあります。この記事では、難しい操作が苦手な方でも確認しやすいように、スマホが充電できないときの原因と7つの対処法を順番にわかりやすくご紹介します。慌てて買い替えたり修理に出したりする前に、できるところから一つずつ確認してみましょう。
高齢者のスマホが充電できないときは?まず確認したいこと
スマホが急に充電できなくなったときは、最初から難しい設定を変更する必要はありません。まずは「電気がスマホまで正しく届いているか」を順番に確認することが大切です。充電器、ケーブル、コンセント、スマホの差し込み口など、目で確認しやすい場所から見ていくと原因を見つけやすくなります。
スマホが充電できない主な原因を先にチェック
スマホが充電できない原因は一つではありません。まず考えられるのが、充電ケーブルやACアダプターの接続不良・故障です。ケーブルは外から見るときれいでも、内部で断線していることがあります。特にスマホに差し込む部分やケーブルの根元は曲がりやすいため、長く使っている場合は注意が必要です。
次に確認したいのが、スマホ本体の充電端子です。ポケットやバッグにスマホを入れていると、知らない間にホコリや細かなゴミが入り、ケーブルと端子がうまく接触しなくなることがあります。また、充電器の出力がスマホに合っていなかったり、アダプターそのものが故障していたりする場合もあります。
そのほか、スマホの温度が高くなりすぎている、ソフトウェアが一時的に不調になっている、バッテリーが劣化しているといった原因も考えられます。スマホを落とした直後や水にぬれたあとから充電できなくなった場合は、本体内部や充電端子に問題が起きている可能性もあります。
まずは「スマホ本体が壊れた」と決めつけず、ケーブルや充電器など簡単に確認できるところから順番に調べてみるとよいでしょう。
充電マークがつかない・ついたり消えたりするときの確認ポイント
充電器をスマホに挿しても充電マークがまったく表示されない場合は、スマホまで電気が届いていない可能性があります。まず、ACアダプターがコンセントにしっかり差し込まれているか、ケーブルがアダプターとスマホの両方に奥まで入っているかを確認しましょう。延長コードや電源タップを使用している場合は、別の壁のコンセントに直接挿して試す方法もあります。
一方、充電マークがついたり消えたりする場合は、ケーブルや充電端子の接触不良が疑われます。ケーブルの根元が傷んでいたり、スマホの充電端子にホコリが入っていたりすると、少し動かしただけで接続が途切れることがあります。
このようなときに、ケーブルを無理に曲げたり、強く押し込んだりするのは避けましょう。また、充電端子の奥を針やヘアピンなどの金属で掃除すると、端子を傷つけたりショートさせたりするおそれがあります。
別の正常なケーブルや充電器が手元にあれば交換して試すと、「スマホ側の問題なのか」「充電器側の問題なのか」を判断しやすくなります。家族が同じ規格の充電器を使っている場合は、一度借りて確認するのもわかりやすい方法です。
充電マークは出るのにバッテリー残量が増えない原因
充電マークが表示されているのに、30分や1時間たってもバッテリー残量がほとんど増えないことがあります。この場合は、まったく電気が流れていないとは限りません。充電される電気よりも、スマホが使っている電気のほうが多いことで、残量が増えにくくなっている可能性があります。
たとえば、充電しながら動画を見たり、ゲームをしたり、長時間電話をしたりすると、スマホは多くの電力を使います。画面を明るくしたままにしている場合や、多くのアプリが動いている場合も電池を消費します。まずはスマホの操作をやめ、画面を消した状態でしばらく充電してみましょう。
また、充電器の出力が不足している場合も、充電マークは表示されても充電がなかなか進まないことがあります。古い充電器やスマホに合っていない充電器を使っている場合は、対応した充電器に交換すると改善することがあります。
さらに、長年使ったスマホではバッテリーそのものが劣化し、十分に電気を蓄えられなくなっている場合もあります。「100%まで充電してもすぐ減る」「以前より充電に時間がかかる」といった症状も一緒に出ているなら、バッテリーの状態も確認したほうがよいでしょう。なお、スマホが異常に熱い、画面や背面が膨らんでいるといった異常がある場合は、無理に充電を続けず使用を中止してください。
まず試す7つの対処法|高齢者でもできるスマホ充電の確認手順
スマホが充電できないときは、難しい設定を変更したり、すぐに修理へ持って行ったりする必要はありません。まずは簡単で安全な方法から順番に確認することが大切です。充電器やケーブルの接続など、ちょっとしたことが原因なら自宅で解決できる場合があります。
ここでは、高齢者の方やスマホの操作に慣れていない方でも試しやすいように、7つの対処法を順番にご紹介します。わからない操作が出てきた場合は無理をせず、ご家族などに確認してもらいましょう。
1. 充電器・アダプター・ケーブルが正しく接続されているか確認する
最初に確認したいのは、充電器やケーブルがきちんと接続されているかです。「いつもと同じように挿しているから大丈夫」と思っていても、コンセントやケーブルが少し抜けているだけで充電できないことがあります。
まず、ACアダプターがコンセントの奥までしっかり差し込まれているか確認しましょう。次に、ケーブルとACアダプターが分かれているタイプなら、その接続部分も確認します。最後に、スマホ側のケーブルが充電端子にきちんと入っているかを見ます。
ただし、ケーブルが入りにくいからといって無理に強く押し込むのは避けてください。端子の向きが違っていたり、充電端子にゴミが入っていたりする可能性があります。
接続し直したら、スマホの画面に電池や充電を示すマークが表示されるか確認しましょう。すぐに表示されない場合は少し待ってみます。それでも反応がなければ、次の方法へ進みましょう。
2. 別のコンセント・充電器・ケーブルで試してみる
接続に問題がないのに充電できない場合は、コンセント、充電器、ケーブルのどこかに問題がないかを一つずつ確認します。
まず、別のコンセントに充電器を挿してみましょう。電源タップや延長コードを使っている場合は、可能であれば壁のコンセントへ直接挿して確認します。これで充電できれば、スマホではなく、使用していたコンセントや電源タップ側に原因がある可能性があります。
次に、同じスマホで使える別の充電器やケーブルがあれば交換して試します。別のケーブルに替えたら充電できるようになった場合は、元のケーブルが断線していたり、接続部分が傷んでいたりする可能性があります。
ただし、差し込み口の形が同じだからといって、どの充電器でも適しているとは限りません。スマホに対応した充電器・ケーブルを使用してください。よくわからない場合は、スマホを購入した携帯電話会社やメーカー、ご家族などに確認すると安心です。
3. スマホの充電端子にゴミやホコリがないか確認する
スマホの下部などにあるケーブルの差し込み口を「充電端子」といいます。この小さな部分にホコリや糸くずなどがたまると、ケーブルが正しく接触せず、充電できなくなることがあります。
スマホをポケットやバッグに入れることが多い方は、一度明るい場所で充電端子を見てみましょう。ゴミが見える場合でも、針、ヘアピン、安全ピンなどの金属を差し込んで取り除くのはおすすめできません。内部の端子を傷つけたり、故障につながったりするおそれがあります。
また、息を強く吹きかけたり、水や洗浄液を入れたりするのも避けましょう。自分で安全に取り除けない汚れがある場合は、無理をせず携帯電話会社や修理店などに相談するほうが安心です。
「ケーブルを奥まで挿せなくなった」「以前より差し込みが浅い」と感じる場合も、端子内部にゴミがたまっている可能性があります。
4. ケースを外してスマホが熱くなっていないか確認する
スマホが熱くなっているときは、安全のために充電が遅くなったり、一時的に充電が制限されたりする場合があります。充電できないと感じたら、スマホ本体がいつもより熱くなっていないかを確認してみましょう。
厚手のスマホケースを使用している場合は、いったんケースを外します。そして、充電を中断してスマホを使用せず、直射日光の当たらない風通しのよい室内で自然に温度が下がるのを待ちましょう。
早く冷やしたいからといって、冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、保冷剤や氷を直接当てたりしないでください。急激に冷やすと、スマホ内部に結露が発生し、故障につながる可能性があります。
本体が十分に冷めてから、もう一度充電してみましょう。ただし、何もしていないのに異常な熱さが続く場合や、充電するたびに強く発熱する場合は、使用や充電を中止してメーカーや携帯電話会社などへ相談してください。
5. スマホを再起動してからもう一度充電する
充電器やケーブルに問題が見つからない場合は、スマホの一時的なソフトウェアの不具合が原因になっていることもあります。このような場合は、スマホを再起動すると改善する可能性があります。
再起動とは、スマホの電源をいったん切って、もう一度起動することです。機種によって操作方法は異なりますが、電源ボタンなどを長押しすると「再起動」や「電源を切る」といった表示が出る機種があります。
操作方法がわからない場合は、むやみにいろいろなボタンを押さず、取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。ご家族に操作してもらうのもよいでしょう。
再起動が終わったら、充電器を接続して充電できるか確認します。ただし、スマホがまったく起動しないほど電池がなくなっている場合は、再起動ではなく、まずしばらく充電する必要があります。
6. iPhone・AndroidのOSやソフトウェアを確認する
充電器やスマホ本体に目立った問題がなくても、iPhoneやAndroidのOS(スマホを動かす基本ソフト)の一時的な不具合などが影響している場合があります。
まずは前の項目で紹介した再起動を試し、それでも改善しない場合は、利用しているスマホにソフトウェアの更新がないか確認します。ただし、更新方法や表示される項目は、iPhoneとAndroid、さらにAndroidではメーカーや機種によって異なります。
また、OSの更新には十分なバッテリー残量やインターネット接続などが必要になる場合があります。充電がほとんど残っていない状態で、無理に更新作業を始める必要はありません。
設定画面の操作に不安がある方は、自分だけで変更せず、ご家族や携帯電話会社、メーカーのサポートに相談しましょう。特に「初期化」など、保存しているデータが消える可能性のある操作は、充電トラブルの初期対応として安易に行わないほうが安心です。
7. 電池切れの場合はしばらく充電してから電源を入れる
バッテリーを使い切ってしまうと、充電器を接続してもすぐには画面がつかないことがあります。そのため、「充電器を挿したのに反応がないから故障した」と慌てなくても大丈夫な場合があります。
完全に電池が切れていると思われるときは、正常に使える充電器とケーブルを接続し、そのまましばらく充電してみましょう。この間は何度も電源ボタンを押したり、ケーブルを抜き差ししたりせず、充電されるのを待ちます。
しばらくすると、画面に電池のマークなどが表示される場合があります。ある程度充電されてから電源を入れてみましょう。
十分に時間を置いても充電を示す表示がまったく出ず、電源も入らない場合は、充電器やケーブルだけでなく、充電端子、バッテリー、スマホ本体に問題がある可能性も考えられます。
ここまでの7つを試しても充電できない場合は、無理に何度も充電を繰り返さず、原因をもう少し詳しく確認していきましょう。次は「充電マークがついたり消えたりする」「0%のまま増えない」など、症状ごとの原因と対処法をご紹介します。
症状別|スマホが充電できない原因と対処法
スマホが充電できないといっても、症状はさまざまです。まったく反応しない場合もあれば、充電マークは出るのに残量が増えないこともあります。症状によって考えられる原因が違うため、今のスマホがどの状態に近いかを確認すると対処しやすくなります。
ここでは、よくある充電トラブルを症状別に分けてご紹介します。無理に操作したり、何度もケーブルを抜き差ししたりせず、当てはまる項目から確認してみてください。
ケーブルを動かすと充電できたりできなかったりする
ケーブルの向きを変えたり、少し持ち上げたりすると充電できる場合は、ケーブルの断線や充電端子の接触不良が考えられます。特にケーブルの根元は曲がることが多く、長く使っているうちに内部が傷んでいることがあります。
まずは、別の正常なケーブルに交換して充電できるか確認しましょう。別のケーブルで安定して充電できるなら、元のケーブルに問題がある可能性が高くなります。
一方、どのケーブルを使っても、角度を変えないと充電できない場合は、スマホ側の充電端子にホコリがたまっていたり、端子そのものが傷んでいたりする可能性があります。
充電できる角度を探しながら無理に使い続けるのはおすすめできません。ケーブルや端子に負担がかかり、症状が悪化することがあります。端子の中に異物が見えても、針やヘアピンなどの金属を差し込まず、自分で安全に取り除けない場合は修理店やメーカーなどへ相談しましょう。
充電マークがついているのにバッテリー残量が増えない
充電マークが表示されているのに残量が増えない場合は、充電している電力よりも、スマホが消費している電力のほうが多い可能性があります。
たとえば、充電しながら動画を見たり、ゲームをしたり、長時間通話したりすると、スマホは多くの電気を使います。また、画面を明るくしたままにしていたり、複数のアプリが動いていたりすると、充電の進みが遅くなることがあります。
まずはスマホの操作をやめ、画面を消してしばらく充電してみましょう。必要がなければ、充電中は動画や通話などを控えると充電が進みやすくなります。
それでも残量が増えない場合は、充電器の出力不足やケーブルの劣化、バッテリーの劣化なども考えられます。以前より充電に時間がかかる、満充電にしてもすぐ減るといった症状もある場合は、バッテリーの状態も確認したほうがよいでしょう。
充電マークがついたり消えたりを繰り返す
充電マークが何度もついたり消えたりする場合は、ケーブルや充電端子の接触が安定していない可能性があります。
まず、充電器とケーブルを一度抜き、しっかり差し直してみましょう。次に、別のケーブルや充電器があれば交換して試します。これで症状がなくなる場合は、元のケーブルや充電器に問題があると考えやすくなります。
また、スマホの充電端子にホコリや糸くずが入り込んでいると、ケーブルが最後まで差し込めず、接続と切断を繰り返すことがあります。
さらに、スマホ本体が高温になっている場合などには、端末を守るために充電が制限されることもあります。スマホが熱い場合は、いったん充電をやめて自然に冷ましてから試してください。
複数のケーブルや充電器を試しても充電マークが安定しない場合は、充電端子や本体内部の故障も考えられるため、点検を検討しましょう。
完全に電池切れになって画面がつかない
スマホのバッテリーを完全に使い切ると、充電器を挿してもすぐに画面がつかないことがあります。この状態では、電源ボタンを押しても反応がなく、「スマホが壊れた」と感じることがあります。
まずは、正常に使える充電器とケーブルを接続し、そのまましばらく充電しましょう。充電を始めた直後は画面に何も表示されなくても、ある程度電気がたまると電池のマークなどが表示される場合があります。
このとき、何度も電源ボタンを押したり、短い間隔でケーブルを抜き差ししたりせず、そのまま充電するのがポイントです。
ただし、十分に充電しても画面に何も表示されず、電源も入らない場合は、ケーブルや充電器の故障だけでなく、バッテリーや本体側の不具合も考えられます。別の充電器でも反応がない場合は、自分だけで判断せず、携帯電話会社やメーカーなどへ相談すると安心です。
充電するとスマホが熱くなる
充電中にスマホが少し温かくなること自体は珍しくありません。しかし、手で触り続けるのがつらいほど熱い、急に強く熱くなる、何もしていないのに高温になるといった場合は注意が必要です。
まず充電を中止し、スマホケースを外せる場合は外して、直射日光の当たらない場所で自然に温度が下がるのを待ちましょう。充電しながら動画視聴やゲーム、長時間の通話をすると温度が上がりやすいため、充電中はできるだけスマホを休ませることも大切です。
早く冷やそうとして、冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、氷や保冷剤を直接当てたりするのは避けてください。急激な温度変化によって内部に結露が起きる可能性があります。
また、本体や背面が膨らんでいる、画面が浮いている、異臭がするなどの異常がある場合は、そのまま充電を続けないでください。バッテリーに問題が起きている可能性があるため、使用を中止し、メーカーや携帯電話会社、修理窓口などへ相談しましょう。
スマホの充電トラブルは、症状を見ることで原因をある程度絞り込めます。次は、iPhoneとAndroidでそれぞれ確認しておきたいポイントを見ていきましょう。
iPhoneとAndroidで確認したい充電トラブルのポイント
スマホが充電できないときの基本的な確認方法は、iPhoneでもAndroidでも大きく変わりません。まずは充電器やケーブル、コンセント、充電端子などを確認します。ただし、充電時に表示される画面や設定項目、使用する充電端子などは機種によって異なります。
ここでは、iPhone・Androidに加えて、高齢者の方が利用することの多い「らくらくスマートフォン」や「arrows」についても、確認するときのポイントをわかりやすくご紹介します。
iPhone・iPadが充電できないときに確認すること
iPhoneやiPadが充電できない場合も、最初に充電ケーブル、電源アダプタ、コンセント、充電端子を確認します。ケーブルが傷んでいないか、端子に異物が入っていないかも見てみましょう。
ここで注意したいのが、iPhoneは機種によって充電端子が異なることです。以前のモデルではLightning(ライトニング)が使われていますが、iPhone 15シリーズ以降ではUSB-Cが採用されています。見た目だけで判断せず、そのiPhoneに対応したケーブルや電源アダプタを使用することが大切です。
充電器を接続しても反応がない場合は、可能であれば別の対応ケーブルや電源アダプタ、コンセントでも試してみます。また、完全に電池が切れている場合は、接続してすぐに起動しないこともあるため、しばらく充電してから確認しましょう。
iPhoneが動作する状態なら、再起動してから充電し直す方法もあります。ただし、再起動の方法はiPhoneのモデルによって異なります。操作に慣れていない方は、無理にボタンを何度も押さず、Appleの公式サポートや取扱説明書などで自分の機種に合った方法を確認すると安心です。
また、iPhoneには本体の温度やバッテリーの状態などによって、充電が一時的に保留・制限される仕組みがあります。充電が途中で止まるからといって、必ずしも故障とは限りません。本体が熱くなっている場合は使用を控え、適切な温度になるまで待ってから確認しましょう。
Androidスマホが充電できないときに確認すること
Androidスマホの場合も、最初に充電器やケーブル、コンセント、充電端子を確認します。ただし、「Android」は一つのスマホの名前ではありません。Google Pixel、Galaxy、Xperia、AQUOS、arrowsなど、さまざまなメーカーや機種がAndroidを使用しています。
そのため、充電方法や設定画面、再起動の操作などが機種によって違うことがあります。家族のAndroidスマホと自分のスマホで画面表示が違っていても、それだけで異常とは限りません。
現在のAndroidスマホではUSB Type-C(USB-C)の充電端子が広く使われていますが、古い機種では別の端子が使われていることもあります。また、差し込み口の形が同じUSB-Cでも、ケーブルや充電器の性能・対応状況はすべて同じとは限りません。
できるだけスマホメーカーが案内している仕様に合った充電器やケーブルを使用しましょう。購入時に付属していたものがある場合は、まずそれを確認するのも一つの方法です。
Androidスマホが動く状態であれば、一度再起動して改善するか確認する方法もあります。また、ソフトウェアの更新が案内されている場合は、メーカーの手順に従って確認します。ただし、バッテリー残量がほとんどなく充電もできない状態なら、無理に更新作業を行う必要はありません。
設定画面でわからない項目が出てきた場合は、自己判断で「初期化」などを行わず、メーカーや契約している携帯電話会社のサポートを利用すると安心です。
らくらくスマートフォン・arrowsなど高齢者向け端末の場合
高齢者向けのスマホとして知られている「らくらくスマートフォン」や、arrowsシリーズを利用している方もいらっしゃるでしょう。これらの端末でも、充電できないときの基本的な確認方法は同じです。
まず、コンセント → ACアダプター → ケーブル → スマホの充電端子という順番で、きちんと接続されているか確認します。卓上ホルダなどを利用して充電する機種の場合は、スマホが正しい位置に置かれているか、ホルダと充電器がきちんと接続されているかも確認しましょう。
高齢者の方の場合、「昨日まで充電できていたから、スマホが故障した」と考えてしまうこともあります。しかし、実際にはケーブルが少し抜けていたり、電源タップのスイッチが切れていたり、充電器側に問題があったりすることもあります。まずは目で確認できるところから一つずつ見ていきましょう。
また、らくらくスマートフォンやarrowsは複数の機種が販売されており、すべての機種で充電方法や操作方法が同じとは限りません。「らくらくスマートフォンだから、この操作」と決めつけず、自分が使っている機種名を確認することが大切です。
機種名がわからない場合は、購入時の箱や契約時の書類、取扱説明書などを確認してみましょう。スマホが操作できる状態なら、設定画面などから確認できる場合もあります。
ご本人だけでは判断が難しいときは、家族にスマホ本体と充電器を一緒に見てもらうのもおすすめです。それでも原因がわからない場合は、契約している携帯電話会社やメーカーのサポート窓口などに相談しましょう。相談するときに機種名がわかっていると、案内を受けやすくなります。
充電器やケーブルに問題がないのに充電が遅い、充電してもすぐに電池がなくなるという場合は、スマホのバッテリーそのものが劣化している可能性もあります。次は、バッテリーの寿命や劣化のサインについて確認していきましょう。
バッテリーの劣化で充電できないこともある
充電器やケーブルに問題が見つからないのに、充電がなかなか進まない場合は、スマホのバッテリーが劣化している可能性もあります。スマホのバッテリーは、ずっと同じ性能のまま使えるものではありません。充電と使用を繰り返すうちに少しずつ劣化し、蓄えられる電気の量が減っていきます。
「最近、充電する回数が増えた」「以前より電池の減りが早い」と感じる場合は、充電器だけでなくバッテリーの状態にも目を向けてみましょう。
スマホのリチウムイオンバッテリーには寿命がある
多くのスマホには、充電して繰り返し使えるリチウムイオンバッテリーが使われています。乾電池のように電池がなくなるたびに交換するのではなく、充電を繰り返して使える便利な電池です。
ただし、リチウムイオンバッテリーも永久に使えるわけではありません。充電と放電を繰り返したり、長期間使用したりすることで少しずつ劣化していきます。劣化が進むと、購入したころと比べて一度の充電で使える時間が短くなることがあります。
「スマホのバッテリーは何年で必ず交換」と一律に決めることはできません。スマホの使い方や充電回数、使用する環境などによってバッテリーの状態は変わるためです。
そのため、使用年数だけで判断するよりも、「満充電にしても以前ほど長く使えない」「充電回数が明らかに増えた」など、実際に現れている変化を確認することが大切です。
長く使っているスマホで充電トラブルが増えてきた場合は、ケーブルや充電器だけでなく、バッテリーの点検や交換についてメーカーや携帯電話会社などへ相談してみましょう。
以前より充電の減りが早い・残量が急に減る場合は要注意
バッテリーの劣化が進むと、単に「充電できない」という症状だけでなく、普段の使い方にも変化が現れることがあります。
たとえば、朝に十分充電したのに夕方まで持たなくなった、あまり使っていないのに残量が大きく減る、充電してもすぐに電池がなくなるといった状態です。
バッテリー残量の表示が不安定に感じられる場合も注意しましょう。「まだ残量があると思っていたのに突然電源が切れる」など、以前にはなかった症状が続くのであれば、バッテリーやスマホ本体の状態を確認したほうが安心です。
ただし、電池の減りが早い原因がすべてバッテリー劣化とは限りません。画面を長時間つけている、動画を見る時間が増えた、位置情報を利用するアプリを多く使っているなど、スマホの使い方によって消費電力が増えている場合もあります。
「最近スマホの使い方は変わっていないのに、明らかに電池が持たなくなった」という場合は、一つの目安としてバッテリーの状態を確認してみるとよいでしょう。
また、本体が以前より熱くなりやすい、背面や画面が浮いているなどの異常まで見られる場合は、単なる電池持ちの問題として使い続けないことが大切です。特に膨らみが疑われる場合は、充電や使用を中止して専門の窓口へ相談してください。
バッテリーを長持ちさせるために普段からできること
スマホのバッテリーは消耗品ですが、普段の使い方を少し意識することで、バッテリーに余計な負担をかけにくくすることができます。難しい設定を覚える必要はありません。まず意識したいのは、スマホを極端に暑い場所で使ったり充電したりしないことです。
たとえば、夏の炎天下に駐車した車の中や、直射日光が当たる窓際などは高温になりやすいため注意しましょう。充電中にスマホが熱くなっていると感じた場合は、動画やゲームなど負荷の大きい操作を控え、スマホを休ませることも大切です。
また、「毎回0%になるまで使わないといけない」と考える必要はありません。リチウムイオンバッテリーは、完全に電池を使い切ってからでなければ充電できないものではありません。必要なときに充電し、極端な電池切れを繰り返さないようにするとよいでしょう。
充電が100%になったあとについても、必要以上に神経質になる必要はありません。現在のスマホには充電を管理する機能が搭載されている機種もあります。ただし、高温になる環境で長時間充電したり、布団やクッションなどでスマホを覆った状態で充電したりするのは避けましょう。
そして、充電器やケーブルはスマホに対応したものを使用します。ケーブルの被覆が破れている、端子が曲がっているなどの異常があれば、そのまま使い続けないようにしましょう。
バッテリーを大切にするポイントは、「何%になったら必ず充電する」と細かく考えることより、熱を避け、安全な充電器を使い、異常があれば無理をしないことです。高齢者の方にも、この3つなら覚えやすいでしょう。
なお、バッテリーの劣化とともに特に注意したいのが、異常な発熱や本体の膨らみです。次は、充電を続けず、すぐに使用を中止したほうがよい症状について詳しくご紹介します。
発熱やバッテリーの膨らみがあるときは充電を中止する
スマホが充電できないとき、ケーブルや設定を確認することも大切ですが、スマホが異常に熱い、本体が膨らんでいる、画面や背面が浮いているといった症状がある場合は、まず安全を優先してください。
このような状態で「もう少し充電すれば直るかもしれない」と充電を続けるのはおすすめできません。バッテリーやスマホ本体に異常が起きている可能性があるため、充電器を外し、使用を中止してメーカーや携帯電話会社などに相談しましょう。
特に高齢者の方が一人で判断するのが難しい場合は、無理に対処せず、家族などにもスマホの状態を確認してもらうと安心です。
スマホが異常に熱いときにやってはいけないこと
スマホは充電中に多少温かくなることがあります。しかし、普段とは明らかに違うほど熱くなっている場合は注意が必要です。
「触るのが心配になるほど熱い」「充電するたびに強く発熱する」「使用していないのに熱い」と感じる場合は、いったん充電を中止しましょう。ケーブルや充電器を外し、スマホの操作も控えます。
スマホケースを付けている場合は、安全に外せる状態であれば外し、直射日光の当たらない室内で自然に温度が下がるのを待ちます。
このとき、早く冷やしたいからといって、冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、水をかけたり、氷や保冷剤を直接当てたりしないでください。急激な温度変化によってスマホ内部に結露が生じ、故障につながるおそれがあります。
また、布団や毛布、クッションなどの上で充電すると、熱がこもりやすくなります。充電するときは、周囲に物を置きすぎず、熱がこもりにくい場所を選びましょう。
スマホが十分に冷めたあと、見た目に異常がなく、いつも通りの状態に戻っていれば充電を試せる場合もあります。ただし、再び異常に熱くなる場合は充電を繰り返さず、携帯電話会社やメーカーのサポートへ相談してください。
本体やバッテリーが膨らんでいる場合は使用を中止する
スマホを横から見たときに、画面が少し浮いている、背面が膨らんでいる、以前より本体にすき間ができている場合は、バッテリーが膨張している可能性があります。
このような状態では、無理に充電を続けたり、そのまま使用したりしないことが大切です。
スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、劣化や損傷などによって異常が起こることがあります。膨らんでいるように見える場合は、「押せば元に戻るのでは」と考えて、本体や画面を強く押さないでください。
また、浮いてきた画面をテープなどで無理に固定したり、スマホケースを強く取り付けて押さえつけたりすることも避けましょう。バッテリーに余計な力を加えるおそれがあります。
次のような状態が見られる場合は特に注意してください。
- スマホの背面が膨らんでいる
- 画面と本体の間にすき間ができている
- 画面が浮き上がっている
- 本体が以前より変形している
- 異常な発熱やにおいがある
こうした症状がある場合は、充電をせず、できるだけ使用も控えて、メーカーや契約している携帯電話会社などへ相談しましょう。
「まだ電話が使えるから大丈夫」と判断して使い続けるより、安全を優先することが大切です。ご本人だけで店舗へ持って行くのが難しい場合は、ご家族などに相談して対応してもらうと安心です。
無理な掃除や分解をしない
スマホが充電できないと、充電端子の中を自分できれいにしたくなることがあります。しかし、針、ヘアピン、安全ピン、クリップなどの金属を差し込んで掃除するのは避けましょう。
充電端子の内部には小さな接点があり、無理に触れると傷つけてしまうことがあります。また、内部の部品に予期しない負担をかける可能性もあります。
ホコリが見える場合でも、奥まで道具を差し込んで無理に取り出そうとしないことが大切です。特に、何かが詰まっていてケーブルが入らない場合や、端子が曲がっているように見える場合は、自分で直そうとせず専門の窓口へ相談しましょう。
さらに、スマホの背面を開けたり、バッテリーを自分で取り外したりするのもおすすめできません。現在のスマホにはバッテリーが本体内部に固定されている機種が多く、知識のない状態で分解すると、故障や事故につながるおそれがあります。
特にバッテリーが膨らんでいる状態では、押したり、曲げたり、穴を開けたりしないようにしてください。
スマホの充電トラブルでは、「自分で直そうとしすぎない」ことも大切な対処法です。簡単な接続確認や再起動を試しても改善しない場合や、発熱・膨らみなどの異常がある場合は、無理に触らず、携帯電話会社やメーカー、修理窓口などへ相談するようにしましょう。
次は、7つの対処法を試しても充電できなかった場合に、修理や相談を検討する目安についてご紹介します。
7つの対処法でも充電できないときは修理・相談を検討
ここまで紹介した7つの対処法を試してもスマホが充電できない場合は、充電器やケーブルだけでなく、充電端子、バッテリー、スマホ本体などに不具合が起きている可能性があります。
何度もケーブルを抜き差ししたり、自分でスマホを分解したりするのではなく、どこに問題がありそうなのかを確認したうえで、携帯電話会社やメーカー、修理窓口などへの相談を検討しましょう。
特に、異常な発熱やバッテリーの膨らみ、充電端子の変形などが見られる場合は、無理に充電を続けないことが大切です。
充電器・ケーブル・本体のどこが故障しているか切り分ける
修理を依頼する前にできれば確認しておきたいのが、「充電器やケーブルの問題なのか、それともスマホ本体の問題なのか」という点です。
まず、同じスマホに対応した正常な充電器やケーブルが手元にあれば、それを使って充電してみます。別のケーブルに交換して充電できるようになった場合は、元のケーブルが傷んでいる可能性があります。
別のコンセントでも試してみましょう。電源タップを使用している場合は、可能であれば壁のコンセントへ直接接続します。これで充電できれば、スマホ本体以外の場所に原因がある可能性を考えられます。
反対に、複数の正常な充電器やケーブルを試しても充電できない場合は、スマホの充電端子、バッテリー、本体内部などに問題がある可能性があります。
ただし、原因を特定するために充電端子を分解したり、バッテリーを自分で取り外したりする必要はありません。「別のケーブルでもダメだった」「別のコンセントでも反応しなかった」といった情報だけでも、相談するときの参考になります。
ドコモなどの携帯電話会社やメーカーに相談する目安
自宅でできる確認をしても改善しない場合は、契約している携帯電話会社やスマホメーカーのサポート窓口などへ相談しましょう。
たとえば、次のような場合は専門の窓口への相談を検討する目安になります。
- 別の充電器やケーブルでも充電できない
- 充電端子が曲がっている、破損しているように見える
- ケーブルを特定の角度にしないと充電できない
- 十分に充電しても電源が入らない
- バッテリーの減りが以前より極端に早い
- スマホが異常に熱くなる
- 本体や画面が膨らんだり浮いたりしている
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの携帯電話会社で購入したスマホであれば、契約先や購入先のサポート窓口を確認する方法があります。AppleのiPhoneや各メーカーのAndroidスマホでは、メーカー側の修理・サポートを利用できる場合もあります。
ただし、修理の受付方法、保証の対象、修理料金、代替機の有無などは、契約内容や機種、故障の状態によって異なります。「無料で修理してもらえる」と思い込まず、申し込み前に費用や条件を確認しましょう。
相談するときは、「いつから充電できなくなったか」「別のケーブルを試したか」「落としたり水にぬらしたりしていないか」などを伝えると、状況を説明しやすくなります。
バッテリー交換とスマホ買い替えのどちらを選ぶ?
バッテリーが劣化している場合、「バッテリーだけ交換するか、それともスマホを買い替えるか」で迷うことがあります。
購入してからそれほど年数がたっておらず、スマホ本体に問題がなく、今の機種に満足しているのであれば、バッテリー交換によって引き続き使える可能性があります。新しいスマホの操作を一から覚えなくてよいことも、高齢者の方にとってはメリットでしょう。
一方、長期間使用していて、バッテリー以外にも「動作が遅い」「保存容量が足りない」「充電端子も傷んでいる」など複数の問題がある場合は、買い替えを検討する方法もあります。
また、古い機種ではメーカーの修理受付が終了していたり、OSの更新などのサポート状況が変わっていたりすることがあります。その場合は、修理費用だけでなく、今後どのくらい安心して使い続けられるかも考えて判断するとよいでしょう。
「古いから必ず買い替え」「電池が減るから必ずバッテリー交換」と決める必要はありません。修理費用、スマホの使用年数、現在の使いやすさ、メーカーのサポート状況などを比べて考えることが大切です。
高齢者の方の場合は、新しい機種へ変更すると電話のかけ方や画面表示などが変わることもあります。ご本人だけで決めにくいときは、ご家族や携帯電話会社のスタッフなどに相談しながら選ぶと安心です。
修理に出す前にデータのバックアップや連絡手段を確認する
スマホを修理に出すことになったら、可能であれば事前に大切なデータのバックアップを確認しておきましょう。修理内容によっては、スマホ内のデータが消去される可能性があるためです。
特に確認しておきたいのは、電話帳、写真や動画、メッセージ、必要なアプリなどです。ただし、バックアップ方法はiPhoneとAndroid、利用しているサービスによって異なります。操作に自信がない場合は、自己判断で設定を変更せず、家族やサポート窓口へ相談しましょう。
スマホの画面がつかない、電源が入らないなどの理由でバックアップできない場合もあります。その場合は、「バックアップできない状態であること」を修理の受付時に伝えてください。
そして、高齢者の方の場合はデータと同じくらい修理中の連絡手段も重要です。スマホを数日間預けることになった場合、家族や病院などからの連絡を受けられなくなることがあります。
修理に出す前に、代替機を借りられるのか、家族の電話を一時的な連絡先にできるのかなどを確認しておきましょう。重要な電話番号をスマホの中にしか保存していない場合は、確認できるうちに紙などにも控えておくと安心です。
また、修理の受付ではスマホのロック解除などについて案内を受ける場合があります。必要な準備は修理先によって異なるため、申し込み先の案内を確認してから準備するようにしましょう。
充電トラブルが解決したあとも、同じことが起こらないよう普段から少し準備しておくと安心です。次は、高齢者のスマホ充電トラブルを防ぐために家庭でできることをご紹介します。
高齢者のスマホ充電トラブルを防ぐためにできること
スマホの充電トラブルを完全に防ぐことはできませんが、普段の使い方を少し工夫することで、ケーブルの傷みや充電忘れなどに気づきやすくなります。特に高齢者の方の場合は、複雑なルールをたくさん決めるより、「いつも同じ場所で充電する」「傷んだケーブルは使わない」など、簡単な習慣を作ることがポイントです。
また、ご家族がときどきスマホや充電器の状態を一緒に確認しておくと、故障したときにも慌てず対応しやすくなります。
充電器とケーブルは安全性を確認できる製品を使用する
スマホを安全に充電するためには、使用しているスマホに対応した充電器やケーブルを選ぶことが大切です。差し込み口の形が合っていても、すべての充電器やケーブルが同じ性能とは限りません。
スマホを購入したときに充電器が付属している場合は、メーカーが案内しているものを使用するとわかりやすいでしょう。新しく購入する場合は、自分のスマホに対応しているか、製品の表示やメーカーの案内を確認します。
また、価格だけで選ばず、製造元や販売元、製品の表示などを確認することも大切です。日本国内で使用するACアダプターなどでは、製品によって電気用品安全法に基づくPSEマークの対象となるものがあります。充電器を購入するときの確認材料の一つになります。
ケーブルについても、被覆が破れて中の線が見えている、端子が曲がっている、根元が極端に折れ曲がっているといった場合は、そのまま使い続けないようにしましょう。
「まだ充電できるから大丈夫」ではなく、目で見て異常があるものは交換を検討すると安心です。どれを購入すればよいかわからない場合は、使用しているスマホの機種名を伝えて、携帯電話会社や販売店などで相談しましょう。
充電端子やケーブルを定期的に確認する
充電トラブルは突然起きたように感じますが、ケーブルや端子の傷みが少しずつ進んでいる場合もあります。そのため、普段からときどき充電ケーブルとスマホの差し込み口を目で確認する習慣をつけておくと安心です。
ケーブルは、スマホ側と充電器側の根元を中心に見てみましょう。被覆が破れていないか、不自然に曲がっていないか、端子が変形していないかなどを確認します。
スマホの充電端子についても、ケーブルが以前より入りにくくなっていないか、差し込んだときに大きくぐらつかないかなどを確認します。ポケットやバッグに入れる機会が多いスマホでは、端子部分にホコリや細かなゴミが入り込むことがあります。
ただし、ゴミが見えるからといって、針やヘアピンなどの金属を差し込んで掃除しないでください。内部の端子を傷つけるおそれがあります。自分で安全に取り除けない場合は、無理をせず専門の窓口へ相談しましょう。
また、「ケーブルをこの角度にしないと充電できない」という状態になったら、そのまま使い続けるのではなく、早めにケーブルや端子の状態を確認することが大切です。
充電場所を決めてケーブルの抜き差しを簡単にする
高齢者の方の場合、充電器を毎回違う場所へ持ち運ぶより、自宅の中に「スマホを充電する場所」を一つ決めておくとわかりやすくなります。
たとえば、リビングの決まった場所など、毎日目に入りやすく、無理な姿勢を取らずに充電できる場所を選びます。充電器を探す必要がなくなるため、「どのケーブルを使えばよいかわからない」といった困りごとも減らせます。
ただし、水がかかりやすい場所や直射日光が強く当たる場所、熱がこもりやすい場所は避けましょう。また、ケーブルを通路に長く伸ばすと足を引っかけるおそれがあるため、充電場所とコンセントの位置にも注意してください。
ケーブルを抜くときは、コード部分を強く引っ張るのではなく、プラグやコネクター部分を持って抜くようにすると、ケーブルの根元に負担をかけにくくなります。
差し込み口が小さくて見えにくい方は、明るい場所で充電できるようにするのもよいでしょう。ご家族が充電場所を一緒に決めておけば、電話で「いつもの充電器を確認してみて」と説明しやすくなるメリットもあります。
家族が充電方法や故障時の連絡先を一緒に確認しておく
高齢者の方が一人でスマホを使っている場合、充電できなくなったときに一番困るのは、スマホそのものが家族への連絡手段になっていることです。電池がなくなってからでは、スマホで家族に相談することもできません。
そのため、スマホが正常に使えているうちに、ご家族と一緒に「どの充電器を使うのか」「どこへ挿すのか」「充電中はどのマークが出るのか」を確認しておくと安心です。
さらに、スマホが使えなくなった場合に備えて、家族や携帯電話会社などの重要な電話番号を紙にも控えておくと役立ちます。自宅のわかりやすい場所に置いておけば、別の電話を借りたときにも連絡できます。
ご家族は、スマホを訪問のたびに細かく点検する必要はありません。ときどき「ケーブルが傷んでいないか」「充電端子に異常がないか」「最近、電池の減りが極端に早くなっていないか」を一緒に確認するだけでも、トラブルの早期発見につながります。
また、スマホの機種名や契約している携帯電話会社、相談先などを家族も把握しておけば、故障したときの対応がスムーズになります。
「困ったときは誰に連絡するか」をあらかじめ決めておくことも、高齢者のスマホを安心して使うための大切な準備です。スマホの操作だけでなく、困ったときの対応まで家族で共有しておきましょう。
次は、スマホの充電について特に疑問になりやすい「0%から増えない」「一晩充電してもよい?」「100均のケーブルは使える?」といった質問に、わかりやすくお答えします。
スマホが充電できないときによくある質問
ここまでスマホが充電できない原因と対処法をご紹介してきましたが、「充電マークは出るのになぜ増えないの?」「一晩中充電しても大丈夫?」など、まだ気になることもありますよね。
ここでは、高齢者の方やご家族からよく出やすいスマホ充電の疑問を、できるだけわかりやすくまとめました。
充電マークがついているのに充電されないのはなぜ?
充電マークがついていても、充電器の出力不足やケーブルの不具合、スマホの電力消費、バッテリーの劣化などによって、残量が増えにくいことがあります。
まず確認したいのは、充電しながらスマホを使っていないかです。動画を見たり、ゲームをしたり、長時間通話したりすると、充電しながら多くの電力を消費します。その結果、充電マークは出ていても、バッテリー残量がなかなか増えないことがあります。
いったんスマホの操作をやめ、画面を消した状態でしばらく充電してみましょう。それでも増えない場合は、スマホに対応した別の充電器やケーブルで試してみます。
また、スマホが熱くなっていると、端末を保護するために充電が制限される場合があります。以前より電池の減りがかなり早くなっている場合は、バッテリーの劣化も考えられます。
「充電マークが出る=必ず正常に充電が進んでいる」とは限らないので、時間を置いてバッテリーの数字が実際に増えているか確認しましょう。
スマホの充電が0%から増えない場合はどうすればいい?
完全に電池が切れたスマホは、充電器を接続してもすぐに起動しない場合があります。まずは正常に使える充電器とケーブルを接続し、そのまましばらく充電してみましょう。
電池を使い切った状態では、画面を表示したりスマホを起動したりするための電力も不足しています。そのため、充電を始めてすぐに電源ボタンを押しても反応しないことがあります。
何度も電源を入れようとしたり、充電器を短い間隔で抜き差ししたりせず、まずは充電する時間を取ってください。その後、電池のマークなどが表示されるか確認します。
しばらく充電しても0%からまったく増えない場合は、別の対応ケーブルや充電器、別のコンセントでも試してみましょう。
それでも改善しなければ、充電端子、バッテリー、スマホ本体などに不具合がある可能性もあります。長時間充電を続ければ必ず直るわけではないため、まったく反応がない状態が続く場合はメーカーや携帯電話会社などへの相談を検討しましょう。
充電器を挿しても反応しない場合は故障?
充電器を挿して反応がなくても、すぐにスマホ本体の故障と決めつける必要はありません。ケーブルやACアダプター、コンセントなど、スマホ以外に原因がある場合もあります。
最初に、ケーブルがスマホと充電器にしっかり接続されているか確認します。次に別のコンセントへ挿し、可能であれば正常に使える別の充電器やケーブルでも試してみましょう。
また、スマホの充電端子にホコリなどが入っていると、ケーブルが正しく接触しないことがあります。ただし、針やヘアピンなどを差し込んで掃除するのは避けてください。
完全な電池切れの場合は、充電を開始してもすぐには画面が反応しないこともあります。そのまましばらく充電してから確認しましょう。
別の正常な充電器やケーブルを使っても反応せず、十分に充電しても電源が入らない場合は、本体側の故障も考えられます。その場合は無理に分解せず、専門の窓口へ相談してください。
スマホを一晩充電しても大丈夫?
現在のスマホには充電を管理する機能が備わっている機種が多いため、100%になった瞬間に充電器を抜かなければ、すぐにバッテリーが壊れるというものではありません。
ただし、「一晩充電してよいか」だけでなく、どのような場所で充電しているかにも注意しましょう。スマホを布団や毛布の中に入れたり、枕やクッションの下に置いたりすると、熱がこもりやすくなります。
就寝中に充電する場合も、スマホや充電器を布などで覆わず、熱がこもりにくい場所で充電しましょう。直射日光が当たる場所や、高温になる場所も避けてください。
また、傷んだケーブルやスマホに適していない充電器を使用したまま長時間充電するのはおすすめできません。充電器やケーブルに変形、破損、異常な発熱などがないか普段から確認しておきましょう。
機種によっては、バッテリーへの負担を抑えるために充電を調整する機能も用意されています。一晩充電することだけを過度に心配するより、対応した充電器を使い、熱がこもらない安全な場所で充電することを意識するとよいでしょう。
100均などの充電ケーブルを使っても大丈夫?
「100均だから危険」「値段が高ければ必ず安全」と価格だけで判断することはできません。大切なのは、自分のスマホや充電方法に対応した製品かどうかを確認することです。
まず、iPhoneやAndroidなど、自分のスマホの充電端子に合っているか確認しましょう。USB-Cなど差し込み口の形が同じでも、すべてのケーブルが同じ充電性能や機能を備えているわけではありません。
製品のパッケージに書かれている対応機種や充電性能、使用上の注意などを確認してから使用してください。iPhoneなどで使用するアクセサリについては、メーカーが案内している対応条件も確認すると安心です。
また、購入場所や価格にかかわらず、ケーブルの被覆が破れている、端子が曲がっている、充電中に異常に熱くなるといった状態なら使用を続けないようにしましょう。
高齢者の方がご自身で選ぶのが難しい場合は、スマホの機種名を家族に伝えて一緒に選んでもらったり、携帯電話会社や販売店で対応する充電器・ケーブルを確認したりすると安心です。
スマホの充電で困ったときは、難しい原因から考える必要はありません。まずは充電器、ケーブル、コンセント、充電端子という身近なところから順番に確認することが大切です。
高齢者のスマホが充電できないときの対処法まとめ
高齢者のスマホが充電できないと、「故障したのでは?」「買い替えなければいけないの?」と心配になるかもしれません。しかし、スマホが充電できない原因は、本体の故障だけではありません。充電器やケーブルの接続、コンセント、充電端子のホコリなど、比較的簡単に確認できることが原因の場合もあります。
大切なのは、慌てて難しい操作をするのではなく、安全を確認しながら一つずつ原因を探していくことです。最後に、スマホが充電できないときの重要なポイントをもう一度確認しておきましょう。
まずは充電器・ケーブル・コンセント・端子を順番に確認する
スマホが充電できなくなったら、最初に「コンセント → 充電器(ACアダプター) → ケーブル → スマホの充電端子」という順番で確認するとわかりやすいでしょう。
ケーブルが少し抜けていないか、ACアダプターがコンセントにしっかり挿さっているかを確認します。電源タップを使用している場合は、スイッチが切れていないかも見てみましょう。
接続に問題がなければ、別のコンセントで試します。さらに、スマホに対応した正常な充電器やケーブルがあれば交換してみましょう。これだけで充電できるようになれば、スマホ本体ではなく、使用していた充電器やケーブルなどに問題があった可能性があります。
スマホ側の充電端子も確認します。ただし、ホコリやゴミが見える場合でも、針やヘアピンなどの金属を差し込んで無理に掃除しないでください。端子を傷つけるおそれがあります。
また、完全に電池が切れている場合は、充電器を挿してもすぐに画面がつかないことがあります。正常な充電器を接続した状態でしばらく待ってから、もう一度確認してみましょう。
発熱や膨らみがある場合は無理に充電しない
充電できないときに特に気をつけたいのが、スマホの異常な発熱や本体の膨らみです。いつもと明らかに違うほど熱い、背面が膨らんでいる、画面が浮いているといった症状がある場合は、無理に充電を続けないでください。
スマホが熱い場合は、充電を中止して使用も控え、直射日光の当たらない場所で自然に温度が下がるのを待ちます。早く冷やそうとして冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、氷や保冷剤を直接当てたりするのは避けましょう。
また、本体やバッテリーが膨らんでいるように見える場合は、押したり、曲げたり、自分で分解したりしないことが大切です。画面が浮いているからといって、無理に元の位置へ押し戻すことも避けてください。
発熱や膨らみなど、普段とは違う異常が見られるときは「充電できるか試し続ける」より安全を優先し、メーカーや携帯電話会社などの専門窓口へ相談しましょう。
解決しない場合は家族や携帯電話会社・メーカーに相談する
7つの対処法を試しても充電できない場合は、一人で何とかしようとする必要はありません。特にスマホの操作に慣れていない高齢者の方は、ご家族や詳しい方にスマホと充電器を一緒に確認してもらうと安心です。
家族に見てもらっても原因がわからない場合や、別の正常な充電器・ケーブルでも充電できない場合は、契約している携帯電話会社やスマホメーカーなどのサポート窓口へ相談しましょう。
相談するときは、スマホの機種名がわかると話がスムーズです。さらに、「いつから充電できないのか」「充電マークは表示されるのか」「別のケーブルを試したか」「落としたり水にぬれたりしていないか」など、現在の状態を伝えられるようにしておきましょう。
修理が必要になった場合は、可能であれば写真や電話帳など大切なデータのバックアップも確認します。また、修理中にスマホが使えなくなる可能性もあるため、ご家族との連絡方法についても事前に相談しておくと安心です。
高齢者のスマホが充電できないときは、「接続を確認する → 別の充電器やケーブルで試す → 端子や発熱を確認する → 再起動などを試す → 解決しなければ相談する」という順番で進めると、慌てず対応できます。
スマホは、家族との電話やメッセージなど、毎日の生活を支えてくれる大切な道具です。充電できないと不安になりますが、まずは安全を第一に、できるところから一つずつ確認してみてください。ご本人だけで判断するのが難しいときは無理をせず、ご家族や携帯電話会社、メーカーなどを頼りながら対応しましょう。

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