「セキュリティって、よく聞くけれど意味がよくわからない」
「パソコンやスマホの話なの?それとも防犯のこと?」
このように感じている方も多いのではないでしょうか。
セキュリティという言葉は、インターネットやスマホだけでなく、家の鍵や防犯カメラなど、私たちの身近なところでも使われています。
簡単にいうと、セキュリティとは「大切なものを危険から守り、安全な状態を保つこと」です。
この記事では、セキュリティの意味を難しい言葉をなるべく使わず、身近な例を交えながらわかりやすく説明します。
情報セキュリティやサイバーセキュリティとの違い、普段からできる基本的な対策まで紹介しますので、「セキュリティって結局何?」という疑問をここで整理していきましょう。
セキュリティの意味とは?わかりやすくいうと「大切なものを危険から守ること」
セキュリティという言葉を難しく考える必要はありません。
まずは「人や物、情報などの大切なものを、危険から守るための考え方や対策」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
たとえば、家に鍵をかけるのもセキュリティです。
スマートフォンに画面ロックを設定することや、インターネットのサービスにパスワードを設定することもセキュリティ対策にあたります。
セキュリティとは何か?言葉の意味を簡単に説明
「セキュリティ」は幅広い場面で使われる言葉です。
日本では特に、パソコンやインターネットに関する話題で耳にすることが多いため、「セキュリティ=ウイルス対策」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、実際にはもっと広い意味があります。
人を守る、建物を守る、情報を守る、お金を守るなど、「守りたいもの」があれば、そこにはセキュリティという考え方があります。
たとえば銀行では、暗証番号によって本人以外がお金を引き出しにくくしています。
オフィスでは、社員証がなければ特定の部屋へ入れないようにしていることがあります。
インターネットでは、IDやパスワードを使って本人かどうかを確認します。
このように、危険や不正をできるだけ防ぎ、安全な状態を保つための仕組み全般がセキュリティです。
英語の「security」にはどんな意味がある?
セキュリティは、英語の「security」から来た言葉です。
英語のsecurityには、「安全」「安心」「防護」などの意味があります。
日本語でも、その基本的なイメージは同じです。
ただし、日本で「セキュリティ」という場合には、日常会話よりもITや防犯に関する場面で使われることが多くなっています。
たとえば、
「スマホのセキュリティを強化する」
という場合は、第三者から不正に使われたり、情報を盗まれたりしないよう対策を強くするという意味です。
「会社のセキュリティを見直す」
という場合には、パソコンやネットワークだけでなく、社員のルールや建物への入退室管理まで含むこともあります。
つまり、使われる場面によって守る対象は変わりますが、「危険から守る」という中心的な意味は共通しています。
セキュリティとセーフティの違い
セキュリティと似た言葉に「セーフティ(safety)」があります。
どちらも「安全」に関係するため、違いがわかりにくいですよね。
一般的には、セーフティは事故や故障、災害などから安全を守る場面で使われることが多く、セキュリティは盗難や不正アクセスなど、人の悪意を含む脅威から守る場面でよく使われます。
| 言葉 | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| セキュリティ | 不正や犯罪などから守る | 不正アクセス対策、防犯、盗難対策 |
| セーフティ | 事故や危険から安全を守る | 転倒防止、事故防止、安全装置 |
ただし、実際には両方の言葉が重なって使われる場面もあります。
「セキュリティ=意図的な攻撃への対策」「セーフティ=事故などへの安全対策」というイメージを持っておけば、まずは十分です。
セキュリティを身近な例で考えてみよう
「セキュリティ」という言葉だけを見ると、ITに詳しい人のための難しい話に感じるかもしれません。
しかし、実は私たちは毎日の生活の中で、すでにさまざまなセキュリティ対策を利用しています。
家の鍵や防犯カメラもセキュリティのひとつ
もっとも身近な例が、家の鍵です。
外出するときに玄関の鍵をかけるのは、知らない人が勝手に家へ入ることを防ぐためですよね。
防犯カメラやオートロック、センサーライトなども、建物や人を守るためのセキュリティ対策です。
会社では、社員証やICカードを使わなければオフィスへ入れない場合もあります。
このような対策は「物理的セキュリティ」と呼ばれることがあります。
つまり、セキュリティはパソコンの中だけの話ではありません。
現実の建物や設備、人を守ることもセキュリティの大切な役割です。
スマホのロックやパスワードもセキュリティ対策
スマートフォンにも、たくさんの個人情報が保存されています。
写真や連絡先だけでなく、メール、SNS、ネットショッピング、銀行や決済サービスを利用している方も多いでしょう。
もしスマートフォンを落としたとき、誰でも中身を見ることができたら困りますよね。
そこで役立つのが、パスコードや指紋認証、顔認証などの画面ロックです。
これらは「このスマートフォンを使ってよい人なのか」を確認するためのセキュリティ対策です。
インターネットサービスで使うIDやパスワードも、同じように本人以外が勝手に利用することを防ぐために使われています。
パソコンやインターネットでは「情報」を守ることが大切
パソコンやインターネットの世界では、特に「情報」が重要になります。
名前や住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報などは、知らない人に勝手に見られたくない情報です。
企業であれば、顧客情報や社員の情報、取引先の情報、新商品の資料なども大切な情報になります。
こうした情報を、盗まれたり、勝手に書き換えられたり、使えなくなったりしないように守る考え方が「情報セキュリティ」です。
情報セキュリティとは?守るべき3つの基本要素
情報セキュリティを理解するときに、基本となる3つの要素があります。
機密性・完全性・可用性です。
専門的に見える言葉ですが、意味はそれほど難しくありません。
| 要素 | 簡単な意味 | 身近な例 |
|---|---|---|
| 機密性 | 見てよい人だけが情報を見られる | スマホをパスコードでロックする |
| 完全性 | 情報が正しく保たれている | 送ったメッセージが勝手に書き換えられない |
| 可用性 | 必要なときに情報を使える | 保存した写真を必要なときに見られる |
機密性|見せてはいけない人に情報を見せない
機密性とは、情報を利用することが認められた人だけが、その情報へアクセスできる状態を保つことです。
たとえば、自分のSNSアカウントへ他人が自由にログインできたら困りますよね。
IDやパスワードなどによって本人確認を行い、関係のない人が情報を見られないようにすることが機密性を守る対策のひとつです。
完全性|情報を正しく保つ
完全性とは、情報が勝手に書き換えられたり壊されたりせず、正しい状態に保たれていることです。
たとえば、ネットショップで「1個注文した」というデータが第三者によって「100個」に書き換えられてしまったら大変です。
情報は、見られないようにするだけでは十分ではありません。
内容そのものが正しい状態で保存されていることも大切です。
可用性|必要なときに情報を使えるようにする
可用性とは、利用する権限がある人が、必要なときに情報やシステムを使える状態を保つことです。
たとえば、スマートフォンに大切な写真を保存していても、故障してすべて見られなくなってしまえば困ります。
会社でも、必要なシステムが長時間停止すると仕事ができなくなることがあります。
そのため、故障やトラブルに備えてバックアップを取ったり、システムを安定して利用できるようにしたりすることも、情報セキュリティの一部なのです。
セキュリティにはどんな種類がある?
セキュリティは、守る対象によっていくつかの種類に分けて考えることができます。
名称をすべて暗記する必要はありません。
「何を守るのか」に注目すると理解しやすくなります。
情報セキュリティとサイバーセキュリティ
情報セキュリティは、紙の書類からパソコン内のデータまで、情報そのものを幅広く守る考え方です。
一方、サイバーセキュリティは、インターネットやコンピューターなどのサイバー空間で起こる攻撃や被害から守るための対策を指します。
たとえば、顧客名簿が印刷された紙を鍵付きの棚で管理するのは、情報セキュリティの対策です。
インターネットを通じた不正アクセスを防ぐのは、サイバーセキュリティの対策と考えられます。
両者には重なる部分も多いため、日常生活では厳密に区別できなくても問題ありません。
ネットワークやパソコンを守るセキュリティ
会社や家庭では、パソコンやスマートフォンなど、さまざまな機器がインターネットにつながっています。
こうした通信を安全に保つための対策を、ネットワークセキュリティと呼びます。
不審な通信を遮断したり、不正なアクセスを検知したりして、ネットワークを守ります。
また、パソコンやスマートフォンなど、それぞれの端末を守る対策も重要です。
端末のOSやソフトウェアを更新したり、画面をロックしたりすることもセキュリティ対策になります。
建物や設備を守る物理的なセキュリティ
情報を守るためには、パソコンだけを守ればよいわけではありません。
たとえば、重要なデータが入ったパソコンを誰でも持ち出せる状態にしていれば、情報を盗まれる危険があります。
そのため、鍵をかける、防犯カメラを設置する、入室できる人を制限するといった対策も必要です。
このように、建物や機器などを実際の侵入や盗難から守る方法を「物理的セキュリティ」と呼びます。
【図解を入れるならここ】
「セキュリティ」という大きな円の中に、「情報」「ネットワーク・パソコン」「建物・設備」を配置した図にすると、セキュリティの全体像が初心者にも伝わりやすくなります。
セキュリティが必要なのはなぜ?
セキュリティ対策が必要なのは、大切な情報や財産を守るだけではありません。
被害が周囲へ広がることを防ぎ、安心してサービスや機器を利用するためにも重要です。
個人情報や大切なデータを守るため
スマートフォンやパソコンには、多くの個人情報が保存されています。
写真、メール、連絡先、住所、ネットショップの履歴など、人に知られたくない情報も少なくありません。
セキュリティが不十分だと、こうした情報を第三者に見られたり、盗まれたりする可能性があります。
また、大切な写真や文書がウイルスなどによって失われることも考えられます。
情報を「盗まれないようにする」だけでなく、「失わないようにする」ことも大切なのです。
不正アクセスやウイルスなどの被害を防ぐため
インターネットには便利なサービスがたくさんありますが、すべてが安全とは限りません。
他人のアカウントへ不正にログインしようとしたり、悪意のあるプログラムを送りつけたりする攻撃もあります。
セキュリティ対策を行うことで、このような攻撃を受ける可能性や、攻撃された場合の被害を小さくすることにつながります。
企業では信用や事業を守ることにもつながる
企業では、自社の情報だけでなく、顧客や取引先から預かった情報も扱っています。
もし顧客情報が流出すれば、その情報を悪用される可能性があります。
さらに、会社への信用が低下したり、業務を停止せざるを得なくなったりすることもあります。
そのため企業では、セキュリティを単なる「パソコンの問題」としてではなく、会社全体で取り組むべき課題として考える必要があります。
セキュリティを脅かす代表的な危険
では、セキュリティを脅かすものには何があるのでしょうか。
代表的なものを知っておくと、「なぜ対策が必要なのか」も理解しやすくなります。
マルウェア・ランサムウェア
マルウェアとは、パソコンやスマートフォンなどへ悪影響を与えることを目的とした不正なプログラムの総称です。
一般に「コンピューターウイルス」と呼ばれているものも、広い意味ではマルウェアに含まれます。
なかでも注意したいのがランサムウェアです。
ランサムウェアに感染すると、データを暗号化するなどして使えなくされ、元に戻すことと引き換えに金銭を要求される場合があります。
個人だけでなく、企業や組織にとっても大きな脅威です。
フィッシング詐欺・不正アクセス
フィッシングとは、本物の企業やサービスを装ったメールやSMSなどから偽サイトへ誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させようとする手口です。
メールの文章やサイトの見た目が本物に似ている場合もあり、一目では判断しにくいことがあります。
また、盗まれたIDやパスワードなどを使って、本人になりすましてサービスへログインされることもあります。
これが不正アクセスの一例です。
情報漏えいは人のミスから起こることもある
セキュリティ上の問題は、外部からのサイバー攻撃だけで起こるわけではありません。
メールを間違った相手へ送ったり、USBメモリーをなくしたり、重要な書類を置き忘れたりすることでも情報は漏れる可能性があります。
つまり、セキュリティを守るためには、便利なソフトを導入するだけでは十分ではありません。
一人ひとりが情報の扱い方に気をつけることも、大切なセキュリティ対策です。
初心者でもできる基本的なセキュリティ対策
「セキュリティは難しそう」と感じるかもしれませんが、専門家でなくてもできることはたくさんあります。
まずは特別な知識を必要としない基本的な対策から始めてみましょう。
OSやソフトウェアを最新の状態にする
パソコンやスマートフォンで使っているOSやアプリには、ときどきセキュリティ上の弱点が見つかることがあります。
このような弱点は「脆弱性(ぜいじゃくせい)」と呼ばれます。
メーカーは、見つかった問題を修正するためにアップデートを提供することがあります。
更新を長期間放置していると、すでに知られている弱点を攻撃に利用される可能性があります。
OSやアプリの更新通知が届いたら内容を確認し、できるだけ最新の状態を保つことが基本です。
パスワードを適切に管理して多要素認証を利用する
パスワードは、アカウントを守るための大切な鍵です。
簡単に推測できる文字列を使ったり、複数のサービスで同じパスワードを使い回したりすると、ひとつのパスワードが知られたときに被害が広がる可能性があります。
また、利用できるサービスでは「多要素認証」を設定すると、さらに安全性を高めやすくなります。
多要素認証とは、パスワードだけでなく、スマートフォンへの確認通知や認証アプリなど、別の方法も組み合わせて本人確認を行う仕組みです。
怪しいメールやURLを安易に開かない
「アカウントが停止されます」
「至急確認してください」
「荷物をお届けできませんでした」
このように不安をあおったり、急がせたりして、メールやSMSに記載されたURLを開かせようとする場合があります。
表示されている会社名だけで本物だと判断せず、不審に感じたときはメール内のURLからアクセスしないことが大切です。
普段使っている公式アプリや、あらかじめ登録している公式サイトから状況を確認しましょう。
大切なデータはバックアップしておく
どれだけ気をつけても、機器の故障や操作ミスなどを完全になくすことはできません。
そこで重要になるのがバックアップです。
バックアップとは、大切なデータのコピーを別の場所にも保存しておくことです。
パソコンが故障した場合や、データを誤って削除してしまった場合でも、バックアップがあれば元に戻せる可能性があります。
写真や仕事の資料など、「なくなったら困るもの」がある場合は、日ごろからバックアップを意識しておくと安心です。
セキュリティについてよくある疑問
最後に、「セキュリティの意味」を調べている方が疑問に思いやすいポイントをまとめます。
セキュリティと情報セキュリティは同じ意味?
まったく同じではありません。
セキュリティは、人・建物・物・情報などを危険から守る考え方全体を表す広い言葉です。
その中で、情報を守ることに焦点を当てたものが「情報セキュリティ」です。
そのため、情報セキュリティはセキュリティの一分野と考えるとわかりやすいでしょう。
セキュリティ対策をすれば100%安全になる?
残念ながら、「この対策をすれば絶対に安全」と言い切ることはできません。
攻撃の方法は変化しますし、新しい弱点が見つかることもあります。
また、人の操作ミスによって問題が起こることもあります。
そのためセキュリティでは、ひとつの対策だけに頼らず、パスワード管理、アップデート、バックアップなど複数の対策を組み合わせることが大切です。
個人でもセキュリティ対策は必要?
必要です。
インターネットを利用している人であれば、誰でもセキュリティと無関係ではありません。
スマートフォンでSNSやメール、ネットショッピング、オンラインバンキングなどを利用していれば、そこには大切な情報が含まれています。
とはいえ、最初から専門的な対策をすべて覚える必要はありません。
スマートフォンに画面ロックを設定する、OSを更新する、パスワードを使い回さない、怪しいURLを開かないといった基本を習慣にすることから始めてみてください。
まとめ|セキュリティの意味を難しく考えなくても大丈夫
セキュリティとは、簡単にいうと「大切なものを危険から守り、安全な状態を保つこと」です。
パソコンやインターネットだけの専門用語ではありません。
家の鍵や防犯カメラ、スマートフォンの画面ロックなども身近なセキュリティの例です。
そして、インターネットやパソコンの世界では、個人情報や大切なデータなどを守る「情報セキュリティ」が重要になります。
難しい専門用語をすべて覚えることよりも、まずは「何を、何から守りたいのか」と考えると、セキュリティの意味が理解しやすくなります。
日常生活では、OSやアプリを更新する、パスワードを適切に管理する、怪しいメールやURLに注意する、大切なデータをバックアップするといった基本的な対策から始めてみましょう。
ひとつひとつは小さな対策でも、組み合わせて続けることが、大切な情報や自分自身を守ることにつながります。

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