バックアップの意味がわからないあなたへ、やさしい説明

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「バックアップしてください」とスマホやパソコンに表示されて、「バックアップって何?」「何をすればいいの?」と困ったことはありませんか?

バックアップとは、簡単にいうと「大切なデータを、もしものときのために複製して保存しておくこと」です。データ消失に備えるなら、元のデータとは別の機器やクラウドなどに保存しておくと安心です。

たとえば、スマホに入っている家族の写真をクラウドなどにも保存しておけば、スマホが故障したり紛失したりしたときに、大切な写真を取り戻せる可能性があります。

「コピーと何が違うの?」「バックアップしたら元のデータは消してもいい?」「スマホではどうすればいい?」など、初めてだとわかりにくいことも多いですよね。

この記事では、バックアップの意味から必要な理由、保存方法、スマホやパソコンでの考え方まで、専門知識がなくてもわかるようにやさしく説明します。

まずは「バックアップとは何なのか」から見ていきましょう。

  1. バックアップの意味とは?大切なデータを別の場所にコピーしておくこと
    1. 「バックアップを取る」とはどういう意味?
    2. 普通のコピーとバックアップは何が違う?
    3. backupの英語の意味や言い換えも確認
  2. なぜバックアップが必要なの?身近な例でわかりやすく解説
    1. スマホやパソコンは突然故障することがある
    2. 間違えて写真やファイルを削除してしまうこともある
    3. ウイルスやランサムウェアによってデータを失うこともある
    4. バックアップがあれば元に戻せる可能性がある
  3. バックアップと同期は同じではないので注意
    1. 同期は複数の場所で同じデータを使いやすくする仕組み
    2. 同期先からも削除されるサービスがある
    3. 「クラウドにあるからバックアップ済み」とは限らない
  4. バックアップはどこに保存する?初心者向けに主な方法を紹介
    1. 外付けHDD・SSDなどに保存する
    2. クラウドに保存する
    3. 大切なデータは複数の場所に保存すると安心
  5. スマホの「バックアップ」とは?機種変更のときにも役立つ
    1. iPhoneはiCloudなどを利用できる
    2. AndroidはGoogleアカウントなどを利用できる
    3. 写真・連絡先・アプリなど、何が保存されるか確認しておこう
  6. パソコンのバックアップとは?写真や文書を守る基本的な方法
    1. 残したいファイルを外付けHDDやSSDなどに保存する
    2. 自動バックアップを設定すると忘れにくい
    3. 同じパソコンの中だけにコピーするのは避けよう
  7. バックアップの種類は?初心者はまず3つを知っておけばOK
    1. フルバックアップはすべてのデータを保存する方法
    2. 増分バックアップは前回から変わったデータを保存する方法
    3. 差分バックアップはフルバックアップ後の変更分を保存する方法
  8. バックアップについてよくある疑問
    1. バックアップしたら元のデータは消してもいい?
    2. バックアップはどのくらいの頻度で取ればいい?
    3. バックアップはUSBメモリでもいい?
    4. バックアップしたデータはどこにある?
    5. バックアップと復元(リストア)はどう違う?
  9. まとめ:バックアップの意味は「もしものときのためにデータを別の場所にも残すこと」
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バックアップの意味とは?大切なデータを別の場所にコピーしておくこと

バックアップとは、大切なデータが消えたり壊れたりした場合に備えて、データの複製を別の場所に保存しておくことです。

たとえば、スマホの中に大切な写真が100枚入っているとします。

その写真がスマホの中にしかなければ、スマホが故障したり紛失したりしたときに、写真も失ってしまう可能性があります。

そこで、同じ写真をクラウドやパソコンなど、スマホとは別の場所にも保存しておきます。

イメージすると次のようになります。

【元のデータ】
スマホの中にある写真
【バックアップ】
クラウドやパソコンなどにも同じ写真を保存

こうして予備のデータを残しておけば、元のデータに問題が起きたときに、バックアップから戻せる可能性があります。

「絶対に消したくない写真や書類を、もう1か所にも残しておく」と考えるとわかりやすいでしょう。

【図解を入れるならここ】
「スマホ・パソコンの元データ → クラウド・外付けストレージなどへバックアップ → 元データを失った場合に復元」という流れを図にすると、初心者にも意味が伝わりやすくなります。

「バックアップを取る」とはどういう意味?

「バックアップを取る」という言葉もよく使われます。

これは難しい操作を意味する言葉ではなく、基本的には「元のデータとは別に、予備となるデータを保存しておく」という意味です。

たとえば、

・スマホの写真をクラウドにも保存する
・パソコンの文書を外付けHDDやSSDにも保存する
・大切なファイルを別の保存場所にも残しておく

といったことがバックアップにあたります。

バックアップする対象は写真だけではありません。

スマホの連絡先や設定、パソコンで作成した文書、仕事の資料など、失うと困るさまざまなデータが対象になります。

そして、バックアップを理解するときに大切なのが、「元のデータとは別に予備を残しておく」という考え方です。

たとえば、パソコンの「写真」フォルダにある画像を、同じパソコンの別のフォルダにもコピーしたとします。

コピー自体はできていますが、そのパソコンが故障してデータを読み出せなくなれば、元の写真もコピーした写真も同時に失う可能性があります。

そのため、大切なデータを守る目的なら、外付けHDDやSSD、クラウドなど、元データとは別の保存先を利用することが重要です。

普通のコピーとバックアップは何が違う?

バックアップではデータを「コピー」するため、「コピーとバックアップは同じでは?」と思うかもしれません。

たしかに、データを複製するという作業そのものはよく似ています。

違いを理解するポイントは「何のためにコピーするのか」です。

項目 コピー バックアップ
主な目的 データを複製して利用する データ消失などに備える
保存場所 目的によってさまざま 元データと同時に失わない保存先が安心
元データを失った場合 保存方法によってはコピーも一緒に失う可能性がある 正常なバックアップが残っていれば復元できる可能性がある

たとえば、旅行の写真を友人に渡すために複製するのは「コピー」です。

一方、「スマホが壊れても写真を失わないようにクラウドなどにも保存しておこう」という目的で複製するのが「バックアップ」です。

つまり、バックアップでは「もし元データを失っても困らないように予備を残す」という目的が重要なのです。

なお、バックアップがあれば必ずデータを復元できるとは限りません。

保存先の故障やバックアップの失敗なども考えられるため、本当に大切なデータは複数の場所に保存することも検討しましょう。

backupの英語の意味や言い換えも確認

「バックアップ」は英語の「backup」から来た言葉です。

backupには「支援」「予備」「代替」といった意味があります。

日常生活でも「バックアップ要員」のような表現を耳にすることがありますよね。この場合も、必要になったときに代わりとなったり支えたりする存在を意味しています。

パソコンやスマホで使われる「バックアップ」も、考え方はよく似ています。

何かあったときのために用意しておく予備のデータと考えると、言葉の意味を覚えやすいでしょう。

たとえば、

「スマホを買い替える前に写真のバックアップを取っておく」

という場合は、

「スマホを買い替える前に、写真を失わないよう予備のデータを別の場所に保存しておく」

と言い換えることができます。

また、「バックアップを取る」「バックアップする」「データをバックアップしておく」といった言い方も、基本的には同じ考え方です。

なぜバックアップが必要なの?身近な例でわかりやすく解説

「今までデータが消えたことはないから、バックアップしなくても大丈夫」と思う方もいるかもしれません。

しかし、スマホやパソコンに保存したデータは、ずっと安全に残るとは限りません。

機器の故障だけでなく、操作ミスや紛失、ウイルスなど、思わぬ原因で大切なデータを失うことがあります。

ここからは、バックアップが必要になる代表的なケースを身近な例から見ていきましょう。

スマホやパソコンは突然故障することがある

スマホやパソコンは機械なので、故障する可能性があります。

「昨日まで普通に使えていたのに、突然電源が入らなくなった」ということも考えられます。

そんなとき、機器の中にしかデータを保存していなければ、

・家族やペットの写真
・旅行の写真や動画
・学校や仕事で作った文書
・大切な連絡先

などを読み出せなくなる可能性があります。

バックアップを別の場所に保存しておけば、端末が故障しても、そこからデータを戻せる可能性があります。

特に、「なくなったら作り直せないデータ」から優先してバックアップすると考えるとわかりやすいでしょう。

間違えて写真やファイルを削除してしまうこともある

データを失う原因は、機器の故障だけではありません。

自分の操作ミスで大切な写真やファイルを消してしまうこともあります。

たとえば、スマホの写真を整理していて必要な写真まで削除したり、パソコンで似た名前のファイルを間違えて削除したりするケースです。

ゴミ箱などから戻せる場合もありますが、いつでも復元できるとは限りません。

そのため、失いたくないデータは「消えてから何とかする」のではなく、「消える前に予備を作っておく」ことが大切です。

ウイルスやランサムウェアによってデータを失うこともある

ウイルスなどの不正なプログラムによって、データが破損したり利用できなくなったりする場合もあります。

特に注意したいもののひとつが「ランサムウェア」です。

ランサムウェアとは、パソコンなどのデータを暗号化して利用できない状態にし、元に戻すことなどと引き換えに金銭を要求する不正プログラムです。

こうした被害への対策では、ウイルス対策だけでなく、重要なデータを適切にバックアップしておくことも大切です。

ただし、バックアップ先が常にパソコンと接続・同期されているなど、保存方法によってはバックアップ側まで影響を受ける可能性があります。

そのため、「バックアップを1つ作れば絶対に安全」というわけではありません。

バックアップがあれば元に戻せる可能性がある

バックアップの大きな役割は、元のデータを失ったときに、保存しておいたデータから復元できるようにすることです。

「復元」は、保存しておいたバックアップデータを使って、必要なデータなどを元の状態へ戻すことをいいます。「リストア」と呼ばれることもあります。

たとえば、スマホを紛失して新しいスマホに交換した場合でも、写真や連絡先などが適切にバックアップされていれば、新しい端末へ戻せる場合があります。

パソコンでも同じです。

外付けHDDやSSD、クラウドなどにファイルを保存しておけば、パソコン本体が故障した場合でも、バックアップした時点のファイルを利用できる可能性があります。

ここで覚えておきたいのは、バックアップは「データが消えないようにする魔法」ではなく、「データを失ったときに備えて、別の場所にも予備を残しておく仕組み」だということです。

この違いを理解しておくと、「なぜバックアップが必要なのか」もわかりやすくなります。

バックアップと同期は同じではないので注意

スマホやパソコンを使っていると、「同期」という言葉もよく目にします。

バックアップと同期は、どちらも複数の場所にデータが存在することがあるため、同じように感じるかもしれません。

しかし、バックアップと同期は目的が違います。

簡単にいうと、バックアップは「もしものときに備えて予備のデータを残しておくこと」、同期は「複数の端末や保存場所でデータの状態をそろえること」です。

項目 バックアップ 同期
主な目的 データ消失などに備える 複数の場所でデータの状態をそろえる
データを削除したとき バックアップ側に残る場合がある 設定やサービスによっては同期先からも削除される
主なメリット 問題が起きたときにデータを戻せる可能性がある 複数の端末で同じデータを利用しやすい

ただし、サービスによって仕組みは異なります。クラウドサービスには同期だけでなく、削除したファイルの復元や過去の状態へ戻す機能などが用意されている場合もあります。

そのため、「クラウドを使っている=必ずバックアップできている」と考えるのではなく、利用しているサービスがどのような仕組みなのかを確認することが大切です。

同期は複数の場所で同じデータを使いやすくする仕組み

同期は、複数の端末や保存場所でデータを同じ状態にそろえるために使われます。

たとえば、パソコンで編集したファイルをクラウド経由でスマホやタブレットから確認するといった使い方があります。

写真や予定、連絡先などを複数の端末で利用するときにも便利です。

ただし、同期の主な目的は「予備を保管すること」ではなく、「データの状態をそろえること」です。

この点がバックアップとの大きな違いです。

同期先からも削除されるサービスがある

同期をバックアップと同じだと思っていると、思わぬところで困る場合があります。

たとえば、スマホとクラウド上の写真が同期される仕組みでは、一方で写真を削除すると、その変更がもう一方にも反映される場合があります。

「スマホから消してもクラウドに残っているだろう」と思って削除したところ、クラウド側からも消えてしまう、といったことが起こる可能性があるのです。

もちろん、実際の動作はサービスや設定によって異なります。

削除したデータを一定期間保管する「ゴミ箱」のような機能が用意されているサービスもあります。

大切な写真やファイルを扱うときは、削除する前に「このデータを消したら、ほかの端末やクラウドからも消えるのか」を確認しておくと安心です。

「クラウドにあるからバックアップ済み」とは限らない

クラウドとは、インターネットを通してデータを保存したり利用したりできる仕組みです。

スマホの写真や連絡先などをクラウドに保存している方も多いでしょう。

クラウドはバックアップ先として利用できる場合がありますが、クラウドにデータがあるだけで、必ずしも「安全なバックアップができている」とは限りません。

同期によって元データの削除がクラウド側にも反映される場合や、保存対象になっていないデータがある場合などが考えられるからです。

まずは利用しているサービスについて、

・何のデータが保存されるのか
・自動で保存されるのか
・元データを削除するとどうなるのか
・削除したデータを戻せる期間はあるのか

などを確認しておきましょう。

「クラウドという場所にあるか」だけでなく、必要になったときにデータを戻せる状態になっているかを見ることが大切です。

バックアップはどこに保存する?初心者向けに主な方法を紹介

バックアップの意味がわかったら、次に気になるのが「どこに保存すればいいの?」ということではないでしょうか。

家庭でスマホやパソコンを使う場合、代表的な保存先には外付けHDD・SSDなどの外部ストレージと、クラウドがあります。

それぞれに特徴があるため、「どれが絶対に一番いい」というものではありません。

保存先 特徴 向いている使い方
外付けHDD 大容量のデータを保存しやすい パソコンの写真・動画・文書などをまとめて保存したい
外付けSSD 高速で、持ち運びしやすい製品も多い データを比較的すばやく保存・読み込みしたい
クラウド インターネット経由で利用する スマホの写真などを自動的に保存したい、別の場所にもデータを持ちたい

どの方法を選ぶ場合でも、バックアップ先そのものが故障したり、利用できなくなったりする可能性はあります。

特に失いたくないデータは、1つの保存先だけに頼らないことも大切です。

外付けHDD・SSDなどに保存する

パソコンのバックアップで利用しやすいのが、外付けHDDや外付けSSDです。

パソコンにつないで、写真や動画、文書などのデータを保存できます。

HDDは大容量の製品が多く、大量の写真や動画を保存したい場合にも使われています。

SSDはHDDとはデータを記録する仕組みが異なり、読み書きが速いことなどが特徴です。

ただし、どちらも故障しないわけではありません。

「外付けHDDに移したから、パソコン側のデータは全部消してしまおう」とすると、今度は外付けHDDだけにデータが存在する状態になります。

1つしか存在しないデータは、予備のコピーがない状態だと覚えておきましょう。

また、USBメモリやSDカードなどにもデータをコピーできますが、長期間保管する大切なデータについては、1つの媒体だけに頼らないほうが安心です。

クラウドに保存する

クラウドを利用する方法もあります。

クラウドの場合、自宅のスマホやパソコンとは別の場所にあるサービス事業者のシステムへ、インターネットを通じてデータを保存できます。

そのため、スマホを紛失したり、パソコンが故障したりしても、保存されているデータを別の端末から利用できる場合があります。

また、サービスによっては自動保存の機能が用意されているため、毎回自分で外付けHDDなどへコピーする手間を減らせるのも便利な点です。

一方で、

・無料で使える容量に上限がある
・容量を増やすと料金がかかる場合がある
・インターネット環境が必要になる
・保存対象や同期の仕組みがサービスによって異なる

といった点は確認しておきましょう。

クラウドを利用するときも、「何が保存されているのか」を一度確認することが大切です。

大切なデータは複数の場所に保存すると安心

「外付けHDDとクラウド、どちらを選べばいいの?」と迷う方もいるでしょう。

特に大切なデータなら、どちらか1つに決めるのではなく、複数の場所へ保存する方法があります。

たとえば、

パソコン本体
外付けHDDにも保存
さらにクラウドにも保存

という形です。

こうしておけば、パソコンが故障しても外付けHDDやクラウドにデータが残っている可能性があります。

さらに、外付けHDDが故障した場合でもクラウド側にデータがあれば、すべてのデータを一度に失うリスクを減らせます。

ちなみに、より安全性を高める方法として「3-2-1ルール」という考え方もあります。

これは簡単にいうと、

・データを合計3つ持つ
・2種類の異なる媒体などに保存する
・そのうち1つを離れた場所に保管する

という考え方です。

ただし、バックアップを初めて行う方が、最初から完璧な環境を作ろうとする必要はありません。

まずは「大切なデータをスマホやパソコンの中だけに置かない」ことから始めてみましょう。

写真や文書など、なくなると困るデータを1つ選び、外付けストレージや適切なクラウドサービスなど、別の場所にも保存しておくだけでも最初の一歩になります。

スマホの「バックアップ」とは?機種変更のときにも役立つ

スマホで「バックアップ」という言葉を目にする機会は多いですよね。

スマホのバックアップとは、スマホの中にある大切なデータや設定などを、もしものときに備えて保存しておくことです。

スマホには、写真や動画だけでなく、連絡先やアプリなどさまざまなデータが入っています。

バックアップしておけば、スマホが故障・紛失した場合や、新しいスマホへ機種変更するときに、保存しておいたデータを復元できる場合があります。

ただし、「スマホをバックアップしたから、中身が何もかも保存されている」とは限りません。

利用するサービスやアプリなどによって、バックアップされるデータは異なります。

「バックアップをしたか」だけではなく、「自分が残したいデータが保存されているか」まで確認することが大切です。

iPhoneはiCloudなどを利用できる

iPhoneでは、iCloudを使ってバックアップを作成できます。

iCloudバックアップでは、iCloudに定期的に同期されていないデバイス上の情報や設定が保存されます。

たとえば、デバイスの設定やホーム画面のレイアウト、アプリの配置などが含まれます。

一方、iCloud写真をオンにしている写真など、すでにiCloudに保存・同期されているデータについては、iCloudバックアップに重ねて保存されるわけではありません。

つまり、iPhoneでは「iCloudに同期・保存されているデータ」と「iCloudバックアップとして保存されるデータ」があると考えるとわかりやすいでしょう。

また、iCloudには利用できるストレージ容量があります。

バックアップに必要な空き容量が不足している場合などはバックアップできないことがあるため、設定画面からバックアップの状況を確認しておくと安心です。

機種変更の直前になって慌てないよう、普段からバックアップされているか確認しておきましょう。

AndroidはGoogleアカウントなどを利用できる

Androidスマホでは、Googleアカウントを利用してデータをバックアップできます。

Googleの公式情報では、スマホのバックアップ対象として、アプリとアプリデータ、通話履歴、連絡先、デバイスの設定、SMS・MMSメッセージなどが案内されています。

また、特定のGoogleアプリを利用することでバックアップされるデータもあります。

ただし、アプリによっては一部の設定やデータをバックアップ・復元できない場合があります。

そのため、「Androidのバックアップをオンにしたから、すべてのアプリの中身まで必ず戻せる」とは考えないようにしましょう。

写真や動画については、Googleフォトのバックアップを利用できます。

Googleフォトでバックアップをオンにすると、写真や動画をGoogleアカウントへ自動的に保存できます。

ただし、Androidではバックアップするデバイスのフォルダを選択できるため、カメラ以外のアプリなどで保存された画像については、対象のフォルダがバックアップされる設定になっているか確認しておくと安心です。

また、Androidのバージョンや端末メーカーなどによって設定画面が異なる場合があります。

実際にバックアップするときは、使用しているスマホの設定画面やメーカーの公式サポート情報も確認してください。

写真・連絡先・アプリなど、何が保存されるか確認しておこう

スマホのバックアップで特に注意したいのが、「バックアップしたつもり」になってしまうことです。

「バックアップ完了」と表示されたからといって、自分が残したいデータがすべて同じ方法で保存されているとは限りません。

たとえば、

・写真や動画
・電話番号などの連絡先
・アプリ
・アプリ内のデータ
・メッセージ
・スマホの設定

などは、それぞれ保存の仕組みが異なる場合があります。

特にアプリ内のデータについては注意が必要です。

アプリによっては、スマホ本体のバックアップとは別に、独自のデータ移行や引き継ぎ操作が必要になる場合があります。

そのため、機種変更をするときは、スマホ本体のバックアップだけで終わりにせず、失いたくないアプリについても引き継ぎ方法を確認しておきましょう。

写真や動画が大切な方は、利用しているサービスのバックアップ状況も確認しておくと安心です。

バックアップは「設定をオンにしたから終わり」ではなく、自分が残したいデータがきちんと保存されているか確認することが大切です。

パソコンのバックアップとは?写真や文書を守る基本的な方法

パソコンにも、写真や動画、仕事や学校で作った文書など、大切なデータがたくさん保存されています。

パソコンのバックアップも基本的な考え方はスマホと同じです。

失いたくないデータを、パソコン本体とは別の場所にも保存しておきます。

バックアップ先としては、外付けHDDやSSD、クラウドなどがあります。

また、WindowsやMacにはバックアップに利用できる機能が用意されており、利用する環境によってさまざまな方法を選べます。

最初からパソコン内のすべてを完璧にバックアップしようとすると難しく感じるかもしれません。

まずは、「消えたら困るものは何だろう?」と考えるところから始めるとわかりやすいでしょう。

残したいファイルを外付けHDDやSSDなどに保存する

初心者にもイメージしやすいのが、大切なファイルを外付けHDDやSSDなどへ保存する方法です。

たとえば、

・家族や旅行の写真
・撮影した動画
・仕事で作成した文書
・学校で作成した資料
・自分で作った作品

など、「もう一度手に入れることが難しいデータ」を優先して考えてみましょう。

パソコンに外付けHDDやSSDを接続し、必要なファイルをコピーすれば、パソコン本体とは別の場所にもデータを持つことができます。

ただし、コピーが終わったからといって、パソコン本体のデータをすぐ削除してしまうのはおすすめできません。

外付けHDDにしか残っていなければ、今度は外付けHDDが故障したときにデータを失う可能性があるからです。

「移動して1つだけ残す」のではなく、「元データとは別に予備を残す」と考えるのがバックアップの基本です。

自動バックアップを設定すると忘れにくい

バックアップで難しいのは、一度行うことよりも続けることかもしれません。

たとえば、1月1日にバックアップを取ったあと、半年間まったくバックアップしなかったとします。

7月にパソコンが故障した場合、1月時点のデータは残っていても、その後に作成・保存したデータがバックアップされていない可能性があります。

そこで便利なのが、自動バックアップです。

パソコンの機能やバックアップ用ソフト、クラウドサービスなどには、決めた条件やタイミングで自動的にバックアップできるものがあります。

自動化しておけば、「バックアップするのを忘れていた」という状況を減らせます。

ただし、自動バックアップを設定した場合も任せきりにはせず、ときどき正常にバックアップできているか確認することが大切です。

同じパソコンの中だけにコピーするのは避けよう

バックアップ初心者が特に覚えておきたいのが、保存場所です。

たとえば、パソコンの「ドキュメント」フォルダにある大切なファイルをコピーし、同じパソコンの別のフォルダへ貼り付けたとします。

ファイルは2つになっていますが、パソコンそのものが故障してストレージを読み出せなくなれば、両方のファイルを失う可能性があります。

そのため、データ消失に備えるバックアップでは、元データとは別の保存先を用意することが重要です。

外付けHDDやSSD、適切なクラウドサービスなどを利用すれば、パソコン本体に問題が起きた場合にもデータが残る可能性を高められます。

また、本当に大切な写真や文書であれば、外付けHDDだけ、クラウドだけという1か所に頼らず、複数の保存先を組み合わせる方法もあります。

難しく考える必要はありません。

まずは「なくなったら困るデータを、パソコンの中だけに置かない」ことから始めてみましょう。

バックアップの種類は?初心者はまず3つを知っておけばOK

バックアップについて調べていると、「フルバックアップ」「増分バックアップ」「差分バックアップ」といった言葉を目にすることがあります。

名前だけを見ると難しそうですが、違いは「毎回どこまでのデータをバックアップするか」です。

種類 保存するデータ 特徴
フルバックアップ 対象となるデータ全体 仕組みがわかりやすいが、容量や時間が必要になりやすい
増分バックアップ 前回のバックアップから変更・追加されたデータ バックアップするデータ量を抑えやすい
差分バックアップ 最後のフルバックアップから変更・追加されたデータ 容量と復元のしやすさのバランスを取りやすい

普段スマホの自動バックアップなどを利用するだけなら、こうした方式を自分で細かく設定する機会はないかもしれません。

そのため初心者の方は、まず「バックアップにもいくつかの保存方法がある」と理解しておけば十分です。

フルバックアップはすべてのデータを保存する方法

フルバックアップとは、バックアップの対象にしたデータ全体を保存する方法です。

たとえば、バックアップ対象のフォルダに1,000個のファイルがあれば、それらをまとめてバックアップするイメージです。

毎回対象全体をバックアップするため、仕組みが比較的わかりやすいのが特徴です。

また、復元するときに必要なバックアップデータがわかりやすいというメリットもあります。

一方で、毎回多くのデータを保存することになるため、データ量が多いほど保存容量やバックアップにかかる時間も増えやすくなります。

増分バックアップは前回から変わったデータを保存する方法

増分バックアップは、前回のバックアップ以降に追加・変更されたデータを保存していく方法です。

たとえば、最初にフルバックアップを行ったあと、新しく写真やファイルを追加したとします。

次のバックアップでは、その後に追加・変更された部分を保存します。

さらに次のバックアップでは、直前のバックアップから追加・変更された部分を保存します。

毎回すべてのデータを保存する必要がないため、バックアップするデータ量や作業時間を抑えやすいのが特徴です。

一方、復元するときには、最初のフルバックアップと、その後の増分バックアップが必要になる場合があります。

差分バックアップはフルバックアップ後の変更分を保存する方法

差分バックアップは、最後に行ったフルバックアップから追加・変更されたデータを保存する方法です。

増分バックアップと似ていますが、「どの時点からの変更を見るか」が違います。

増分バックアップは、基本的に前回のバックアップからの変更分を保存します。

差分バックアップは、最後のフルバックアップからの変更分を保存します。

たとえば、月曜日にフルバックアップをした場合、火曜日の差分バックアップでは月曜日から火曜日までの変更分、水曜日には月曜日から水曜日までの変更分を保存する、といったイメージです。

そのため、日がたつにつれて差分バックアップのデータ量は増えやすくなります。

初心者の方は、

フル=全部
増分=前回から増えたり変わったりした部分
差分=最後のフルから増えたり変わったりした部分

と覚えておくと、違いを整理しやすいでしょう。

バックアップについてよくある疑問

ここまでバックアップの意味や必要性、保存方法について説明してきました。

最後に、バックアップを初めて行うときに迷いやすい疑問をまとめます。

バックアップしたら元のデータは消してもいい?

基本的には、「バックアップしたから元データを消しても大丈夫」とは考えないほうがよいでしょう。

元データを削除し、バックアップ先にしかデータが残っていなければ、その保存先が故障したときにデータを失う可能性があります。

たとえば、

「スマホの写真を外付けHDDにコピーした」

「スマホから写真を全部削除した」

という場合、写真が外付けHDDにしか残っていなければ、そのHDDが唯一の保存場所になります。

これは「予備のコピーがある」というバックアップ本来の状態とは異なります。

特に大切な写真や文書は、元データとバックアップを合わせて複数の場所に残しておくと安心です。

スマホの空き容量を増やすなどの理由で元データを削除したい場合は、別の場所にもコピーを作るなど、データが1か所だけにならないようにしましょう。

バックアップはどのくらいの頻度で取ればいい?

バックアップの頻度に、すべての人に共通する正解があるわけではありません。

「そのデータを失った場合、どこまでなら戻っても困らないか」を考えて決めるとわかりやすいでしょう。

たとえば、毎日のように大切な仕事のファイルを更新しているなら、数か月に1回のバックアップでは不十分かもしれません。

一方、ほとんど更新しないデータなら、それほど頻繁なバックアップが必要ない場合もあります。

写真を頻繁に撮影する方なら、スマホの自動バックアップ機能などを利用すると、手作業で毎回バックアップする負担を減らせます。

大切なのは、一度バックアップして終わりにしないことです。

新しく増えたデータも守れるよう、定期的にバックアップする習慣をつけましょう。

バックアップはUSBメモリでもいい?

USBメモリにもデータをコピーできるため、データの予備を作ることはできます。

ただし、大切なデータをUSBメモリ1本だけに保存して安心するのは避けたほうがよいでしょう。

USBメモリも故障する可能性がありますし、小さいため紛失することも考えられます。

大切なデータを長く残したい場合は、外付けHDDやSSD、クラウドなども含めて、複数の保存先を検討しましょう。

「USBメモリは絶対にダメ」ということではなく、1つの保存媒体だけに頼らないことがポイントです。

バックアップしたデータはどこにある?

バックアップしたデータの場所は、利用した方法によって異なります。

たとえば、

・外付けHDDにコピーした → 外付けHDDの中
・外付けSSDにコピーした → 外付けSSDの中
・クラウドへ保存した → 利用しているクラウドサービス上
・スマホのバックアップ機能を利用した → 設定したクラウドサービスなど

というように、バックアップ方法によって保存先が変わります。

「バックアップしたはずだけれど、どこにあるかわからない」という場合は、まずどの機能やサービスを使ってバックアップしたのかを確認してみましょう。

なお、スマホなどのバックアップでは、写真や文書のように保存先を開いて個々のファイルを直接確認できるとは限りません。

端末の復元などに使うバックアップデータとして保存される場合もあります。

バックアップと復元(リストア)はどう違う?

「バックアップ」と一緒によく使われる言葉が「復元」です。

復元は「リストア」と呼ばれることもあります。

違いはシンプルです。

用語 意味
バックアップ もしものときに備えてデータの予備を保存しておくこと
復元(リストア) バックアップしておいたデータを使って必要なデータなどを戻すこと

たとえば、新しいスマホへ機種変更するときに考えてみましょう。

古いスマホのデータをあらかじめ保存しておくのが「バックアップ」。

保存しておいたデータを新しいスマホへ戻す作業が「復元」です。

つまり、

バックアップ=もしものために残しておく
復元=必要になったときに戻す

と考えるとわかりやすいでしょう。

ただし、バックアップがあっても、保存状態やサービスの仕様などによってはすべてを復元できない場合があります。

大切なデータについては、バックアップが正常に行われているか定期的に確認することも重要です。

まとめ:バックアップの意味は「もしものときのためにデータを別の場所にも残すこと」

バックアップとは、スマホやパソコンなどの大切なデータを、故障や紛失、誤操作などに備えて別の場所にも保存しておくことです。

難しいIT用語に感じるかもしれませんが、「大切なものの予備を作っておく」と考えれば、それほど難しくありません。

この記事のポイントをまとめると、

・バックアップは大切なデータの予備を別の場所に保存しておくこと
・スマホやパソコンは故障や紛失などでデータを失う可能性がある
・バックアップと同期は目的が異なる
・保存先には外付けHDD・SSDやクラウドなどがある
・特に大切なデータは1つの保存先だけに頼らない
・スマホは何がバックアップされるのか確認しておく
・バックアップは一度だけでなく定期的に行う
・バックアップしたデータを使って元に戻すことを「復元(リストア)」という

といった点を覚えておきましょう。

「バックアップしなければ」と思っても、最初からすべてのデータを完璧に管理しようとすると難しく感じてしまいます。

まずは、スマホの家族写真やパソコンの大切な文書など、「これだけは消えたら困る」というデータがどこに保存されているか確認することから始めてみてください。

そして、そのデータがスマホやパソコンの中にしかないのであれば、クラウドや外付けストレージなど、別の場所にも保存しておきましょう。

「大切なデータを1か所だけに置かない」。

これが、バックアップを始めるうえで覚えておきたい基本的な考え方です。

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